発売を楽しみにしていたニューアルバムをアマゾンで購入しました。
「ザ・キラー」ことJERRY LEE LEWISの、おそらく最後になるだろうアルバム。この大御所のもと、超一流のメンツが参加した記念すべきアルバムですが、そのわりにジャケットはペラペラの紙製で、ちょっと貧相です。美女に囲まれてニヤけている御大ですが、さすがに75歳を越え、かつてのギラギラした感じはありません。しかし内容は期待に違わぬもので、エネルギッシュなピアノプレイは「ザ・キラー」の面目躍如です。
ジェリーの独特のピアノ演奏は(パンピング)と呼ばれ、鍵盤ををはげしくたたくようなスタイルです。若い頃はパフォーマンスとしてブーツの踵で弾いたり、鍵盤蓋を開閉してガンガン音をたてたりと、アカデミックなピアノ演奏とはほど遠く、学校の音楽教師が見たら目を吊り上げて怒りそうな演奏です。この人がカバーした曲は、原曲と音程が全く違っていたりして別の曲かと思うこともしばしばあります。
「ユニーク」という表現がこれほどピッタリくるミュージシャンをほかに知りません。
今回はなつかしいスタンダードナンバー中心ですが、ゲストとの掛け合いが新鮮です。出色はミック・ジャガーをゲストにむかえた Dead Flowers 、シェリル・クロウとのYou Are My Sunshine、リンゴ・スターとのRoll Over Beethoven 、ウイリー・ネルソンと軽快に歌うWhiskey River も楽しい曲です。
「MEAN OLD MAN」JERRY LEE LEWIS
Mean Old Man (with Ronnie Wood)
You Can Have Her (with Eric Clapton, James Burton)
Dead Flowers (with Mick Jagger)
Middle Age Crazy (with Tim McGraw, Jon Brion)
Rockin’ My Life Away (with Kid Rock, Slash)
You Are My Sunshine (with Sheryl Crow, Jon Brion)
Swinging Doors (with Merle Haggard, James Burton)
Hold You In My Heart (with Shelby Lynn)
I Really Don’t Want To Know (with Gillian Welch)
Railroad To Heaven (with Solomon Burke)
Sweet Virginia (with Keith Richards)
Roll Over Beethoven (with Ringo Starr, John Mayer, Jon Brion)
Bad Moon Rising (with John Fogerty)
Please Release Me (with Gillian Welch)
Whiskey River (with Willie Nelson)
Sunday Morning Coming Down
Will The Circle Be Unbroken (with Mavis Staples, Robbie Robertson, Nils Lofgrin)
Miss the Mississippi and You