本日の修理品

本日の修理品
国産ジーンズの草分け、CANTONをご存知でしょうか?
日本のジーンズの歴史をひもとくと、最初期のブランドとして60年代に登場しています。当初アメリカのキャントン・ミルズ社のデニム地を使用し、これがブランドネームになったようです。本品は1997年頃に復刻生産をはじめた頃のもので、ワンウォッシュして糊を落としたものを当店で販売していました。濃紺の状態だったものですが、長年の使用ですっかり色が抜け、幾度も修理を繰り返すうち、一見リメイクジーンズのような状態です。今回は左右身頃上部に開いた穴をデニムで裏張りし、左ポケット口の破れにはあえて目立つ赤のコーデュロイの小花柄をあてました。
このボロさかげんがなんとも味わい深く、魅力的です。