店長日記

6506

サスペンダーリメイク
三河のお客様の依頼で、ステゥディオ・ダルチザンのトンボ式サスペンダーに手を加えます。
フロントの革帯のバックルで長さ調整をするタイプですが、体格の良いお客様では一番端の穴で留めてもややキツイということで、延長できないかとのご相談。
結局背中心の編みゴムを汎用品の長いものに交換して、要尺をかせぐことにしました。編みゴムを8センチ長くし、革帯のバックルを中心穴(5つ穴の3つ目)まで絞め込んでも、3センチほど余裕のある状態にしてあります。

画像1/ビフォー。

画像2/背中心は4センチ幅の編みゴム。右は交換用の同幅の編みゴム。

画像3/革タブに挟み込んで縫われている編みゴムを取り外し。

画像4/長い編みゴムを挟んで縫い留め。目視で元の縫い穴を拾って縫っていきます。

画像5/作業完了。
A-2カスタム次回分
ベースはバズリクソンズのファクトリー物パッチカスタム。
非常に凝ったモール刺繍のフロントパッチとCBI章付きで販売されたもの。
残念ながらパッチもCBI章もモール部分が破損して金糸がブラついている状態。
これらは取り外し、当店で製作したレザーパッチとCBI章を取り付けます。同時に右腕にはエアフォースパッチを追加取り付け、背中全面にバックペイントを入れる予定。
バックペイント完成
文字が描き上がった段階で、全体のバランスを確認。
各部に軽くハイライトを入れ、バックペイントの完成。
バックペイント鋭意製作中
背景のデザイン文字も仕上げ段階。
下地の上からイエローグレーを塗り、乾いたら白で縁取りします。
文字が重なっている部分には、少し影を入れて立体感を出してやります。
ウォッチブレスレットの電池交換
赤茶色のリザード(オオトカゲ)のウォッチブレスレット。
当店で販売するKC'S(ケイシイズ)のウォッチはクオーツですので、内蔵されているボタン電池の交換が必要になります。当店では常時交換用の電池をストックしておりますので、即時対応いたします。

*工賃込みの価格500円(税別)

*基本的に当店で販売した商品のみの受付とさせていただきます。
A-2着用変化
近年バズリクソンズが製作するA-2は、ホースハイドの荒々しい表情がダイレクトに出るような仕上げ方法をとっています。
元来瑕疵の多いホースハイドはラッカー仕上げで小傷を隠すのが一般的ですが、天然皮革の持ち味を強調するため、あえてそれをしておりません。
このポーキープシー社実名A-2も、タンニン鞣しした革にワックスを塗り込んで仕上げ、皺や微妙な色ムラもそのままに製品化されております。
お買い上げいただいて半年ほどですが、着用頻度が高いため、すでに各部に着用皺が刻まれ、凸部はテカりはじめ、長年着込んだような風格が出ております。
今回リブの小穴の補修でお預かりいたしました。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ517
一年位前に、穴があいた左見頃をリペアしたリーバイスの517。
今回は同様に、右見頃全体を裏張りしてタタキで補強します。

画像1/ビフォー。前回リペアした左見頃は、修理後の状態を保っている。

画像2/右膝の穴あき。周辺の生地も薄くなっている。

画像3/大幅に裏張りするため、腰から膝下までサイドシームを切り開き。

画像4/縦に50センチ以上裏打ち。

画像5/脇を閉じて作業完了。
バックペイント鋭意製作中
大戦当時の実物を参考に文字を描き入れます。
銀ペンで下描きし、下地のオフホワイトを薄く重ね塗り。
乾いた後に色を入れていきます。
本日の修理品/ファニー メディスンバッグ
長年お使いいただいているディアスキンのメディスンバック。
ライダースウォレットのキーホルダー同様に、ストラップをベルトに廻してワンウェイスナップで固定するようになっていますが、その本体側(オス側)のスナップが破損した状態です。
このタイプは、元々本体側(オス側)のスナップがディアスキンの袋にカシメ付けられています。
しかし柔らかなディアスキンは伸びて不安定なので、この際本体の見返し(牛革)にも穴をあけ、スナップの軸を貫通させてカシメ打ちします。

画像1/モカシンと同様の素材で、ファニー大阪工場で製作。

画像2/本体側(オス側)のスナップ破損。ディアスキンの穴の周りは伸びきっている。

画像3/見返し側から貫通で留めるために、軸は長足のものを用意。

画像4/本体の見返し(牛革)に穴あけ。

画像5/ジグを挟んでカシメ打ち(正面側)。

画像6/作業完了(裏側)。
バックペイント鋭意製作中
ピンナップガールを描き終え、背景の描き込みに入っております。
爆弾の一番下の一列は、お客様による色指定。
ネームプレート製作中
県外のお客様から単品でご注文いただいていたネームの製作。
製作後普通郵便で発送します。
A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ(サイズの変更も可能)、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。

価格/3000円(税別)
本日の修理品/バズリクソンズ A-2(メーカー対応)
今の時期は比較的空いているようで、月初にファスナー全交換を依頼したA-2の修理完了。
ファスナーエンドの差し込み側のテープが切れ、スライダーも変形していて務歯が噛み合わない状態だったので、見頃をバラしてのテープごと交換となりました。
こうしたパーツ交換(ジッパー、リブ等)を伴う修理の場合は、パーツ管理の都合上、全てメーカーでの対応となります。

*バズリクソンズの製品であっても、他社様で購入された商品については一切お受けしておりません。
お買い上げになった販売店にてご相談ください。

画像1/ビフォー。

画像2/アフター。
ワークシャツリメイク/シュガーケーン ヒッコリーストライプ
縫製仕事が溜まってしまい、朝から懸命にこなしております。
この手のワークシャツは、同じ型紙で裁断していても、生地の問題で仕上がり寸法ににバラつきが出てしまいます。
試着段階でどうにも着丈が長いので、ワンサイズ分カットしたうえでお渡しします。
バックペイント鋭意製作中
ミシン作業の合間に顔の細部を描きこみ。
グレタ・ガルボみたいなほっそりした眉は30~40年代の主流でしょうか。
本日の修理品/ポーラキング ダックパンツ
左脇の工具を引っ掛けるループのすぐ下のシームがパンク。
巻き伏せ分の縫い代も無くなっているので、これはもう裏から当て布して穴が大きくならないようにタタくしかありません。
面倒なのは、全面チェックのフランネルで裏地が付いているので、当て布してタタキを入れる部分の裏地を一旦外す必要があります。

画像1、2/ビフォー。

画像3/糸切りで裏地脇のステッチを解いていく。

画像4/穴の位置に当て布して、表側からミシンでタタく。

画像5/タタキを終えた裏側の状態。この後フラノの裏地を閉じる。

画像6/作業完了。
晩春の三ヶ根山・殉国七士廟再訪
ここ数年、色々な時期に訪れている三ヶ根山だが、昨日は徒歩で登るのには絶好の一日だった。
気温は高めだったが、山肌を吹きあがってくる風が気持ちよく、良いペースで山道を踏破して昼過ぎには山頂に到着。
お世話になっている廟の案内人Iさんの休憩所に立ち寄ってご挨拶し、昼食をいただく。日本中に人脈のあるIさんは、今回の震災で被災した知人をしきりに気遣っておられた。
食事を終え、一旦休憩所から徒歩で少し離れた殉国七士廟に向かおうとすると、入れ違いに休憩所の駐車場に見慣れないシルバーのセダンが入ってきた。その後、廟に到着した我々が参拝を終えて戻ろうとすると、先ほどのセダンが七士廟の駐車場に停まり、中からネクタイに黒スラックスの眼光鋭いオッサンが二人降り立ち、廟に参拝して、帰って行った。
「ありゃ、きっと警察だよね~」
「顔に警察って書いてあったよ!」
と、噂しあっていたが、再び休憩所に戻って訊いてみると、やっぱり公安の刑事さんだった。以前Iさん担当だった人が、年度替わりにあいさつ(&情報収集)に来た模様。
それでもきちんと参拝して帰るところはさすがである。
帰りは、登りとは異なる岩の多い斜面を下り、夕刻に半田に帰着。その後、山登りには参加できなかった人も合流し、プチ親睦会。
パッチ縫い付け/A−2
三重県から車でお越しのお客様。
二着ともバズリクソンズのA−2で、それぞれ左腕にエアフォースパッチを縫い付け。
シールブラウンのA−2には馬革のトリム付きパッチ。
ラセットのA−2にはベジタンのトリム付きを…。
明日は三ヶ根
明日は一か月半ぶりに、慰霊を兼ねた三ヶ根山登頂を行う予定。
登山口から徒歩で山に入り、山頂周辺に数多ある大日本帝国陸海軍顕彰碑や、殉国七士廟をお参りする。
明日は天気も持ち直すようだが、不安材料として、いつも先導してくれている登山慣れしたHさんが所用で来られない。
そこで、不肖私が先導役を務めさせていただきます(遭難したらごめんなさい)。
ジーンズ裾上げ
バックペイントの合間にデニムの修理。
ビンテージのリーバイス501で、俗に66と呼ばれるタイプ。
かなりヨレヨレで、各部修理の必要がありますが、まずは長すぎる裾をカット。
チェーンミシンで巻き上げた上で、表面にアタリを付けて仕上げます。

バックペイント鋭意製作中
引き続きピンナップガールの描き込み。
この段階では全体のバランスを見ながら、大まかに色に強弱を付けていきます。