店長日記

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家で洗えますか?
「レーヨンのアロハシャツって家で洗えますか?』と問われれば「お勧めは出来ません」と答えざるを得ません。
なぜなら洗濯条件として水洗い不可、ドライクリーニング(石油系)の表示が製品本体に付けられているからです。メーカーがドライ指定をしている以上、販売店が気安く「洗えますよ♪」と言って販売するわけにはいかないのです。
ただし当店では、「製品はドライ指定ですが、私個人は洗濯ネットに入れて洗濯機で洗っていますよ」といってご説明しております。
それなりの配慮をして(自己責任で)家庭で洗濯しており、ドライクリーニングを利用した事はありません。昨今の家庭用洗濯機は優秀で、適正に使えばウールやシルクまで洗う事が可能です。再生繊維(原材料は綿のくず毛やパルプ)のレーヨンを使ったシャツが洗えないはずはないのです。
しかしアパレルメーカーとしては製品トラブルのもとになる家庭洗濯はできるだけ避けてもらいたいという気持ちがあります。水洗い可にしてしまうと無造作に洗濯機に放り込む人も出てきますし、結果として大きな縮みやボタンの破損、衿外回りのパンクなどがありえるのです。
そうした場合のクレームを避けるため、レーヨンに限らず扱いの難しい素材は何でもドライ指定にしてしまう傾向があります。
ある意味逃げをうっていると言えなくもないのですが、エンドユーザーの権利意識が強くなり、中にはキチガイみたいなクレーマーもいますから、予防線を張っているのです。
雨上がりのお散歩
今日は気温は低いがエアコンで店内除湿中なので正面入り口は閉じたまま。
中に入れず枕木階段でたたずむ黒猫(注・当店の飼い猫にあらず)。
「ノースワークス」ダイムペンダント
ダイムと呼ばれる10セント硬貨を加工したアクセサリーのご紹介です。
ダイムの流通品は銅/ニッケル合金製ですが、時代を遡ると1960年代中盤までは900/1000のシルバーが用いられています。
これは所謂コインシルバーとよばれるもので、50セントケネディや1ドルモーガンと同じ成分比率なのです。一般的な925(925/1000)スターリングシルバーより純度は落ちますが、合金ものと違い加工も容易です。
「NORTH WORKS」はそれらの銀貨を使ってペンダントやリングを製作する国内メーカーで、すべて手作業で一点一点加工されます。
今回入荷したのは、ルーズベルトの横顔が描かれたダイムにスマイルマークの切り込みを入れ、裏から銀板をオーバーレイしたペンダントヘッドと、ダイムの中央部を溶かして十字架を刻印したペンダント(チェーン付き)です。
スマイルマークはそれぞれに表情があるのがおわかりいただけるでしょうか?
このあたりがハンドメイド製品の魅力の一つです。化粧袋入りでギフトとしてもご利用いただけるアイテムです。
本日の修理品
同じ方から5本まとめての修理依頼です。
どれも同じようなコンディションで、裾まわりが擦り切れています。
また100%綿糸縫製のために各部が糸切れを起こし、ボタンホールの芯糸が抜けている箇所もあります。
しかし力織機で織られたデニムはどれも色落ちが美しく、修理すればまだまだはいていただけます。
今日明日は集中してリペア作業にあたります。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
ファニー別注クラフトベルト
これは2ヶ月ほど前にお客様からカスタムオーダーを頂いたもの。
ハーマンオークレザーにフルカービングを施したテーパードベルト。
「1+3/4インチ・テーパー・1インチ」と呼ばれるタイプで、簡単に言えば帯の幅が1+3/4インチ(4,5センチ)で、前合わせのバックルと剣先部分が絞り込まれて1インチ(2,5センチ)になっているものです。ウエスタンベルトでは比較的ポピュラーな仕様。
ファニーの前工場長、窪田氏の弟子にあたる内永氏(ジプシーワーク)の手によって美しいシェリダンカービングが全面に施されています。さらにお客様のこだわりでレザーで裏張りした上、裏面にもスーベルナイフでフェザーカットが入れられています。
バックルは真鍮の汎用品が取り付けられていますが、これはVOGT社のシルバーものへの交換を検討中です。

画像下/裏面にはフェザーカットと共にワンオフ製作ものに入れられる製作者のサインが入っている。

参考価格/30500円
大阪出張
昨日は2ヶ月ぶりの大阪日帰り出張であった。
まずは荒本にあるファニー本社を訪ねて期中商品を前にしての商談だが、コーヒーを飲みながらまったりとした雰囲気のなかでやりとりをする。
新着商品で、センチネラ社の雰囲気の良いラグベストが沢山入荷していた。
もちろんこの時節に売れる商材ではない。
たぶん大幅に納期がずれ込んだのだろう。インポートのネイティブものではありがちである。
さらにセンチネラは(オルテガもそうだが)サイズ表示がまったく当てにならず、基本的にはすべて現物合わせでご購入いただかなくてはならないという、なにもかもアバウトなメーカーなのだ。
ジュエリー関係では面白いものもいくつかピックアップ出来たので近々ご紹介の予定。
午後からは東洋エンタープライズの秋冬物の展示会。
重衣料はすでに4月の展示会で発注済みで、今回はデニムなどワークウエアに的を絞った展開。
ジーンズでは目新しいものが何型か発表されていた。
これで秋口からのラインナップはほぼ出揃ったことになる。
これから夏を迎えるが、生産現場はもうとっくに秋冬に向けた体制である。

*毎回展示会に行くたびにノベルティとして画像のようなバンダナを数枚いただいて帰る。
これは展示会の度に新柄で版を起こしてプリントし、SHOP関係者のみに配られるもの。
本日のニュースより
国会議員らが尖閣周辺海域を視察

国会議員や地元の漁業関係者ら約120人は、14隻の漁船に分乗して沖縄・石垣島を出港し、10日未明、沖縄・尖閣諸島の魚釣島の近くに到着した。
参加者は海上から島の状況を確認した上で、漁船が島に避難するための港を整備することなどを訴えた。
(以上引用)

非常に重要なニュースなのに扱いが軽すぎる。
これは田母神俊雄元航空幕僚長が代表を務める「頑張れ日本!全国行動委員会」主宰の集団漁業活動で、西田昌司議員や下村博文議員ら衆参の現職議員が超党派で参加している。
マスコミ各社も同行しているはずなので、もっと丹念に報道してもらいたい。
屋外看板リペイント
スイッチカバーは結局、ありったけ大人買いしてきたのだが、一穴と二穴のものしかなかったので、何カ所かある三穴のスイッチに対応するには二穴ものの中心を切り取って使おうと考えた。
その程度の加工なら訳は無く、次回の木工作業の時についでにやってしまうことにしている。
今日は雲行きが怪しいが、日射しが弱くて適度に風があるので、屋外看板の白色部分を軽くリタッチした。壁面の塗装に使っている油性の白色塗料は、外構工事が進行中はいつでもすぐに使えるようにしてある。
そういえばこの自家製作の看板にも100均で買ってきた工作用の樹脂板を利用している。
厚みのある樹脂板でJET RUGのロゴを切り取り、赤ペンキで塗装して1×4の材木の上に取り付けてあるのだ(その下の ←IN のロゴは材木に直描き)。
数年経つがペンキの剥離も無くて退色もしていないため、この部分は塗り替えの必要はなさそうだ。
あらためて考えると、いろいろと100均の商品にはお世話になっているかもしれない。
100均でお買い物…木製スイッチカバー
子供の乗る自転車のバルブがいかれているため、100均にムシゴムを買いに行った時の事。
自転車コーナーのすぐ隣の家電品コーナーの片隅にそれはあった。
…ちょっと前からネットでいろいろと探しまわっていた木製のスイッチ&コンセントカバー。
もちろん店内各所で使用するためである。
とにかく内装で目に付くところはすべて木材や鉄、真鍮、漆喰、レンガ、革、織物で覆い尽くし、チープなプラスチックは使わないというのが店づくりのコンセプトなのだ。もちろんスイッチカバーとて例外ではない。それがこんなところで出会えるとは意外である。なにせネットで探しても安っぽいラワンのような素材でも一個500円位しているのに、100円で販売出来るような商材なのかと思ってしまう。しかも一応トリミングまでしてあり、草花模様の焼印まで入っている(これは無い方が良いのだが…)。
おもわずありったけ買って帰ろうかと思ったが、精度がちゃんと出ているのか不安だったため、試しに一個だけ購入した。いきなり買い込んで、まったく取り付け出来なかったり、大幅に加工が必要だったりしたら、それこそ安物買いの何とやらになってしまう。
帰って早速取り付けてみると、何の問題も無くピッタリとおさまった。
これは見つけモノである。草花模様の焼印と薄いラッカー仕上げは気に入らなかったので、サンドペーパーをゴム板に取り付けて磨いてやったが、焼印は何ともならなかった。それでも取り付けてみると以前のプラのカバーよりはずっと良い。早々に必要な個数を買い足しに走らねばならない。
百円均一侮り難し!
本日の修理品
今回はチェーンステッチでの裾上げ依頼ですが、もともとシングルステッチで裾上げされているオーバーオールです。
このようなワークパンツは内外のシームが三本針で巻き伏せ縫いされており、縫い目が四枚重ねになります。それを三つ折りして仕上げますので縫い代が十二枚重ねになり、その部分がごろついて着用時に糸切れを起こしやすく、チェーンステッチの場合はそのまま糸が抜けてしまう事があります。
その点ご了承いただいたうえで作業に入りました。
ちなみにチェーンステッチが標準の501系のジーンズは、アウトシームは耳付きで両開き、インシームはインターロックの片倒しで、一番厚みが出るところでも九枚分の厚みということになります。
糸は20番手の白色コットン糸を使用します。
パッチ縫い付け
こういうオファーは初めてですが、米陸軍のエンジのベレーに刺繍パッチの縫い付け依頼です。
ベレー帽はフェルトを蒸気で成形しますので全体が曲面になっていますが、帽章を縫い付ける部分だけは平面が出ています。帽章が直立するように裏側には半月形の硬質の芯地も入っています。
縫い付けは芯地をはねた状態で、フェルト地のみにおこないます。

画像上/帽章をマチ針で固定するが、動きやすいので直角に打ち込む。

画像中/縫い上がりの状態。表側は黄色、裏側はエンジ色の50番糸を使用。縫い止まりの糸は裏側へ引き出す。

画像下/作業完了。
官房長官、中国大使発言は個人的見解

藤村修官房長官は7日午後の記者会見で、丹羽宇一郎駐中国大使が英紙のインタビューに対し、東京都による尖閣諸島購入計画を「日中関係に極めて深刻な危機をもたらす」と批判したことについて、「個人的見解を述べたということで、政府の立場を表明したものでは全くない」と語った。藤村長官は「外務省から注意したと報告を受けている」と説明した。
(以上引用)

中国大使として取材を受けて発言したのだから、「個人的見解」ではすまされない。
もともと中国に沢山利権を持っている商売人を大使にするのが間違い。
更迭すべし!
無垢材ゆえ…
店舗改装後はじめての夏を迎えようとしているが、ちょっとした不具合が発生している。
構造材に檜や松の無垢材を使っているため、気温の上昇とともにヤニが出始めたのだ。
今のところ確認出来たのは3カ所だが、まだ増える可能性もある。とりあえず天井近くの2カ所はプラスチックの塗料の蓋を受け皿がわりにネジ止めして対応した。さらにフィッティングルームの側板からの染み出しには台所用スポンジでカバーをしてヤニが落ちるのを防いでいる。
この材木のヤニはなかなか手強くて、服に付くときれいに落とすのは困難なのだ。
ヤニは一定期間を過ぎれば出なくなるが、今後もしばらくは注意していかねばならない。
外構工事進行中
ひきつづきDIYでのパーゴラ製作。
脚立をかけて古くなったパーゴラを撤去した跡に新しい材料で組んでいく。
前回製作した時には、全体を組み上げてから壁面に取り付けたが、重量があったために非常に大変であった。その反省から、今回は材料を一本ずつ上げてステーで固定していく事にした。

画像上/壁面に軸になる2×6材を固定。左端の縦柱は今までのものをそのまま利用する。

画像中/3メートル弱の土台となる材料を平行に固定しようとするが、反りがひどくて大変。端材を使って急ごしらえのクランプを作り、脚立の上で修正しつつ固定した。

画像下/丸太の横木をステーで留めて完成。
外構工事進行中
10年以上前に自作したパーゴラもそろそろ寿命のようだ。
長い間、強い西日と風雨にさらされてカサカサになってしまったので全面的につくりかえることにした。
気温が上昇する前に外周りの作業は一通り終えてしまいたい。

画像上/朽ち果てそうな状態になってしまったパーゴラ。

画像中/ホームセンターで防腐処理済みの2×6材と横木にする丸太をカットしてもらった。

画像下/組み上げる前にキシラデコールで塗装した。現状では横木に2×4材を使用しているが今回は丸太を短冊に切って使用する。
本日の修理品
FUNNYのウォレットに使われているジッパーのスライダー交換に対応しました。
小銭入れのジッパーの引き手が欠損し、それを留めている豆ナスカンの小さな板バネが破損している状態です。
ジッパーのスライダー部分は、ボックス(本体)+豆ナスカン+引き手で構成されていますが、ボックス及び豆ナスカンが破損した場合は、ボックスごと交換になり、ジッパーのエンド部分を一旦はずす必要がありますのでお預かりになります。

画像上/破損した豆ナスカン。

画像中/当店がストックしている新品のジッパー。

画像下/交換完了。取り外したスライダーのナスカンは先端の板バネが破損しているのがおわかりになるだろうか。

*この修理に関しましては当店で販売した商品以外はお断りいたします。
トニーラマベルト+モンタナバックル
トニーラマのクラフトベルトに、モンタナシルバースミス社の3ピースバックルをセットして納品します。
このモンタナ社の製品はバックルとベルトを通すカン、エンドチップがセットになっており、1,5インチ(38ミリ)幅対応です。それに合わせてトニーラマのC40429をチョイスしていただきました。
バックルとカンは裏からネジで固定されているのでこれを外して交換するだけですが、エンドチップは多くの場合、装着するのに加工が必要になります。ベルトの剣先の形状や厚さは様々で、1,5インチ対応で作られていても、汎用品のチップがポン付けできる事はあまりありません。
今回もベルト中心部の厚みを若干漉いて、上下のコバもわずかに落としてやらないと収まりません。

画像1/上がモンタナ社の3ピース。銀メッキ仕上げ。

画像2/留めネジを外した状態。このモンタナ社のバックルはフック式でセンターピンが無い。

画像3/剣先の裏中心部とコバを革削ぎで削っていく。このベルトは合わせ革でコバにステッチも入っているため革漉き機は使えない。

画像4/チップをはめ込んだら、裏中央のツメ(チップリムーバー)をポンチで叩き込んで固定する。

画像5/交換完了。
本日の修理品
昨日ファニーのキャンティーンキーホルダーのクラスプ交換をしましたが、別の方からクラスプを取り外してナスカンに交換出来ないかとご要望がありました。
Lサイズのナスカン(37ミリコンチョのキーホルダー用)が丁度取り付け部分の幅が同じなので、これを使用します。

画像上/赤茶のラティーゴレザーのキーホルダー。コンチョは以前50セントリバティに交換済み。クラスプが破損しているわけではない。

画像中/コンチョは裏からネジ止めだが、キーホルダーの中央部はカシメ打ちとなっており、周辺を削って取り外す必要がある。

画像下/ナスカンに差し替えてカシメを打ち直し。ナスカンに交換した事で軸が360度回転する。
祝!尖閣寄付金、10億円突破
本日のニュースより

尖閣寄付、10億円突破=「国土守る」思い受け止め—石原都知事
東京都の石原慎太郎知事は1日の記者会見で、沖縄県の尖閣諸島の購入費用に充てるため全国から集めている寄付金が10億円を突破したことを明らかにした。知事は「都民、国民の『国土を守りたい』との強い思いを受け止める」と述べ、購入に向けた手続きを進める考えを示した。
都によると、同日正午現在の寄付金総額は10億1048万円に達し7万件を上回った。知事は「寄付で島の購入を賄えるなら、それに越したことはない。税金使わずに済む」と語った。 
(以上引用)

これは一つの国民運動になりつつある。
大手メディアがほとんど取り上げていないにもかかわらず、志の有る人達が自分で口座番号を調べてカンパした額があっというまに大台を突破したのだ。

*以下寄付金の入金先

みずほ銀行東京都庁出張所(店番号777)・普通口座1053860「東京都尖閣諸島寄附金」
本日の修理品
ファニーのレザープロダクトの中で、「ウエスタンレザー」のブランドネームで供給される商品があります。
ファニーの商品群の中でも、チャップスやガンベルトといったコアなアイテムはほとんどこのラインで製作されますが、たった一人の職人の手によるものです。その人はファニーの東大阪の工場内に自分の作業スペースを持っていますが、社員ではなく、あくまで個人事業主であり、店子としてファニーの工場を借りているというちょっと変わった業態です。もちろん商品の受注やデリバリーはファニーが行っています。一度工場にお邪魔した時にお見かけしましたが、作業の真最中だったのでお話も出来ませんでしたが…。
さて、そのウエスタンレザーのロングセラー、キャンティーンキーホルダーの修理です。
このキーホルダーにはダイキャストの大きなクラスプが使われていますが、バネ棒の先端が折れて固定出来なくなっています。
取り付け部分のカシメを取り外し、クラスプ本体を新品交換して再度カシメ打ちをします。