店長日記

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本日の修理品/エド・ハーディ メッシュキャップ
「エド・ハーディ」は米西海岸発のブランドで、タトゥーをモチーフにしたウエア類を生産しています。
このキャップは日本に上陸して間もない2005年頃に当店で販売したもの。
樹脂製のアジャスターが劣化して折れたようですが、気に入っているので使えるようにしてほしいとのこと。
部品対応できるものではないので、頭のサイズを測らせていただき、短冊状の革で作り直しました。
ハワイアンシャツのアイロンプレスについて
レーヨン製ハワイアンシャツの洗濯については以前ご案内したように、手洗い、またはネットを使用するなどして家庭用洗濯機でも対応出来ます。
メーカーの洗濯表示には、水洗い不可、ドライクリーニング(石油系)とありますが、実際のところ、汗や塩分など、水溶性の汚れは石油では落とせないので、夏の衣服は水洗いの方が望ましいとも言えます(メーカーはトラブル回避のため、少しでも扱いの難しい製品にはドライクリーニングの表示を付けてきます)。
ただし丸洗いすれば、乾いた後にはどうしても皺が残ります。
全体にヨレヨレとした風合いのままではちょっと…という方は、上衿や前端に軽くアイロンを当ててやるだけで見栄えが良くなります。
その時もちょっとしたコツがあり、プレスを当てた直後に、伸ばした面に雑誌などをポンと置いてやると、それが熱分を一気に吸収し、きれいに仕上がります。
これはコットンでもウールでもアイロン作業の時には利用できるテクニックです。

*家庭での洗濯方法については、2014年05月08日の日記欄をご参照ください。商品検索欄で、「ハワイアン 洗濯」と入れてもらえば過去の記載が一覧できます。
採卵
気温が上がってからというもの、毎日産卵するメダカ。
水草の裏に卵を産み付けるが、放っておくと親メダカが食べてしまい、ほとんど稚魚にならない。それも自然の摂理かもしれないが、最近は卵を小さめのカメに移して孵化させることにしている。もう10数匹は稚魚になっており、細かく砕いた餌を食べ、少しずつ大きくなっている。
成体の三分の一くらいになったら、親メダカのカメに戻してやる予定。
本日午前中に、東洋エンタープライズから複数FAXが送られてきていたが、プリントアウトしようとしたらインクフィルムが足りなくなっていた。
当店は電話兼用のFAXなのだが、待機状態で用紙をセットするのをやめていて、後でFAX受信履歴の番号を確認して、必要な件だけプリントアウトすることにしている。
それというのも、あらゆる事業所に一方的に自動送信しているインチキくさい金融業者や、投資会社、絶対に買う必要がない備品の販売業者からの大量のFAXを受け付けていると、紙と高価なインクフィルムの無駄になるからである。
こういうのは9999や8888のような情報サーバーの番号なのでそのまま消去するが、たまに一般の番号表示のものもあり、一応プリントアウトしてみると、まったく関連のない業者からのランダム営業だったりする(勝手に送ってんじゃねぇよボケ!)。
そういう余計な消耗もあるので、買い置いていたインクフィルムが無くなり、今日は文面が確認できなかった。
重要な案件だと困るのでメールで内容を確認したら、この秋冬から値上げとなる定番商品の価格一覧表だそうだ。
明日家電屋でインクフィルムを買ってこよう。
お客様には店頭とHPで順次アナウンスの予定。
ネットでお買い物…JA11フロア&サイドパネル
アルミ板に滑り止め加工が施されたフロアパネルとサイドパネルを気まぐれ購入した。
もともと付いていた樹脂製のパネルを取り去った両サイドと、フロアは鉄板むき出しで、昨年ボディ同色にウレタン塗装している。別に現状でも 良かったのだが、ちょっと手を加えて、よりミリタリービークルっぽく演出してみようという気になったのだ。
仕事以外でも、何か作っていないと落ち着かないサガのようなものでしょうか。
届いたパネル類は、専用設計とはいうものの、やっぱりポン付けするには無理があって、相応の加工が必要。特にフロアは、元の床面にぴったり水平に沿わそうと思うと、前側をかなりカットする必要がある。両サイドも接するタイヤハウスが凸凹しているので、 現物合わせで所々削る必要がある。
加工しやすいアルミとはいえ、修正したうえで塗装まで入れると、それなりの日数はかかりそう。
梅雨の合間にボチボチと作業するつもり。
いただきもの
先日、靖国神社に参拝したお客様のおみやげ。
遊就館で販売されているCDで、この2枚組にメジャーな曲がほとんど網羅されている。
歌い手は伊藤久男や三鷹淳、アイ・ジョージらベテラン勢で、子供のころにレコードでずいぶん聴かされた「月月火水木金金」は霧島昇が歌っている。俳優として映画「あぁ同期の桜」にも主演した松方弘樹は、哀愁を込めて「同期の桜」を歌う。
今や歌番組でも歌われることのない軍歌や戦時唱歌には、本当に良い曲が多いとあらためて思った次第。
ビーズいろいろ
これから夏に向け、アクセサリーを着用する機会も多いかと思います。
当店では店頭販売のみ(HP未掲載)になりますが、ネックレスやブレスレット等に利用できるビーズ類を各種取り揃えております。おなじみのガラスビーズの他、スターリングシルバーやターコイズ、真鍮、角や骨といった素材感にこだわったもの中心です。
一個からの販売で、お好みで様々なアレンジが可能です。

*湿気に耐性のある鹿革のロープも各色取り扱っております。
刺繍パッチ下絵制作
毎回刺繍の製作をお願いしている職人さんが、週明けに来店したいと連絡してきた。
せっかくなので、直接会える機会に追加オーダーしようと下絵を製作中。それというのも、完全なアナログ世代の職人さんは、インターネットもメールもやらないので、いつも電話とFAXでやり取りしているが、なかなかニュアンスが伝わりにくいのだ。
以前製作してもらった柄だが、仕様を変更したいので、直接やり取りして細かいところを詰めておきたい。
本日の修理品/FOBジーンズ
主に旧店舗で扱った倉敷児島発のデニムブランド。
このメーカーはデニムブーム当時、いろいろなお店のショップブランドをOEM生産していました。自社では生産能力のないショップがほぼ丸投げで製作依頼し、自社のブランドパッチを取り付けてオリジナルとして販売するというスタイルです。
特に生地や型紙を修正するでもなく、レザーパッチだけが異なる商品が市場に出回っていました。

画像1、2/ビフォー。

画像3/脇を割って当て布で補強。

画像4/アフター。
マーキングポイント
昨年JA11に取り付けたスチールホイールはログカフェ「空」のオーナーからもらった古い軍用ジープのもの。
オリーブドラブの元色の剥げ加減も絶妙で、うっすら錆が浮いているのも非常に気に入っている。ただ、装着後、左前輪だけ酸化が早いので、「はて?」と思っていたが、理由を目の当たりにした。
まっ、猫のやることだから、しょうがないね(寛容)。

画像2、3/首輪付きですが、当店の飼い猫ではありません。
本日のニュースより
増税再延期「新しい判断」 首相表明「公約違反、受け止め」

安倍晋三首相は1日夕、官邸で記者会見し、来年4月に予定していた消費税率10%への引き上げを平成31年10月まで2年半延期することを正式に表明した。「これまでの約束とは異なる新しい判断だ」と説明し、参院選で「国民の信を問いたい」と述べた。一方、衆参同日選は行わない考えを明らかにした。
(以上引用)

もうマスコミがどんなに足を引っ張っても、安倍自民党の勝利は間違いなく、民進党が順調に支持を減らしているのは実に喜ばしい。
私としては、野にある旧次世代の党(現日本のこころ)の方たちが一人でも多く政界復帰してもらいたいと思う。
今回は国士、西村眞悟前衆院議員が全国比例区で出馬されるので、初めて記名投票出来る。
本日の修理品/キャントンジーンズ
キャントンは1960年代に初の本格的な国産ジーンズとしてスタートしたブランド。
当初は生地を米国キャントンミルズ社から輸入していたため、これがブランドネームになっています。
その後紆余曲折があり、しばらくブランドが消滅状態でしたが、1991年ごろにビンテージラインとして再スタートしました。
本品はそのころ当店で販売したもの。濃紺だったものが色あせ、各部に絶妙なアタリが出ています。
右膝周辺にいくつか穴があいているので、大きめに当て布で補強します。

画像1、2/ビフォー。

画像3/タタキをするため一旦脇を割る。

画像4/当て布で補強した状態。

画像5/アフター。
ソールの補修もDIYで
先日、まとめて丸洗いしたブーツ類の一足、ダナーライトで、ソールの剝がれを発見した。
このダナーは、ウエルト(細革)と ミッドソール、ウェッジ(スポンジ)、底のビブラムソールの四層構造になっている。この内、縫われているのはウエルトとミッドソールだけで、その下は圧着されているだけ。そのウェッジとビブラムソールの間が剥がれ、口を開けている。
しかしこの程度なら本職の修理屋に出すまでもないので、ゴム用の接着剤で補修してみた。
剥離したところ(5センチ位の幅で奥に1センチほど)へヘラで接着剤を擦り込み、そのまましばらく乾燥させる(すぐに貼り合わせないのがコツといえばコツ)。少し乾いたところで、万力でウエルトから底まで挟んで、ガッチリ締め上げた。張り出したコバに直接万力をかけたら痕が残るが、10年以上酷使しているブーツなので、今更気になるほどでもない。そのまま数時間放置したら、しっかり固着した。
ウェッジ+ビブラムソールではたまにこういうことがあり、以前も別のブーツで補修したことがある。
シルバーネックレスリメイク
大小のシルバービーズを組み合わせて作られたネックレス。
留め具として付いているクラスプが小さすぎて使いにくいので、Tバーと丸環の組み合わせに付け替えて納品させていただきます。
この汎用品のTバーと丸環(直径14ミリ)はスターリングシルバー製で、比較的大きめのシルバージュエリーの留め具として用いられます。
袋出しの状態では白すぎるので、ビーズの色に合わせて少し燻しを入れて仕上げてみました。

画像2/ノーマルのクラスプとカンを、丸環にTバーをくぐらせて留めるタイプに交換。

画像3/交換完了。

画像4/燻しを加えて色合わせ。
本日の修理品/レッドウイング8179(外部委託)
ソールが完全に擦り切れ、ウエルト(細革)までダメージが進んでいたブラックのアイリッシュセッター。
ウエルトは後ろ半分を作り直してもらい、新しいミッドソールと縫い合わせてあります。
アウトソールはビブラム社の4014ソールで貼り直されました。

画像1/ビフォー。

画像2/アフター。

画像3/ビフォー。

画像4/アフター。
限定色
従来ブラックとブラウンの2色展開のファニーのコードバン(馬の臀部の革)。
それがバーガンディとネイビーの限定カラーでのオファーがあったのが今年の2月。早速サンセットビルフォードのデザインで各3個発注。
ところが、裁断段階で原皮に瑕疵が多すぎて大幅減産となり、結局確保できたのはわずかに1個ずつとなってしまいました。
バーガンディは独特の赤みで、ワインレッドと表記したほうがイメージに近いかも。ネイビーはかなり濃く染め上げられ、一見ブラックにも見える。どちらも深みがあって良い表情をしております。
レア物がお好きな方に…。

価格/18000円(税別)
スタッズベルト製作中
営業開始前に一仕事。
こちらはバックオーダーいただいている卸売り分。
以前、同デザインで納めさせていただいた分はきれいに売り切れたようで、多少売り上げに貢献出来ている模様。
G-1カスタム完成
左腕にはジョリーロジャースのロゴと、爆弾を組み合わせて描きました。
これでバズリクソンズG-1ベースのカスタムは完成です。
G-1カスタム進行中
左右の胸と左腕に直接ペイントを行う今回の作業、左胸のウイングマークも完成し、左腕の下描きに入っております。
右胸にペイントしたジョリーロジャースの海賊旗以外は、デザインも含めてお任せ依頼です。
大阪出張
昨日は恒例の大阪出張で、まずは心斎橋のレンタル会場で行われる東洋エンタープライズの秋冬物展示会を覘く。
特に目新しいものは無いが、長年鉄板の商品を、上質の素材、縫製で安定的に供給してくれるというのが、このメーカーの最大の強み。それにコストパフォーマンスにも優れている。同じクオリティの製品を他社が手掛けたら、相当割高になってしまうのだ。いつものように写真撮影禁止なので画像は無し。
ところで会場のあるビルの少し西には、太極旗がはためく反日国の大使館がある。
前回これを発見して撮影しようとしたら、歩哨の警官がすっ飛んできて制止され、職務質問された。今回は歩哨の警官も増え、ガチガチの警備体制(サミット参加国でもないのにね…)だったので、行儀よく素通りした。
その後は近鉄線荒本にあるファニー本社を訪ねる。
現物製品のストックルームにもなっている営業本部は、大幅な改装の最中であった。ファニーは同じ市内にレザーの縫製工場を持っているが、建物が老朽化して雨漏りもひどいので、スペースに余裕のある本社の一階部分に移転させる方向で進めているらしい。この縫製工場は西部劇のセットのような木造の建物で、元々はそこが本社だった。とても雰囲気のある建物だが、もうあちこちが修繕出来ないくらいに傷んでいるそうだ。
不要になった什器がいくつかあって、よかったらあげますと言われたが、あまりにも大きすぎて置き場がないので遠慮した。

画像1/改装中の本社のストックルーム。

画像2/新作のレザーサンダルが仕上がっていた。

画像3/近頃人気のあるクレープソールのローパーブーツ。トニーラマ製。54000円(税別)。

画像4/高さ30センチほどもあるガラガラヘビの剥製。28000円(税別)。