2017年3月

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森友学園問題に絡めて安倍政権を攻撃してきたピースボート辻本が、森友潰しで工作員を送り込んでいた件がバレ、ついでに同和系の生コン業者との関係が表沙汰になって拡散し始めている模様。
「藪をつついて蛇を出す」の見本のような姿がほほえましい。
それはそうと、用地買収とは直接関係の無い学園の教育方針まで問題視されてるが、私学なんだから、教育勅語を暗唱させようが、軍歌を歌わせようが学園側の裁量じゃないの。
マスコミは報道しないが、教育方針には賛同する親御さんも一定数はいると思う。
教育勅語には、日本人のあるべき姿が列挙されており、これが(占領下の)国会で否定されたから、排除するというのは自虐史観そのもの。
「日本がすべて悪うございました」と言っているのと同様。
とはいえ、12の徳目を自分に当てはめて考えてみると、ほとんど自信がない。
特に5(謙遜)と、6(博愛)は全く自信がない…。

*以下が教育勅語の現代訳。

1、親に孝養をつくしましょう(孝行)
2、兄弟・姉妹は仲良くしましょう(友愛)
3、夫婦はいつも仲むつまじくしましょう(夫婦の和)
4、友だちはお互いに信じあって付き合いましょう(朋友の信)
5、自分の言動をつつしみましょう(謙遜)
6、広く全ての人に愛の手をさしのべましょう(博愛)
7、勉学に励み職業を身につけましょう(修業習学)
8、知識を養い才能を伸ばしましょう(知能啓発)
9、人格の向上につとめましょう(徳器成就)
10、広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう(公益世務)
11、法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう(遵法)
12、正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう(義勇) 
Eel
一時期、エキゾチックレザーに凝っていたことがあり、自分用に買い求めたEel(イール=うなぎ革)のウエスタンブーツ。
甲からカウンターにかけて、短冊状に縫い合わせたうなぎの革を使用している。
蛇や大蜥蜴よりも流通量が少なくて、レアなところが魅力だった。
ただデリケートな素材なので、屋外作業などには向いていない。うっかり尖ったトゥの先端をぶつけてしまい、下地の牛革が顔を出してしまったのでタッチアップ。
エナメルのような鮮やかなエンジ色で、ピストレロというマイナーメーカーの製品。
他にトニーラマの黒いイールも長年愛用している。こちらはやや丸みを帯びたトゥ。
本日の修理品/ファニー キーホルダー
以前当店が別注製作した単品販売用のキーホルダー。
珍しいターコイズブルーに染められたクロコダイルを使用しています。
5セントコンチョがスナップボタンになっていますが、今回はナスカンを留めているオス側の破損。スナップの故障は大体がメス側なのですが、たまにはこういうケースもあります。
当店では常時各サイズに合わせたパーツをストックしておりますので、即日対応出来ます。

*他社様で購入された商品についてはお受けしておりません。


名著であるため、ご紹介
『サイコパス』中野信子著 文春新書

常人には理解不能なサイコパスの行動要因を、最新の脳科学の立場で詳しく解説した本書。
脳の器質的な問題によって、生来共感性が無く、倫理観や道徳観、恥といった概念を身に着けることが出来ない人達が人口の1パーセント存在するという。
それが殺人者や詐欺師という形で顕在化することがあるが、脳の器質に起因している以上、通常の更生プログラムなどでは矯正は不可能であるとする。
一方で、恐怖感や不安感の欠如というサイコパスの特性によって、上手く社会と折り合いをつけた「勝ち組サイコパス」も相当数いるというのが面白い。
著者は具体例として、織田信長や毛沢東、J・F・ケネディ、スティーブ・ジョブス、意外なところでマザー・テレサを挙げている。職業としては企業の最高経営責任者、弁護士、マスコミ関係、セールス、外科医、ジャーナリスト、警官、聖職者などにサイコパスが多いという。
サイコパスが人類社会から完全に淘汰されず、一定数生まれ続けているのは、感受性が低く、ストレスに極端に強いサイコ気質が、使い方によっては人類全体に貢献することもあるということらしい。
この手のサイコパスは、ごく身近に存在するのだ。
エアフォースパッチ鋭意製作中
しばらく在庫を切らしていた、ヌメ革トリム付きのパッチを製作。
材料の革の厚みが一定ではないので、粗裁ちした状態で漉きを入れてから型抜きします。
素仕上げのヌメ革は、徐々に深みのある褐色に変化していきます。
遅咲き
なぜか開花が例年よりもずいぶん遅い。
気候のせい?
水やり以外のメンテナンスを何もしていないのが悪いのかも…。
パッチ縫い付け/B-10
続けて三着目は、バズリクソンズが1999年に製作した実名復刻のB-10。
表地がコットンとレーヨンの交織で、光沢のあるサラリとした手触り。
プリントパッチの上に重ねるように、刺繍パッチを縫い付けます。
パッチ縫い付け/L-2
本日二着目は、ごく少数生産されたバズリクソンズのL-2。
ボディにナイロンではなく、カーキ色のコットンツイルを使用したテストサンプル版。
左胸のホースタブぎりぎりにスコードロンパッチを縫い付け。
パッチ縫い付け/L-2B
旧マッコイズの製品で、ボディが所々退色してシルバーがかったL-2B。
左腕のかすれたプリントマークの上に、お買い上げいただいたトリム付きのエアフォースパッチを取り付けます。
ところでL-2Bの「L」はライトゾーンの意で、気温がそれほど低くない空域で使用するフライトジャケットです(レザーのA-2も同様)。そのため中綿も薄いものが使用されます。
対してMA-1は氷点下での着用も想定して、厚い中綿が入っています。
本日の修理品/シュガーケーン 砂糖黍ジーンズ
ブランドネームにもなっているシュガーケーンの「砂糖黍」ジーンズ。
この沖縄モデルは、沖縄産のサトウキビの繊維とコットンで織り上げた左綾の生地で、はっきりしたタテ落ち感が特徴です。
今回は、掛かりが悪くなったボタンホールを補修します。

画像1/修理前。芯糸が切れ、鳩目が拡がってボタンのかかりが悪くなっている状態。

画像2、3/五つのボタンホールすべて修理します。

画像4/修理後。
2017年サンサーフカタログ
今期のサンサーフの全品目を掲載したカタログが入荷しました。
平素当店でサンサーフの製品をご愛顧いただいているお客様に限り店頭で差し上げております。かなりの冊数を確保しておりますが、シーズン前に無くなってしまう事がありますのでご入用の方はお早めにどうぞ。
ネームプレート製作
関西のお客様からのオーダー品。
今回、縫い付けは当方では行わず、コバに縫い付けのための下穴を開けた状態でお送りします。

A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ(サイズの変更も可能)、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。
尾州職人・横振り刺繍パッチ
当店の刺繡パッチを一手に請け負ってくれている職人のおっちゃんから納品があった。
ひと月前に発注したばかりの飛虎の変形パッチ。
…ずいぶんと早い。
考えたら、その前に発注した絵柄がまだ未納品のままだが、納期についてはお任せなので仕方ない。
たぶん今回の虎の図柄は、横振りミシンで表現するのにテクニックがいるので、それが職人魂を刺激して納期が早まったのかもしれない(想像)。

画像1、2/出来上がったパッチ。横振りミシンの動きに合わせ、パッチ本体側を動かして絵柄を作っていく。

画像3/リムのロックミシンは、CBI章と同色の深緑。

画像4/今回の刺繍パッチのマスターパターンとなった手描きの革パッチ。
本日の修理品/シュガーケーン セカンドジャケット
大掛かりなデニムジャケットの衿修理の続きです。
一旦身頃から取り外した衿は、衿腰の破れた部分を補修し、上下を逆にして取り付けます。

画像1/ビフォー。

画像2/身頃から衿を取り外し。

画像3/擦り切れた上衿をタタキで補修し、上下を逆にして取り付け。

画像4/アフター。
レンタル工房にて
帆布とレザーを組み合わせたショルダーバッグのDIY製作。
前回本体部分が縫いあがり、レザーを加工してのハンドル製作を宿題として持ち帰ったお客様。
ご自宅で薄めの革を二枚合わせにしてコバを手縫いし、銅のリベットで本体にガッチリ留め付けました。
仕上がりを最終確認し、電気ペンで日付を入れて、完成です。
A-2カスタム完成
ハンドペイントしたパッチを縫い付け。
春らしい気候になりましたが、裏地がブロードクロスのA-2はまだまだ着用していただけます。
お客様のインディアン
どちらもオリジナルの外観を保っている鉄馬インディアン。
琵琶湖まで一走りした帰りにご来店。

画像2/1938年式インディアンFOUR。縦置きの4気筒エンジン。

画像3/1947年式インディアンチーフ。Vツイン。
本日の修理品/シュガーケーン セカンドジャケット
年初に、シュガーケーンのサードモデルで同様の修理を承りました。
今回はセカンドモデル。
一度衿を取り外し、パンクした衿腰を欠け継いだ後、上衿と下衿をひっくり返して取り付る予定です。
チェーンミシンで縫製された各部も糸切れを起こしているので、同時にリペアします。

*カスタマーサービス→デニム関連→ジャケットリペア [上衿・付け替え] のページ参照
「半年給与なし。仕事保証なし」京都・西陣織職人の「弟子募集」はブラックと言えるのか

伝統工芸の職人と弟子の関係は「ブラック労働」にあたるのか――。
京都の西陣織職人がツイッターで弟子を募集したところ、その求人条件が「ひどすぎる」としてインターネット上で批判を浴びる騒動があった。
実際、今回問題となった募集ツイートでは、「最初の半年間は給与が出ない」「その後の仕事も保証できない」などと説明していた。
(以上引用)

もともと徒弟制度で成り立っているような機屋業界に、最初から一人前の給料や、社会保障を期待するのは無理がある。
「ブラック」なんて言葉が定着するずっと前だが、私の知人(機屋とは業態が違うが…)で、採用した見習いを半年以上無給で使っていた経営者がいた。
使う方は、何一つ出来ない小僧に、時間を割いて一から教え込んでやるんだからあたりまえという感覚であった。
結果的に、そのガッツのある見習いはモノになり、特殊な技能職として一人前になっている。
めでたし、めでたし。
このように、使うほうも使われるほうも納得ずくならオーライじゃないか。
視点を変えれば、たいして役にも立たない技術系の専門学校に通うのだって学費が要る。
それを思えば、タダで技術を習得できるのだから、手弁当でもありがたいと思えと言ったら言い過ぎだろうか…。
スコードロンパッチ完成
お客様からいただいた原画はモノクロのものだったので、配色は当方で行いました。
陰影やボカシも入れて、多少立体感を持たせております。