名著であるため、ご紹介

名著であるため、ご紹介
『決定版日本史』渡部昇一著 育鵬社

保守論壇の重鎮、渡部昇一氏による日本通史の決定版。
日本の義務教育ではまともに教えられてこなかった日本の歴史が、古代神話から始まって現代にいたるまで、確かな日本人の視点で連続性をもって書かれた名著である。
特に明治以降の近・現代史は、戦後戦勝国によって植え付けられた自虐的な日本悪玉論とはまったく異なる、当時の国際社会における日本の姿を丹念に書き出している。
ところで渡部昇一氏といえば押しも押されもせぬ一級の歴史学者だが、どこの書店でも昔から並んでいる超ロングセラーの啓発本「マーフィーの成功法則」を和訳して日本に紹介した『大島淳一』と同一人物だということは最近まで知らなかった。このシリーズは私も若い頃に読んで多少なりとも影響を受けているのだ。
最近ではアパグループの「真の近現代史観」懸賞論文で審査委員長を務め、田母神俊雄閣下の論文を選考したのはこの方である。これは大きな反響を呼び、閣下の進退問題にまで発展してしまったが、結果的に一つの保守運動の流れが出来上がった。
また自民党次世代のホープ、稲田朋美衆院議員を強力にバックアップするなど学者の域を超えた精力的な活動を続けている。

*育鵬社は旧来の歴史教科書とは一線を画す保守系の歴史教科書の出版社でもある。