GO FOR BROKE!

今回サンサーフがスぺシャルエディションとしてリリースした米陸軍第442連隊のアロハシャツ。単にビンテージのリプロダクトではなく、先の大戦で米陸軍歩兵としてヨーロッパ戦線に送られた日系人部隊のメモリアルシャツでもあります。日系人部隊については、書籍やハリウッド映画、望月三起也氏の劇画「最前線」などを通じてご存じの方もいらっしゃるでしょう。「GO FOR BROKE/当たって砕けろ」の合言葉は、運命に翻弄されながらも、忠義を尽くした日系人の精神性のあらわれです。複雑なバックストーリーを知れば、今回の「作品」も、少し違った視点で捉えられるかもしれません。

2010年に、現上皇陛下のご学友でもあったジャーナリスト橋本明氏の著書「棄民たちの戦場」を読み、HP日記欄に記載した感想を以下に転載します。

良書であるため、ご紹介

『棄民たちの戦場 米軍日系人部隊の悲劇』橋本明著 新潮社

真珠湾攻撃で日米が開戦し、アメリカ国内に居住していた日系アメリカ人は、その出自ゆえに(米国市民であるにもかかわらず)強制収容され、財産も没収されるという、過酷な運命に見舞われます。その鉄条網で囲われた収容所の中から、米国への忠誠心を証明すべく志願して結成されたのが第442部隊(日系人部隊)です。日系人に対する不当な差別、耐え難い偏見を克服するために手をあげた彼らはヨーロッパに送られ、最前線で戦うことになります。
「ゴー・フォー・ブローク」を合い言葉に、バンザイ突撃を繰り返し、文字通り決死の覚悟で戦った彼らは、米軍史上最多の死傷者と、そのひきかえに最多の勲章を獲得します。
生き残り、帰国の途についた黄色い肌のアメリカ軍人を迎えたトルーマンは「諸君は敵と戦っただけではなく、差別とも戦い、そして勝ったのだ」と述べています。
しかし、没収された財産ももどらず、名誉回復がなされるには数十年の後、レーガン政権の誕生まで待たねばなりませんでした。
本書には、厳しい差別にさらされながらも、アメリカ人の一員として国家に忠誠を誓い、悲劇的な戦いに臨んだ日系人の苦難の歴史が綴られています。
それにしても現代日本は、国内に住みついた敵性外国人に対してなんと寛容なことでしょうか。