本日の修理品

本日の修理品
引き続きデニムの修理です。
現代的なジーンズは、内側の接ぎ目(インサイドシーム)を二本針巻き伏せという縫い代を巻き込むダブルステッチで処理するのが一般的ですが、ビンテージ(及びレプリカ)ジーンズでは地縫いした縫い代を片倒ししてコバステッチという仕様になります。そのため股ぐり部分では、ほつれや引っ張りに対する強度が劣るので、どうしてもパンクし易くなります。完全に裂けてしまう前の段階で手を加えてやりましょう。
裂け目の裏に当て布してかけつぎ→上から綿のテープで前後の身頃をつなぐとともに縫い代をカバー→完了
この修理は、名古屋市で婦人服を展開する◯ーノ・ピュ◯の店長氏からの依頼です。
東洋製品のファンでもあり当店のお客様としてもご愛顧いただいております。ご来店になるたび、昨今の業界事情や信用情報などを交換したりしています。
彼のお店は商業施設のインショップのために営業時間が長く、スタッフを集めてシフトを組むのに大変な苦労をしていたようですが、このところの不況で、人材募集をかけると希望者がどっと押し寄せるそうです。
平成大不況も人材を求める側には有利にはたらきますね。