本日の修理品

本日の修理品
今週はデニム修理を集中的にやっております。
画像はヒップ周辺の生地が薄くなり、パンク寸前だったものを裏打ちしました。左右のヒップから股ぐりにかけては曲面なので、左右別々に当て布をします。今回は薄手のデニム生地を当て布に使いました。一般にジーンズの修理には接着芯地(シャツの衿の成型等に使われます)を用いますが、当店では小さな穴をふさぐ時以外はあまり使いません。接着芯地は、ガーゼのような生地に熱で溶ける樹脂をのせたもので、アイロンで圧着出来ます。お手軽ですが、デニムの表面に樹脂を浸透させることになるので、広範囲になると生地の風合いを損なってしまいます。大きな面積をカバーするときにはやはり当て布をして地の目(生地の方向)にそってたたいていく方が良いと思います。また、タタキもあまり細か過ぎると生地の縦糸を切ってしまうので、ある程度間隔をもたせています。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。目安としては、カケツギで裏打ちする場合は一カ所2500円以上になります。小さな穴でも生地が薄くなっている場合は、お客様の想像以上の範囲を裏打ちするケースが多いです。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。