ビュイック始末記(内装編)

ビュイック始末記(内装編)
カーペットが傷みやすいのはコンバーチブルの宿命であろう。
直射日光にあたる時間が長いのが主な理由である。もちろん消耗品の扱いだから頃合いを見て張り替えれば良い。本国では、この車格に合うリプロ品もそこそこ流通しているようだ。しかしカーペットごときでわざわざ海外から取り寄せる必要も無い(毛唐のアホタレが型違いを送ってこないとも限らないし…)。手近な材料でも充分に間に合わせる事が出来るのだ。
元のカーペットがスカスカに退色し、弾力も無くなったので、国内メーカーの住宅用ループカーペットを買って来て、現物合わせで裁断して張り替えた。
本来車用のカーペットは床の凹凸に合わせてプレス加工されているが、住宅用として切り売りしているただのループカーペットなのだから平面である。しかし中心から合わせていって曲面を出し、端をシートの下やサイドパネルに追い込んでいってカットしてしまえば綺麗に仕上げる事が出来る。車用と住宅用ではクオリティが違うかもしれないが、始終人がその上を歩いたり、家具を置くことが前提の住宅用の方がむしろ復元力にすぐれ、耐久性があるのではないかと思っている(たぶん)。
材料代はせいぜい数千円で、あとは自分の作業手間を楽しめる余裕があれば充分である。