CLUTCH Magazine6月号

CLUTCH Magazine6月号
ファッション雑誌を買ったのなんて何年ぶりだろうか?
この6月号で、東洋エンタープライズでサンサーフを担当する中野さんが、自身のコレクションを披露すると聞き、早速買いに走った。最寄りの三洋堂書店では在庫を置いておらず、名古屋店からの取り寄せとなるということで、数日待って購入。
ページをめくると、巻末の特集で、ご本人のモノクロ写真と、ハワイに由来するウエア、雑貨類が掲載されている。
中野さんは厳めしい職人のような風貌に写っているが、実際には、いつもニコニコと笑顔を絶やさない人である。
隣町の武豊町出身で、頭脳明晰であるにもかかわらず、どこかで道を誤って、アパレル業界に入ってしまった。
ならず者の寄せ場のようなこの業界には歪な人が多いのだが、その中にあって珍しくバランスの取れた人格者だと思っている。
ハワイの文化には、遡れば明治期から移民した日系人の影響が強く反映されており、和柄のハワイアンシャツなどにそれが見て取れる。
そうした文化を掘り起こし、製品として世に問うような仕事は、中野さんのような学究肌の人でないと難しかろう。