フィリグリーでトライフォードウォレットを…

フィリグリーでトライフォードウォレットを…
フィリグリーとは、花柄などのカービングの背景部分を所々切り抜いて、別革を挟み込む手法。
薄革で裏打ちも行うので、仕上がりとしては三層構造になります。製作にあたっては、美しさだけではなく、強度との兼ね合いにも配慮した高い技術が必要です。
今回は初の試みで、トライフォードウォレットの形状で製作を依頼します。
トライフォードウォレット自体が比較的新しい製品であり、これをベースとしたフィリグリーは、ファニーの工場でも製作実績がありません。
しかしお客様のご要望を伝えたところ、久保工場長が二つ返事で引き受けてくれました。
表裏全面にシェリダンカービングを施し、花弁の中心にはターコイズを埋め込み、挟み込みの革はナチュラルパイソンという組み合わせです。コンチョはシルバーのビクターコンチョ。革部分の配色はブラウン系のマルチカラーの予定。
記念すべき第一作は、来年2月頃仕上がり予定。

画像1/定番展開中のトライフォードウォレット(ラティーゴレザー)。大型の三つ折り長財布。

画像2/決まった書式での発注書が無いため、当店の手書き。