革漉き機のメンテナンス

革漉き機のメンテナンス
しばらく使いっぱなしだったので、切れ味が落ちてきたNIPPI社の革漉き機の刃を研ぎ出し。
刃は直径13センチくらいのドラム型で、それが回転しながら引き込まれた革を漉いていく構造になっている。
研ぎと言っても刃を本体から取り外す必要もなく、動力を入れて漉き刃が回転している状態で、内部にセットされた砥石を回転させながら刃に近づけて研いでいく。
ガリガリと火花を散らす研ぎが終わったら、仕上げに付属の棒砥石を軽く当てて刃面を調整する。あとは掃除機でゴミを吸い取り、機関部の注油口からオイルを差してやるくらい。
本職のレザークラフトマンは日々メンテナンスを欠かさないが、稼働率が低い当店ではたまにやるだけ。
しかしこの機械は本当に合理的に出来ていて、設計者はなんてお利口さんなんだろうと思う。
ずーっとこのNIPPI一社で寡占状態で、同一機種で使われ続けているが、特に改良の余地も無いのだろう。
漉きの作業を、革包丁やスカイバー(柄付きのカミソリ)などでやっていたら時間がかかって仕方がないが、この機械があれば短時間で均一に仕上げることが出来るのだ。

画像1/革漉き機は本体のみで購入し、木製のテーブルに固定した。モーターは工業用ミシンに付いていた日立製を取り付けた。クラッチは無し。

画像2/革は左から差し込み、右へ引かれながら押さえがねの幅で漉かれる。

画像3/内部の砥石と漉き刃が接触して火花を散らしている状態。

画像4/数か所の注油口からオイルを差す。

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