フェイク塗装(その陸)

フェイク塗装(その陸)
什器備品のひとつひとつも商品イメージを決定づける大事なファクターであるので、常に様々な手法で加工を試みている。
今回も手持ちの鏡(ついでに自宅で使うものも含めて数枚)の枠を古美仕上げし、心なごむアンティーク調に仕上げることにした。元の平板なブラウンの木目仕上げもそれなりに綺麗ではあったが、しょせんマスプロ製品で何の味わいもない。
使用したのは乾くと石膏のように艶の無くなる水性塗料と、絵肌に凹凸感を出すために下地に盛るパテ。鏡部分にはあらかじめマスキングし、凹部分から塗り始め、仕上げまで3回重ね塗りする。刷毛を立て気味に叩くように塗装し、元の状態とは異なる年季の入った雰囲気に仕上がった。
この塗料は汚れが付きやすいが当面はこのまま使うつもりでいる。いずれ気が向いたらまた別の色を重ねて仕上げ直すかもしれない。