店長日記

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ネームプレート製作
一昨日制作したネームプレート。
刻印が乾燥した状態では生成り色です。
徐々に褐色に変化しますが、今回はお客様のご要望で、オイルを入れた状態でお送りします。

A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。

価格/3000円(税別)
ポロシャツリメイク/鹿の子 ポロシャツ
設備の関係で、当店ではカット&ソーの修理やリメイクをほとんどお受けしていませんが、今回は旧知のお客様からのオファーで対応させていただきました。
海外ブランドのギフト品で、週末に着ていきたいとのこと。
着丈が長すぎるので、裾を短くリメイク。
このポロシャツは、カバーロックミシン(二重環下飾り縫い)というニット専用ミシンで裾上げされていますが、縫製工場か、婦人服のリフォーム業者さんくらいしか持っていないミシンで、当店にはありません。
そこで裾のラインが横伸びないように(差動)ミシンでオーバーロックをかけ、伸縮性のある糸で地縫いして仕上げました。

画像1/ビフォー。

画像2/三本針のオーバーロックミシンの糸交換と微調整。

画像3/オーバーロック。

画像4/アフター。
ネームプレート製作中
通販でネームのみご注文いただいた分を製作。
外回りには縫い付けの時の目安になるネン押し。
今回はご要望により、乾燥後にオイルを入れて色付けした上で発送いたします。

A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。

価格/3000円(税別)
スコードロンパッチ完成
数字の部分は白で下塗りした上で、色を入れております。
シンプルなデザインですが、図柄が重なる部分が多いと意外に時間がかかります。
家へ帰ろう
今年観た中ではベストと言える作品。
スペイン/アルゼンチンの合作映画で、主演以下なじみのない俳優さんばかりのロードムービー。
母国で辛くもホロコーストを免れたポーランド系ユダヤ人の主人公。老境に入り、親友との70年前の約束を果たすべく、移民したアルゼンチンから、一人ポーランドの生まれ故郷を目指す。親友についての情報は無く、生死すらわからない。迫害にあった時の後遺症で、不自由になった片足を引きずるように出立する。その旅は予期せぬトラブルの連続で、泥棒にあって無一文になった時には、義絶してヨーロッパに渡っていた娘の助けを得る。実はこの娘こそが、三人の娘の中で一番の親思いであったという、リア王のようなエピソード。そして困難に出会う度に、力添えしてくれる人が現れ(中には毛嫌いしているドイツ人も…)、導かれるように目的地に到達する。
皮肉屋でウィットに富んだ主人公の台詞回しが、この映画を少し明るいものにしている。
一見の価値あり。
スコードロンパッチ鋭意製作中
ガラガラヘビの斑紋のところは、地色をそのまま使います。
立体的になり過ぎない程度に、陰影も付けていきます。
安倍総理「再び緊急事態宣言を出す状況にはない」

安倍総理は24日、新型コロナウイルスの感染が全国で再拡大している状況について、「再びいま緊急事態宣言を出す状況にはない」との認識を示した。
今後の対応について安倍総理は、「まずは徹底検査。検査能力にはまだ余裕があるので、都道府県と連携して陽性者の早期発見、早期治療を進めていく。次に重症化予防。病院や高齢者施設における検査能力を強化して、リスクの高い基礎疾患のある方、高齢者の皆さんへの感染防止に万全を期していく」とコメント。さらに、4連休の中日であることを受けて、3密や大声を出す行動の回避など、感染防止策の徹底を呼びかけた。
また、緊急事態宣言を踏まえた対策については、「前回の状況と比べ、感染者数は確かに増えているので高い緊張感を持って注視をしている。しかし、専門家の皆さんも仰っているようにあの時と状況は異なり、再びいま緊急事態宣言を出す状況にはないと考えている」と述べた。
(以上引用)

ウイルス学の専門家(専門家会議に入っていない)によれば、すでに日本人は集団免疫を獲得しており、緊急事態宣言自体が行き過ぎだったという。
累計死者数の少なさ(現時点でも1000人以下)を見ても、その説は説得力があると思う。亡くなったのは基礎疾患がある高齢者がほとんど。
マスコミが「再拡大」と騒いだって、感染死者数が増えるようには思えない。
これ以上の規制は経済を壊滅させるだけ。
安倍総理は先ごろ、この専門家のレクチャーも受けたそうだが、記者会見ではポジショントークになるので、歯切れが悪い。
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回は黄色で塗り潰した上で、ペイントする手順で進めております。
表面が凸凹したレザーをあえて使っているんですが、画像ではあまり伝わらないようですね。

*連休中は、午前11時より午後8時までの営業となります。
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回はシボの多いレザーを使い、WW2時代の海軍パッチを製作。
スコードロンパッチは時代を遡るほど、シンプルで秀逸なデザインが多いと思います。

*連休中は、午前11時より午後8時までの営業となります。
CECIL McBEE全43店閉店 あゆもファン“ギャル”象徴

女性向けアパレルを扱うジャパンイマジネーション(東京都渋谷区)は20日、渋谷の“ギャル”の象徴的なブランドとして人気を集めたファッションブランド「CECIL McBEE」(セシルマクビー)の全43店舗を閉店すると発表した。同社は「新型コロナウイルスの影響で売り上げが下がったのが主な原因」としている。
最盛期の2006年度には月1億円以上の売り上げがあった「渋谷109」内の主力店を含め、11月までに順次閉店する。店舗は閉鎖するが、ブランド名は残り、ライセンス事業として継続する。
(以上引用)

短サイクルでトレンド商品をどんどん打ち出していくビジネスモデルで、ギャルファッションの牽引役だった。
レディースのカジュアルメーカーは、どこでもこのブランドを意識してモノづくりをしていたと思う。
経営破綻したわけではなくて、有能な経営者が綺麗に店じまいした感じ。
名著であるため、ご紹介
『満映とわたし』岸富美子×石井妙子著 文芸春秋

ベストセラーになった『女帝小池百合子』の著者、石井妙子さんが5年前に上梓した本。
岸富美子という女性は、旧満州の国策会社だった満州映画会社で編集者として働き、敗戦後も昭和28年まで同地にとどまることになった。この本は、 出版時には95歳と高齢だった岸の手記を元に、石井妙子が章ごとに解説を加えるというスタイルの共著である。
満映について書かれた本は多いが、思想的な背景の無い技術者である岸の視点はフラットで、当時の社会情勢が淡々と綴られる。
家庭の事情で、10代で徒弟制度の残る映画編集の世界に飛び込んだ岸富美子。やがて日活を経て海を渡り、設立されたばかりの満映に入社。直後に経営者として送り込まれたのは、大杉栄らアナーキストを虐殺した元憲兵隊の甘粕正彦だった。プロパガンダ映画の制作に辣腕を振るう甘粕の部下には、 驚くべきことに内地を所払いされた共産党幹部らもいた。甘粕にどんな意図があったのかはわからない。そして敗戦とともに甘粕は自決。東洋一の設備を誇った満映は、南下したソ連軍に接収される。その段階で、徒歩で朝鮮半島を経由して帰国を目指した日本人もいたが、臨月だった富美子は八路軍(中国共産党軍)と行動を共にすることを選ぶ。思想教育の嵐が吹き荒れる中、同胞の裏切りもあって家族共々悲惨な炭鉱労働に就かされる。何とか生き残り、映画技術者としての能力を買われ、 今度は中国のプロパガンダ映画に携わることとなるのだった。識字率の低い当時の中国では、映画は最も有効な洗脳手段だった。そして旧満映の技術者たちは、中国映画の草創期を担っていく。
なんと目まぐるしく、毀誉褒貶の激しい人生だろうか。
そして終戦後8年経って、やっと帰国が叶った富美子らに対し、日本の映画業界の対応は冷たいものだった。
時の権力に政治利用され、翻弄されながらも、実直に映像技術者として生きた女性の手記。
本日の修理品/サンサーフ ハワイアンシャツ
スペシャルエディションの実名復刻もの。
壁縮緬に多色刷りされた美しい花魁柄。
ボタンを閉じた状態で力が加わったのか、第一ボタンが千切れてしまった状態。
引っ張られた生地に穴が開いているので、裏側を接着芯地で補強し、さらに強度を保つために力ボタンを利用して竹ボタンを付け直します。

画像1、2/ビフォー。

画像3/バンブー(竹)ボタンは修理用にストックしていたもの。力ボタンは汎用品。

画像4/表地裏を接着芯地で補修。

画像4/見返し裏を力ボタンで補強。

画像6/アフター。
本日の修理品/ケイシイズ ウォッチブレスレット
ケイシイズの3コンチョタイプのウォッチブレスレット。
裏側から文字盤を留め付けている革帯が劣化して千切れた状態。
当店では消耗パーツをストックしておりますので、即日対応可能です。

*基本的に当店で販売した商品のみの受付とさせていただきます。
本日のニュースより
三陽商会 新型コロナの損失補填で銀座の不動産を売却、譲渡益は約67億円

経営再建中のアパレル大手、(株)三陽商会(TSR企業コード:290059666、東証1部)は7月17日、東京都中央区の「GINZA TIMELESS 8(三陽銀座タワー)」の不動産を売却したことを明らかにした。譲渡益は約67億円で、2021年2月期第3四半期に特別利益として計上し、財務体質の強化を図っていく。
(以上引用)

ちょっと前に、売却を否定するような記事が出ていたのに…。
長年に亘ってライセンス商売で儲けさせてやった英国「バーバリー」に無慈悲に切り捨てられたのが5年前。
それ以降、ずっと赤字決算で、もう力尽きたんだろうか。
スコードロンパッチ完成
褐色に色焼けしたサドルレザーの地色をそのまま背景に使用。
6thウエポンズのスコードロン完成。
本日の修理品/リーバイス 501
バレンシアの工場で縫製したというリーバイスの復刻501。
今回はフロントボタン周囲のリペアでお持ちになりましたが、数年前、濃紺状態で当店で裾上げさせていただき、良い感じにアタリも出てきたのでご紹介。
ところで、チェーンステッチによる裾上げですが、誤解をされている方もいらっしゃるので、(何度目かになりますが)触れておきます。
チェーンで綿糸を使って裾上げすると、その後に糸が縮んでアタリが出ると信じている人もいますが、そうではありません。裾のアタリは、チェーン(環縫い)とも糸の材質とも関係なく、機械に挟み込むときのアタッチメント(ラッパ)の形状によって、三つ折り部分が直角に折り込まれず、微妙に斜めによじれることでおこります。独特の味わいがありますが、機械の構造による縫いずれなので、一種の縫製不良と言えなくもありません。
さらに言えば、チェーンステッチはシングルステッチに比べ、強度の点では劣ります。
チェーン(環縫い)はセメント袋の口をふさぐのに用いられていますが、セメントを使うときに、一カ所に切れ目を入れれば、そのまま縫いはじめの方向にツルツルと抜けていきます。あれと同じことで、一カ所糸切れをおこすと、そのままバラバラと糸が抜ける事があります。
そのため、現代の実用本位のジーンズ、ワークパンツの裾上げはほとんどシングルステッチになっているのです。
当店では、基本的にオリジナルのディテールに準じた仕上げをしていますが、頑丈さをお求めであれば、シングルステッチでの裾上げも可能です。
スコードロンパッチ鋭意製作中
引き続きハンドペイントでパッチを製作。
レザーの銀面をそのまま残すので、境目で塗料が染み出さないように注意しながら色を乗せていきます。
ブルックスブラザーズが国内10店を閉店 残る店は継続

米ブルックスブラザーズの日本法人、ブルックスブラザーズジャパンは、国内10店舗を7月末~8月末にかけて閉店すると発表した。今回の閉店は、米本社の連邦破産法11条の適用申請前から計画していたもので、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で販売不振となった不採算店などを整理する。閉店するのは、東京大丸ウィメンズ店(東京)や金沢アトリオ店(石川)、博多阪急ウィメンズ店(福岡)など。残る国内店舗計72店は、米本社の経営破綻(はたん)とは関係なく、今まで通り続けていくとしている。
(以上引用)

ファッションの専門誌が少なかった時代に、「メンズクラブ」でトラッドの王道ブランドとして紹介され、当時は垂涎の的だった。
還暦世代以上の人たちには、いまだに一定数の支持者がいるとおもうが、若者世代にはあんまり訴求力がない。ブランド自体、知らない人の方が多いと思う。
この後にブームになったビンテージ系のアメカジも同様で、支持層は今や中高年になっているので、あんまり先がないとも言える。
サイズ展開も、メタボ向けに大きい(太い)方にシフトしている。
ケイシイズ・芝さんご来店
大阪から自走でご来店。
長らくお上の意向に沿って自粛していた営業活動を再開。
同じ大阪のファニーさんは、以前から外回り営業をしない方針ですが、こちらはWEB営業と並行してサンプルを持っての地道な営業も続けています。
ちなみにケイシイズの社長は、元々ファニーの営業部にいらした方で、その時代に当店が開業した際、表のブーツ看板や、店内中央のパンツ用の什器を世話してくださいました。
関西方面もいまだ自粛ムードが支配的で、景気回復には程遠いようです。
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回は色焼けしたサドルレザーを使ったパッチで、背景をほとんど塗らずに仕上げたいと思います。
6thウエポンズのスコードロン。