店長日記

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希少本であるため、ご紹介
『ミリタリーワールド ユニフォームス&エクイップメント 各国軍装装備品』 中田商店発行 白金書房

これは昭和50年頃にアメ横の中田商店が発刊した資料集兼通販カタログで、ずっと手元にあったものです。
米軍の衣料や備品を中心に、旧日本軍や英軍、ドイツ軍関連まで網羅し、実物の放出品のみならず当時すでにレプリカ品を製作販売していました。
種々雑多なアイテムの中には、現在では銃刀法で厳しく規制されているタイプの金属モデルガン(当時中田商店はTRCというモデルガンメーカーでもあった)や、火薬を抜いた実弾、刀剣類も掲載されています。
当時はもちろんインターネットなど存在せず、欲しい物があると直接電話で問い合わせ、写真にふってある品番を言って詳細を訊き、在庫の確認をしてもらいました。商品を確保すると郵便局から現金書留を送って、一週間ぐらい後に郵便小包で商品が届くというのが普通の通信販売の流れでした。
現在のようにインターネットで詳細な情報が得られ、クリックするだけで即座に配送されるようなしくみはなく、時間も手間もかかりました。思い通りの商品かどうかは包装を開けてみないとわからないところもあり、失敗もありました。しかし年若かったせいもあり、モノを手に入れるときのワクワクした気持ちは今よりもずっと大きなものがあったのです。
ビュイック始末記(キャブレター編)
キャブレターのアメ車に乗る人はホーリー派とエーデルブロック派に好みが分かれるようだが、私はホーリーの方しか乗車体験が無いので、性能的な違いはよくわからない。
さらに技術のある人はシビアにセッティングして調子を出したりするのだろうが、通常走行でそこまでの必要性を感じたことがないので一度もやったことが無いのだ。
このホーリーのキャブレターは、新品交換して5年ほどになる。
このエンジンには、以前もタイプ違いのホーリーのものが付いていたが、古くなってだんだん性能が落ちてきた。市販のクリーナーで掃除する程度では改善されなかったので、ガレージ井口さんに見てもらったが、オーバーホールも大変そうだったので、おまかせでお奨めのものに取り替えてもらった。
自分で手を付けることが出来ない分野は、あっさりと信頼出来るプロに丸投げするようにしているのだ。
組み上がってくると、前のものにはなかったオートチョークが付いており、始動時は回転が高く、2分ぐらいアイドリングさせた後にアクセルをポンと踏み込むと回転が下がるようになっている。それが出発前の儀式のようになっており、安定してからおもむろにドライブに入れてソロリと走り出すのだ。
キャブレターはインジェクションのようにすぐ走り出せる手軽さはなく、気候によって幾分調子が変わったりもするが、そのくらいは一興だろう。
多少の気遣いと不便さを伴うところが、逆に旧式の機械に向き合うときの楽しさでもあるのだから。
来るたび発見!?名古屋・大須
昨日は所用で久々に名古屋・大須界隈に立ち寄りました。
本当に蒸し暑い日でしたが、人影が少ないのは天気のせいだけではありません。中部地区でも圧倒的な集客力を誇った大須地区にも不況の影響は確実に及んでいます。
特に古い集合テナントでは退店が相次いで穴が埋まらず、歯抜け状態で、かつての勢いは感じられません。
路面店では、古くからの所有者がのんびり経営している店舗は別として、テナント入店のケースでは、実績と資本力があるSHOPは健在ですが、新規出店の入れ替わりが非常に激しくなっています。手元にある数年前の大須MAPと現在とを比較してもガラリと顔ぶれが変わっているほどです。賃貸料が高いので固定費を賄うだけでも大変で、売り上げが落ちればあっという間に資金がショートしてしまいます。私の知人でこのエリアに複数出店している方がいますが、順調な経営ながら粗利益のかなりの部分が賃貸費用に消えていくようです。
ところで昼食に入ったフード店ではカウンターに座りましたが、対面で給仕する女の子が虫がとまったようなキモチ悪いネイルをしていました。あのツメでしっかり手を洗えるとはおそらく誰も思わないのではないか。料理を出す店が店頭にこんなネイル女を配置するのはよほど人手が足りないのでしょうか?
カウンターに置いてある調味料もカチカチに固まって出てこないので、肝心なことにはほとんど気がまわらないのでしょう。この激戦区にしてこんな人員配置では、今度行ったら店が無くなっているかもしれません。
そんな残念すぎる給仕のおかげで少し胸焼け気味でしたが、その後にふらりと立ち寄った2丁目の「じゅっぷん」というコーヒー専門店の一杯取りのコーヒーが実においしくて不快な気分が吹っ飛びました。深炒りの豆を金網で濾したコーヒーは、その芳香も味わいも今まで味わった中で最上質のものでした。ご夫婦で経営されているようで控えめでツボを得た接客、昭和の古い建物を利用した趣のある店舗も素敵です。ここのコーヒーを飲む為だけにまたここまで来てもいいかなと思わせるほど居心地の良い空間でした。
「来るたび発見!」という大須MAPのキャッチコピーは、色々な意味でそのとおりにはちがいありません。
デニム一考
本格的につくり込まれたジーンズを愛用する方達も、製品化されたものは見慣れていても、旧式の織り機(力織機)で織られたデニムの原反を見る機会はほとんどないとおもいます。
画像は工場で裁断される前の織り上げられた原反で、事情があって当店でストックしているものです。
量産品のデニムとのあきらかな違いはその生地幅で、力織機では70センチほどの幅でしか織る事が出来ません。しかも一台の織機で一日に織れる長さは50メートル(一反)ほどと言われています。ローテンションでゆっくりと織られる為に表面にザラザラした凹凸感があらわれます。せまい織り幅の生地をいっぱいまで利用する為、本来は切って捨ててしまう耳の部分も利用されます。
対して現代の高速織機ではスピードは倍以上で、生地幅も150センチ近くになり、生産効率が格段に進歩しています。糸が綺麗に引き揃えられ、織りムラもなく均質に仕上がります。
もちろんデニム本来の味わいが好きな方に支持されるのは前者の方ですが、生産効率の圧倒的な差はそのまま価格に反映される事になるのです。
トライアンフTR6改
お客様所有のトライアンフ・チョッパー。トラックに乗せられ、機関部のオーバーホールへ向かう途中でご来店です。
この1958年式のTR6は、エンジンとフレームの一部を残し、ほとんど作り替えられています。当店からほど近い、K&N(0569−24−5699)さんの手によるもの。
エンジンは、なんと国内のオートレース場で使われていたレーシングエンジンで、中身も当然レースに合わせたセッティングのため、ストップ&ゴーの街乗りには少々キツい面がありそうです。リジットフレームにロングスプリンガーフォークの組み合わせで、さらに乗りにくく生まれ変わりました。暴れ馬を乗りこなすような気合いとテクニックが必要なことは言うまでもありません。外装はヨレヨレの野ざらし風で、オーナーのセンスがきらりと光るわるもの仕様。
ジョン・カサベテスの低予算映画に出てくるような、おもわずふんふんと頷いてしまう懐かしいチョッパーです。
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本日のニュースより

「中国にいらっしゃい」=温首相、福島の被災女児に返信 
【北京時事】18日の新華社電によると、中国の温家宝首相は、5月に東日本大震災の被災地を訪れた際に交流があった福島県郡山市立金透小学校6年の福島佳代さんから届いた手紙に返事を出した。返信には「日本の被災地の子供たちが中国で休暇を過ごせるよう招待しましたが、中国が大好きなあなたが来られることを希望します」と記されていた。
5月21日、福島駅で両親や妹とともに、温首相の到着を待っていた福島さんは、温首相から握手してもらい、妹は顔をなでてもらったという。その時に感動したことや、中国の漢字やパンダ、音楽が好きで、中国語を勉強していること、将来は北京大学に留学して日中友好の懸け橋となる仕事がしたいことなどを手紙に書いて5月28日、温首相に送った。登校時の写真や妹が描いた温首相の似顔絵も添えた。
温首相の返信は11日付で「手紙、絵、写真、受け取りました。とてもうれしかった」と力強い毛書体で書かれており、受け取った福島さんは満面の笑みを浮かべたという。 
(以上引用)

対日工作なう。
子供をプロパガンダのダシに使うな、クソじじい!
だれかまともな大人が、パンダは中国の動物ではなく、チベットから略奪したことを教えてやってほしいもんだ。
ビュイック始末記(内装編)
カーペットが傷みやすいのはコンバーチブルの宿命であろう。
直射日光にあたる時間が長いのが主な理由である。もちろん消耗品の扱いだから頃合いを見て張り替えれば良い。本国では、この車格に合うリプロ品もそこそこ流通しているようだ。しかしカーペットごときでわざわざ海外から取り寄せる必要も無い(毛唐のアホタレが型違いを送ってこないとも限らないし…)。手近な材料でも充分に間に合わせる事が出来るのだ。
元のカーペットがスカスカに退色し、弾力も無くなったので、国内メーカーの住宅用ループカーペットを買って来て、現物合わせで裁断して張り替えた。
本来車用のカーペットは床の凹凸に合わせてプレス加工されているが、住宅用として切り売りしているただのループカーペットなのだから平面である。しかし中心から合わせていって曲面を出し、端をシートの下やサイドパネルに追い込んでいってカットしてしまえば綺麗に仕上げる事が出来る。車用と住宅用ではクオリティが違うかもしれないが、始終人がその上を歩いたり、家具を置くことが前提の住宅用の方がむしろ復元力にすぐれ、耐久性があるのではないかと思っている(たぶん)。
材料代はせいぜい数千円で、あとは自分の作業手間を楽しめる余裕があれば充分である。
スタッズベルト鋭意製作中
お客様のオーダーでブラックの帯をベースにピラミッドスタッズを打ち込んでいます。
ポイントの部分には赤色のクリアスタッズをご指定いただきました。
スタッズの配置は、サイズが何インチであっても着用時に中心から左右同じバランスになるように型入れしています。裏面の2本爪の先端はしっかりと折り込んで取り付け、突起部分でパンツの生地を傷める事もありません。
最低10年はご使用いただけるクオリティでご提供しております。
レザーパッチ鋭意製作中
47爆撃飛行隊の絵柄でパッチを製作中。
この飛行服を着たカラス?の絵柄はわりとポピュラーで、バズリクソンズがスウェットやTシャツにプリントして製品化もしています。
ただ当方の資料では小脇に機関銃をかかえているので、そのように描きましたが、バズのプリント製品では機関銃を持っていません。バリエーションがあるのか、一次資料ではどうなっているのか、結局調べがつきませんでした。パッチ関連ではこういうことがよくあります。
作業は単色で塗り分けるのではなく、少しぼかしを入れて描いてみました。
乾いたら上塗りで少し古ぼけた感じに仕上げます。
HISTORY OF VIOLENCE(ヒストリー・オブ・バイオレンス)
近頃近所のレンタルビデオ屋では、旧作を50円で借りられる。
安いからってたくさん借りるというものでもないと思うのだが、近くに新しく出店してきた同業者への対抗価格だろうか?
さて、好きな俳優のヴィゴ・モーテンセンの主演作という事で目に留まったこの旧作品、結構な話題作だったようです。
監督は鬼才、デヴィッド・クローネンバーグ。競演はマリア・ベロ、エド・ハリス、ウイリアム・ハートといったいずれ劣らぬベテラン揃い。
主人公は田舎町でダイナーを経営する穏やかな物腰の男。妻と子供二人と静かに暮らしている。ある日、そのダイナーに流れ者の二人組の拳銃強盗が押し入るが、主人公は電光石火の早業で反撃し、逆にその強盗をあっさり撃ち殺してしまう。連続強盗を撃ち殺し、一躍町のヒーローになった男の元には取材が殺到し、ニュースは全国に配信される。ところがしばらくすると、男の元に遠く離れたフィラデルフィアからマフィアがやってきて別の名で呼びかけ、つきまといはじめる。自らの過去を封印して地道な暮らしを続けてきた男は、過去のしがらみとの対決を余儀なくされるというストーリー。
ヴィゴ・モーテンセンは抑えた演技で、ひっそりと暮らしながらも瞬間的に獣のような暴力性を発揮する男を好演しています。
知的な妻を演じたマリア・ベロは芸歴が長く、TV「ER」の女医役で日本でもなじみがある女優。「コヨーテ・アグリー」では姉御肌のバーのママ役がハマっていた。隻眼のマフィアを演じたエド・ハリスはいつもながらそつがなく、偏執狂的なボス役のウイリアム・ハートはベテランの風格。
血なまぐさいシーンもあるが、ただのバイオレンス映画の類いではない。
深読みすれば、カナダ人の監督が、ちょっと離れた視点でアメリカ社会に内在する暴力性そのものを描きたかったようにも受け取れる。
玄人筋からの評価も高く、多くの映画賞を受賞しているなかなかの傑作。

付記/監督のクローネンバーグはこの後、再びモーテンセン主演で「イースタン・プロミス」を製作するが、この作品もとても味わい深い傑作だった。
ビュイック始末記(塗装編)
購入時派手な赤色だったのを全塗装したのは3年ほど前のことだ。
いつか塗り替えたいと思っていたが、なんとなく10年も過ぎた頃には塗面も荒れ、変色も著しくなってきたので、車検のついでに全塗装することにした。
色はソリッドのライトブルーかオフホワイトかで迷ったが、口頭でもイメージの伝わりやすいオフホワイトとした。この時代のアメ車にはメタリックの車両も多いが、ベッタリと厚塗りしたようなソリッドの塗装の方が、温かみがあって好みである。ボディの鉄板の表面が微妙に波打っているようなアメ車には、この方が似合うと思っている。調色はおまかせしたが、白にわずかにクリーム色を注してもらい、ちょっと日焼けしたようないい感じに仕上がってきた。60年代の曲線と直線が絶妙に入り交じったボディが強調され、男前である。ちなみに本国で販売された時の純正色は、卵の黄身のようなビビットなクリームイエローであったようだ。
旧車の楽しみ方は人それぞれで、外装、内装からネジ1本までオリジナルにこだわる人、現代風のアレンジを加えてカスタムする人、レース志向の人といろいろだ。趣味の世界なのだからどうあろうとかまわない。
私はフルオリジナルにはこだわらないし、人目を引くようなカスタムをする気も無く、カリカリのチューンナップで走る気もさらさらない。
あえていえば、時代性を残しつつ、そこそこに小綺麗で、普通に走ってくれる亊にこだわりたいのだ。
古いアメ車特有の、隙だらけのゆるゆるとしたアバウトさには、同じような精神性で接していたい。

追記/ふと思い出したが、すぐ近くの結婚式場で、1959年式のシヴォレー・インパラのコンバーチブルを新婚カップルのパレード用に使っており、色も同じ赤だったのでよく混同された。いつのまにか車両を見かけなくなったが…。
本日の修理品
一般的にジーンズのあき止まりの部分には、閂止めというジグザグステッチの補強が入ります。勢いよくボタン(あるいはジッパー)を開けた時に、最も負荷のかかる部分だからです。
しかし先祖還りしたようなビンテージレプリカでは、あえて昔の仕様に準じてこの閂止めが入っていません。単純に前立てを重ねあわせてシングルミシンでコの地に縫ってあるだけです。しかも綿糸で縫製しているので、糸が劣化してパンクしてしまうケースは非常に多いのです(画像上)。
修理は比較的簡単で、即日対応も可能です。
本日の修理品
このパンツは、お持ち込みになったお客様のお話では1930年代の囚人服だそうです。
ライトオンスのデニムとヒッコリーのコンビネーションになっており、身頃にはSFPD(サンフランシスコ・ポリス・デパートメント?)のステンシル入り。現代のタウンウエアで充分通用するデザインです。古着屋でデッドストックで購入し、洗いこんだが思ったほど縮まず、丈が長いのでカットしたいとの事。裾は広幅の三つ巻きシングルステッチで30番手の綿糸使いです。糸の色合わせが難しいのですが、在庫の糸の中で出来るだけ近いものを選び出し、巻き幅も合わせて仕上げました。
古着屋さんは販売後の修理対応をしているところは少なく、そうした商品が持ち込まれる事は時々あり、当店の業務に支障のない範囲で対応しています。
パッチ縫い付け
今回は関東のお客様の依頼でMA-1に当店のエアフォースパッチを縫い付けます。
ヌメ革のトリミングのコバにあらかじめ下穴を開けた上で縫い付けていきます。表地と中綿、裏地は縫いずれが起きないように仮留めした上で作業を行います。
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本日のニュースより

仙谷氏も早期退陣要求=次期代表選で党内融和を 
仙谷由人官房副長官は11日午前のBS朝日の番組で、菅直人首相の進退について「早くけじめを付けた方がいい。次のステップに踏み込むため(首相に)身を投げ出してもらうしかない」と述べ、2011年度予算執行に不可欠な特例公債法案など重要案件処理に野党の協力を得るため、早期退陣を求めた。
首相は退陣表明したものの、時期を明確にしておらず、野党の反発で重要法案成立の見通しは立っていない。首相は8月以降の続投にも意欲を示すが、仙谷氏は「(首相)本人が無理に頑張るのは本人のためにも良くない」と強調。首相を支える立場にある仙谷氏が公然と早期退陣を促したことで、首相への退陣圧力は一段と強まりそうだ。
(以上引用)

政権末期なう。
「無理に頑張るのは本人のためにも良くない」→アンタも頑張らなくていいからついでに引退しろ!
HONDA DREAM CB750
私の世代ではCBナナハンといえば、望月三起也の劇画『ワイルド7』の主人公が駆る初期型のCBのイメージが強烈です。
しかし発売から既に40年が経ち、現車を見る機会も少なくなったこの頃、ここまで美しい状態を保ったドリームCB750は数少ないのではないでしょうか。当時のHONDAの技術の粋を集めた世界的名車が、オーナーの手で新車同様の状態に保たれています。
当店の近くで理容室を経営するオーナーは、元々工業製品のデザイナー出身で、この完成度の高い名車に対する思い入れも人一倍です。もちろん機関部にもしっかり手が入っており、梅雨入り前のひとっ走りでご来店です。
ビーチじゃなくても…SCHWINN(シュイン)
たまにこのシュインのビーチクルーザーで仕事場に来る事がある。
ビーチクルーザーは、名前が示す通りアメリカ西海岸のサーファー文化が発祥である。
サーファーたちがサーフボードを搭載するキャリアを取付けて、海岸までの短い距離を移動するために使用したバルーンタイヤの自転車が原型で、その後独自の発展を遂げた。
ちなみに私はサーフィンをやった事は一度も無いが…。
私の購入動機は、わざわざ車を出す事も無いような近場への移動手段として、気軽に乗れる自転車が欲しかったという事につきる。スポーツとして本気で走り込むつもりなど毛頭無いから、走行性能などはどうでも良く、フォルム重視で検討した結果、これに決めたのだ。正式にはSCHWINN HEAVY DUTIというのだが、たしかに頑丈そうで、実用車にポップなカラーリングをしただけな感じがしないでもない。潔く、基本構造として最低限必要なもの以外は何も付いておらず、スッキリしたもんである。特徴的なのは、後輪がペダルを逆回転させるとロックする仕組みのコースターブレーキになっているところだろう。
そして天気の良い日に、これでノロノロ走るのは意外に解放感があって気分が良い。
購入して数年になるが、外装は手入れをした事が一度も無いので色褪せ気味である。黒塗りのハンドルは少しサビがきているがそれもいい雰囲気で、この自転車については自然に年を取るようにヤレていくのにまかせているのだ。
当節、自転車の世界では本気モードのロードバイクがちょっとしたブームで、私の友人にも金にあかせてド高いロードバイクを何台も所有しているのがいるが、車両のメンテナンスや管理、高精度パーツへの交換、自己走行記録の向上と、かなりストイックに突き詰めている様子で、私からすれば、なんだか重い。
その点このSCHWINNはどこまでも軽くつきあえ、気分転換にもってこいだ。
このなごみ系のクルーザーは、気楽に、気侭に、近所を普段着でチョイ乗りしたい方にはぜひお勧めしたい一台である(別にうちで売ってるわけじゃないが…)。
スタッズベルト鋭意製作中
定番として展開しているスタッズベルトは、出来るだけサイズを切らさないようにフォローしています。作業は店内の作業台で全ておこなっています。
ベースの帯は、まとめて業者から供給を受けていますが、革材料の価格が上がってきているため、価格の維持が困難になりつつあります。

当店定番のスタッズベルト(フローラル)のポイント部分は同径のアクリルカラーに変更可能です。
カラーは5色(赤、黄、黒、薄青、クリア)用意しています。色変更はオプションで、1カ所につき100円プラスとなります。

価格14000円+100円×5個=14500円(税込み)
ビュイック始末記(ウォーターポンプ編)
このポンプには、マジックで2006,12と交換時の書き込みがしてある。
この時にも、事はすんなり運ばなかった。
納車時から付いていたウォーターポンプが突然死したのは正月直前の事だった。この車はラジエターにサブタンクが無いので、ヒート気味になると多少クーラントがホースから地面に排出される仕組みだが、自宅でアイドリング時にふと気付くと、おびただしい量のクーラントがポンプ本体から地面に漏れ出しており、そのまま逝ってしまった。
しかし、ポンプはいつか必ず壊れる部品なので仕方がない。その時点で、手元に来てから10年以上、壊れなかったのだから良く働いてくれたと納得せねばなるまい。それにこんなこともあろうかと、デルコ社の新品のウォーターポンプを買い置きしてあったのだ。
備えあれば憂い無しである。
壊れたポンプをはずして新品を取付けるだけなら素人の私にも出来る。必要な工具類、シール剤などを揃え、半日で仕上げる予定で作業に入った。
まず、ラジエターとポンプの間にあるプロペラや、オルタネーター、補機類、ベルトなどを全て外す。場所によりインチだったりミリだったり、工具が届きにくい箇所もあり、2時間近くかかってやっとウォーターポンプ本体に手がかかった。はずしおわった時点で作業服は油とクーラントにまみれている。
さて、後は組み付けるだけさと、新品のポンプを持ち上げようとしたその時、何やら違和感が…
(げげっ!)プーリーの大きさが違うじゃねーかよ!それに…ポンプに補器類を固定するボルト穴が開いていない!
…わざわざ本国から毛唐のアホタレが送ってよこしたポンプは、なんということか、型式違いであった。
無念である。
仕方なく、作業半ばで、慌てて国内での部品探しに奔走するハメになった。
最初に、アフターパーツをたくさんストックして通販しているというふれこみのアメ車専門店に電話したが、応対した店員がぞんざいで、信じられないぐらい程度が低く、会話が成り立たないために(日本なのにな)時間をロスした上に不愉快であった。電話越しで顔を見たわけではないが、バカ面に間違いない。
気を取り直し、名古屋市内のホットロッド系SHOP「R&B」に電話してみたところ、メカニックの方が丁寧に対応してくれて、忙しい時期にもかかわらず、ストックの中で適合しそうなものを探してくれた。程なくして80年頃のカマロのものが使える事がわかり、新古状態のモノを宅急便で送ってくれた。仏様のようなメカニックである。現物合わせしてみると、これがピッタリだった。
という事で日を置いて再度組み付けに挑戦。
接合面に念入りにシール剤を塗り、ウォーターポンプを取り付け、パワステポンプ、オルタネーター、ベルト類、プロペラと、バラした逆に組んでいく。ネジの締め忘れがないよう慎重にチェック。ラジエターの水は当然減っているので、水道水をホースで補給。本当はこの際、ラジエターもきれいに掃除した方が良かったのだろうが、そこまで気持ちの余裕はなかった。エンジンをかけてエアー抜きをし、D.I.Yでの一通りの作業は完了した。
これまでのところ不具合もなく、日々快調に作動している。
この一件では、毛唐の民族的性格とも言えるいいかげんさに翻弄され、海外通販のリスクを痛感させられた次第である。
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文中、不適切な表現があったとしても訂正いたしません。WWW
パッチ縫い付け
今回の依頼主は大分県の方です。
フェローズのL-2Aの両胸と右腕にパッチを縫い付けてカスタマイズします。
右腕と右胸には刺繍のスコードロンパッチ。
左胸にはビニール製のネームケースをコの字型に縫い付け、その中に既製品のネームプレートが収まるようにします。透明なビニールは扱いにくい素材ですが、縫い付けた後、針目がはっきり残るので、縫いずれないよう特に注意が必要です。
ところでL-2Aは1950年代前半の短命なモデルですが、全体に細身につくられており、後継のL-2B(セージグリーン)になると、シェルの色だけでなくシルエットも変更され、全体にゆったりとつくられています。
本日の修理品
今回持ち込まれたのは、それほど着用期間が長くなさそうな濃色のレプリカものです。
着用者の体型や習慣によって特定の部位だけ傷みが早いのはよくある事です。生地はまだしっかりしているのでリペアすれば充分着用出来るようになります。

画像上/股ぐり部分が完全に裂けています。シームの糸がほつれて開いたのではなく、生地が裂けているので、裏から股ぐりの形状に合わせてカットしたデニム生地をあててかけつぎます。

画像中、下/ポケット口の生地が擦り切れてパンクし、袋布も中まで裂けています。この場合は、まず袋布をかけついでポケット口に仮留めし、ポケット口の裏側は別布でパイピング始末しておさめます。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
本日の修理品
お預かりしたレッドウイングのペコスブーツ、1188の横幅を拡げているところです。
向かって左は作業前で、右が作業後です。幅の違いがおわかりになるでしょうか?
ブーツストレッチャーは以前にもご紹介していますが、ブーツの中にセットしてハンドルをまわしていくと、ネジの力で甲の部分を徐々に拡げていく矯正具です。先端の左右にはいくつものダボ穴が開いており、そこにチップをはめ込んで、ピンポイントで必要なところだけ伸ばしていきます。日本人はどうしても欧米人と比べて甲高、幅広の人が多いので、時にはこういう対応が必要になります。履き込んでいけばある程度は伸びがありますが、あまりキツいと、その過程で頭痛がしたり、外反母趾になってしまいます。
作業は革に水分を含ませ、時間をかけて徐々に伸ばしていきます。
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本日のニュースより

「ペテン師」と首相批判=鳩山氏 
民主党の鳩山由紀夫前首相は3日午前、菅直人首相が早期辞任を否定したことについて「内閣不信任決議案が出る直前に辞めると言い、否決されたら辞めないと言う。そんなペテン師まがいのことを時の首相がなさってはいけない」と厳しく批判、党両院議員総会の開催を通じて首相退陣を求めていく考えを示した。都内の自宅前で記者団に語った。 
(以上引用)

内輪揉めなう。
ペテン師はおたがいさまじゃないか!オマエが言うなよ。
…どっちも死ねばいいのに。