店長日記

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緑化計画進行中
メキシコ人並にしぶとく、どこにでもすぐ繁殖するからこの名がある(かどうか定かではないが)メキシコ万年草。
踏みつけられれば靴底に張り付いて、別の場所にまた根を付けるほどに生命力が強い。当店のメキシコ万年草は数年前に半田市のグリーンアート荒川さん(0569-26-3020)に植えてもらったものだが、以来特にメンテナンスもせずに日に一回(時々忘れるが…)水をやるだけですくすく育っている。もうすぐ一面に小さな黄色い花が咲くのだが、店舗改装を機に前庭をさらにこれで覆い尽くそうと思い、隙間という隙間に千切った茎をさしていったがあっというまに根付いている。
ゴールデンウイークあたりに一面開花するだろう。
メキシコ万年草は、あまり手間をかけずにガーデニングしたい方にはぜひお奨めしたい多年草である。
ところでメキシコで思い出したが、20年ほど前に2回ほどウエスタンブーツやシルバージュエリーの買い付けでアメリカ国境近くのメキシコ西部を訪れたことがある。
そこでのことだが、商談を終え決済する段になって先方が訳のわからないチャージを乗せてきてトラブルになったことがあった。
ディーラーは現地人のおばさんだったが、相手が日本人となると吹っかけてくるケースは多かったので頑としてはねつけてやった。
結局こちらの言い分が通ったのだが、そこのスタッフもそろって最高の笑顔でズルをしようとするので強く印象に残っている。本当に油断も隙もないヤツらであった。
そんなこともあって私は陽気なメキシコ人もあんまり信用していない(中国人ほどではないが…)。
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文中、不適切な表現があったとしても訂正いたしません。WWW
本日のニュースより
鳩山さん、イラン訪問やめて…言動懸念の声次々

民主党の鳩山元首相が6日から計画しているイラン訪問に、政府内で困惑が広がっている。鳩山氏はイランでアフマディネジャド大統領らと会い、核開発問題について意見交換する予定だ。
鳩山氏は「個人の立場」を強調しているが、核開発を進めるイランに対し、日本は欧米諸国と協調して制裁圧力を強めている。このため、鳩山氏の訪問がイラン側に利用されたり、諸外国から「裏取引をしているのではないか」などの疑いをかけられたりする恐れがあると日本政府は懸念を深めている。
野田首相は5日の参院予算委員会で「国際社会がどう対応するか微妙なタイミングだ。我が国の国際協調の立場と整合的でなければいけない」と懸念を示した。
藤村官房長官も記者会見で、イラン訪問を中止するよう政府として要請していることを明らかにした。
鳩山氏は「議員が外交努力をすることによって国益に資する」と反論するが、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で「最低でも(移設先は)県外」と発言して物議を醸しただけに、外務省には「首相経験者が軽率な言動をすれば日本外交に悪影響を及ぼす」と心配する声が多い。
(以上引用)

民主党外交担当最高顧問のポストを与えられ、なにか勘違いしたんでしょうか?
党内外の懸念などどこ吹く風、日本外交をメタメタにしたルーピーの『友愛精神』が中東でも全開しそうな予感。
本日の修理品
つづけてエルパソサドル社のショルダーバッグのファスナー交換に対応します。
エルパソ社はもちろんアメリカのメーカーですが、現在ブランケット製品のほとんどを東南アジアで生産しており、このバッグはインド製です。
樹脂製のファスナーはノンブランドでいかにも安価な作り。スライダーを半分まで閉じたところでその下側のムシが開いてしまい、戻そうと力を入れたところで引き手がポッキリ折れてしまった状態です。これはもうファスナー自体の修理は無理なので、店頭ストックにあったYKKのダブルファスナー(両開き)に交換します。

画像1/破損して動かない状態のファスナーと交換用のYKKのファスナー。

画像2/本体から破損したファスナーを取り外した。交換用のものが3センチほど長いが、今回はカットせずにこのまま使用する。

画像3/ファスナーを開いた状態で袋口の内側から縫い付けていく。

画像4/エンド部分は内側に引き込んで縫い付け。

画像5/完成。
本日の修理品
インディアンモーターサイクルのチマヨベストは東洋エンタープライズがほぼ毎年展開している人気商品です。
以前は別ブランド(スタイルアイズ)ネームで販売していました。
本家のオルテガ、センチネラといったチマヨブランドの三分の一ほどの価格で雰囲気のよいものをリリースしています。
今回はチェンジボタン(50セントイミテーション)の破損とボタン止めの穴の補修です。
このボタンは裏側にループが接着してあり、それを前立てのボタン穴に通して、裏側で丸カンで止めるようになっています。ボタンの内一つのループが根元から折れている状態です。
ボタンの破損は修理不能でメーカーへの新品発注での対応になります。
中央と下のボタン穴は負荷がかかって広がってしまっており、丸カンごと前方に抜けてしまうのでミシンで縫い詰めてやる必要があります。
チャップスジーンズ改
ファニーがケニー・ロジャースのモデルを模して製作したチャップスジーンズ(C301)は、乗馬やカントリーダンスの愛好家、バイク乗りといった方達に向けた特殊な商材です。継続生産しておらず、現状在庫は28、29、30インチのみとなっています。
岩手県のハーレー乗りのお客様からのオファーで、ストックの30インチのウエストを32インチまで拡げて納品させていただきます。
以前も同じ工程で製作しましたが、脇を断ち割って革で製作したダーツを挟み込み、左右1インチずつサイズを拡げます。同時に裾も解体し、ジーンズの裾、チャップスの裾を各々カットして再度縫い合わせします。

画像3/レザー部分の裏には見返しとして耳付きデニムを使用。

画像5/仕上りでウエストは+2インチ、股下は−2インチとなっています。
フィッティングルームの床完成
改装前は靴を脱いで一段上がるつくりだったフィッティングルーム。
改装後は位置も移動し、段差を無くしたつくりとなった。床板は素地のままにしたが、移動前の間柱や壁を撤去した跡が中途半端に残ってしまい、どうも美しくない。
そこで汎用品のカーペット材を買ってきてDIYで敷きつめることにした。

画像1/左半分が元のフィッティングルームの位置。

画像2/シートで購入したカーペットとアルミ製の縁材。

画像3/床の四隅に両面テープを貼り、やや大きめにカットしたカーペットを貼り付けていく。隅はギリギリまでヘラで追い込んでおいてカッターナイフでカット。

画像4/床との境目には、あらかじめカットして下穴を開けておいたアルミプレートをネジ止め。

画像5/完成

パッチ製作・縫い付け
非常にコンディションの良い実物のN-1は、お客様がハーレー乗車時に愛用のもの。
残念なことに左胸のUSNの文字がリタッチされており、それがわざとらしいのでパッチで覆い隠してしまいたいとのご希望でした。
VT-2のレザーパッチは当店でハンドペイントで製作しました。
パッチ縫い付け
フライトジャケット以外のものにスコードロンパッチを縫い付けたいというご要望もたまにあります。
今回はバズリクソンズの杢グレーのジップスウェットにイーストマン社の手刺繍パッチの縫い付けです。海軍モノにこだわりのあるお客様は当店のストックの中からVF72用のパッチを選択。スウェットの左胸のプリントをすっぽり覆うように縫い付けました。
ニット、カット&ソーの縫製は生地を傷めないよう専用の先丸の針を使用します。糸も細目の60番を使用しますが、洗濯にも耐えられるようコバギリギリとその少し内側を二列に縫い付けました。
パッチ縫い付け
何度かお取り引きいただいている宮崎県のお客さまから、今回はMA-1とCWU 45Pへの縫い付け依頼です。
表地と裏地が縫いずれし易く、とくに上腕と背中心への縫い付けでは注意が必要です。
45オートの神/エジプト
エジプトと言ってもかの国のことではない。
昭和40~50年代に主流だった金属製のモデルガンをベースとしたカスタムガンで一世を風靡したカスタム屋の屋号である。
モデルガン(45オート中心)に実銃と同じ後方撃針を取り付け、大量の火薬を使ってブローバックさせるというマニア垂涎の作品を世に送り出していた。もちろん発射機能はないのだが、構造的に実銃と同じというグレーゾーンの展開で、当時改造拳銃の摘発に血眼になっていた当局から目を付けられ、何度もガサ入れされたと聞く。
その後モデルガンへの規制は厳しくなって金属製が少なくなりプラスチックが主流になる。その後はサバイバルゲームで使用される様なプラスチック製で発射機能を持ったエアガン全盛時代となった。そんな時代にあってエジプトはもうすっかり過去の存在かと思っていたが、ネット情報によると今だ都内でコツコツとエアガンや無可動の金属モデルベースのカスタムガンを製作しているらしい。熟練の職人ワザが削り出す真鍮パーツの美しさは現代のマニア達からも絶大な支持を集めているようだ。
そんなエジプトの旧作品の中でもレアな一丁、MGCベースのトンプソン・サブマシンガン。
コルト・ガバメントと共用の45オートマチックを装填出来るトンプソンは古くは禁酒法時代のギャングの御用達であり、第二次大戦では米軍のみならず英軍も正式採用していた史上最もポピュラーなサブマシンガンである。テレビドラマの「コンバット」や「アンタッチャブル」を見ていた方なら名前を知らずとも見覚えがあるにちがいない。さらにマニアの方はお気付きだろう、MGCが製作したのは1921モデルだが当店所有のこの一丁はM1923の特徴だったロングバレルが取り付けられているのだ。カートリッジを送り込むボルトはフライス盤で削りだされた強化タイプでクロームメッキされている。機関部はすべてエジプトの手で大きく作り替えられているのだ。今はカートリッジが装填されることもなくそのポテンシャルも封印され、ミリタリークロージングを演出するディスプレイのひとつになっているが…。
世界一銃規制が厳しい日本だからこそ独自の発展を遂げたモデルガンの世界もまた奥が深い。
本日の修理品
ウォッチブレスのスナップボタンは消耗品です。
何度も開閉を繰り返すうちにリムが変形したり、カシメが緩んできます。
今回はオス側が浮き気味になり、かかりが悪くなっていましたので取り外して新品交換です。取り外しの際に革を傷つけたり、抜き穴が大きくなってしまわないように注意が必要です。
本日の修理品
今日は定尺ベルトのサイズ修正に対応しています。
ずいぶん前にお買い上げいただいたケイシイズの極厚ギャリソンベルト。
適性サイズだったものが、その後お客様の体重が落ちて一番奥のホールで留めてもゆるい状態です。
この際ベルトのバックル側をカットしてサイズを詰め、スッキリとおさめます。

画像1/今回は7,5センチ(ホール三つ分)短くします。先端を革包丁でカット。

画像2/曲げ代を革漉きで薄くします。非常に厚みのある革なので何度も機械に入れ、3分の1ほどの厚みに。

画像3/漉きあがった状態。

画像4/バックルを収める為の穴の位置を表側からマーキングして穴開け。

画像5/サンダーで加工面の毛羽をおさえる。

画像6/染料で裏側をタッチアップ

画像7/ネジ止めして作業完了。
本日の修理品
定番の股ぐりのパンク修理です。
背中心のステッチが解れて口を開けていますが、インシームも擦り切れて崩壊寸前です。
生地が薄くなっている部分を中心に大きく裏張りしてタタいていきます。特にリメイク風の派手な修理を御要望でない限り、基本的に修理跡が目立たないように心がけております。

画像上/ビフォー

画像中/アフター

画像下/修理後の裏の状態。
土間工事はプロにおまかせ
外構工事ではあらたにつけられた開口部の下に土間を打つ必要があり、当初はDIYでなんとかしようと考えていたが、材料調達から仕上げまでにかなりの時間と体力的にキツい作業工程になるのでプロの左官さんにお願いした。
今日10時前に出勤するとすでにコンクリートを練る作業まで進んでおり、あっという間に型枠に流し込んで土台が完了した。
さすがにプロは早い。雨水が流れるようにつけられた勾配の仕上りも美しい。昼過ぎには今日の日程を終えてキビキビした職人さんは帰っていった。
ところがしばらくして打ったばかりのコンクリートの表面を見ると、見慣れた足跡が何かの記念のように点々と残されているではないか。肉球の跡までクッキリ刻印されている。
…おもわず笑ってしまったが、これを見たら左官さんはがっかりするに違いない。
桜咲く…バックペイント追加製作中
一通りの作業を終えた芸者ガールのバックペイントですが、仕上り確認のためご来店いただいたお客様から背景の追加依頼です。
裾リブにそって爆弾と桜の花びらを図案化したものを交互に配置していきます。
今日のところはレイアウトまで。週明けからペイント作業に入ります。
ウエスタンシャツ着丈つめ
元来牧童の作業着であるウエスタンシャツの着丈は長めに設定されています。
裾をジーンズの中に入れ、トロフィーバックルのベルトを締めたガチガチのウエスタンスタイルもカッコイイのですが、やはり裾を出してさらりと着こなすには長すぎるのです。

画像上/ビフォー

画像下/アフター
     
S君withきよじ
ひょっこり顔を見せた元スタッフのS君。
長い間の無頼な生活がたたって最近身体を壊し、檄ヤセした。
きよじとのツーショット。

*顔にモザイクを入れようとしたが上手くいかなかったのでそのままアップしました♥
本日の修理品
今回は以前お買い上げいただいたロンウルフのハンター。
レースを留める上4列のフックの裏側の処理がいまいちでバリが出ており、摩擦でフロント部分の革の表面が傷ついて地肌が出ています。
対応としてはフックの裏側のバリを押さえ込んで、地肌が出てしまった部分は顔料でリタッチします。
今回の様なケースは製品そのものの不具合と言えるので、本来メーカーに対応させるのが順当です。しかし杓子定規に返送していたら時間もコストもかかってしまうので店頭で即応出来るものは極力そのようにしています。

画像上/フックの裏のバリはシルバー製品の加工に使うリューターを軽く当てて均した。地肌が出ている部分は顔料でリタッチする。

画像中/茶系の顔料を調色して色を近づける。

画像下/リタッチ完了

*このように当店の即応能力によって結果的にメーカーの負担はかなり軽減されているはずで、もし東洋エンタープライズの人がこのブログを読んでいたら感謝の念を抱くのは間違いないと思うのだがいかがだろうか。
祭りも近し…本日の修理品
着物は「着付け」によって身体に合わせるもので、その点身体に合わせて生地をカッティングする洋服とは思想が違います。
洋服と異なり身幅も袖ぐりも前後同じで、40センチ弱の幅の反物を縦にそのまま使うため背中心と脇にはカットされていない生地の耳を利用します。したがって端をほつれ止めする必要もありません(耳の付いたジーンズの脇と同様)。しかし生地の身幅をいっぱいに使わずに接ぎ合わせの部分に控え(縫い代)を多く残した場合、その部分がゴロついて運動し辛くなります。
今回は神輿を担ぐ若衆から袖ぐりのもたつきをなんとかしたいということで依頼され、「洋服の思想」で法被をリフォームします。不要な縫い代はバッサリ裁ち落として運動性を向上させます。