店長日記

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ショルダーバッグ鋭意製作中
製作中のショルダーバッグ、やっと本体は仕上げ段階まできました。

画像1/中央のジッパー開きのすぐ下に外ポケットを付けます。先にレザーで作った蓋を縫い付け、その下にマチ入りのポケットを叩き付けていきます。ポケットは長財布がすっぽり入る大きさで裁断しています。ポケットの底の部分にはあらかじめ鹿ヒモを通すホールを付けてあります。

画像2/本体の外回りを縫いますが、ジッパーを開けた状態で、中表にして地縫いします。

画像3/仕上げの時に縫い代がゴロつかないようアールの部分は短くカットしておきます。

画像4/外回りが縫われて袋状になっていますので、ジッパーの開きから手を入れて表裏をひっくり返します。

画像5/表に返した外回りをプレスし、コバステッチを入れて本体の完成です。
スタッズ加工
まだ新しいレッドウイングのエンジニアブーツを二本爪のスタッズで意匠します。
いつもは履き口周りにも打ち込みますが、今回はそれをやめ、かわりにシャフトの前面中央に円形に配して打ち込みます。ストラップと円の中央ポイントにはクリアブルーのスタッズを選択していただきました。
昨日のニュースより
解散「近いうち」は確約と認識=自民党総裁

自民党の谷垣禎一総裁は8日夜、野田佳彦首相(民主党代表)と会談し、一体改革関連法案は速やかに成立させること、関連法案が成立した暁には「近いうちに」国民の信を問うことで合意したことを明らかにした。
解散時期の表現を民主党が修正し「近いうち」としたことを「極めて重い言葉だ」とし、「近いうちに」との文言修正は、解散の確約と受け止めると評価した。この結果、内閣不信任決議案や首相問責決議案は「当面、出さない」と明言。中小野党提案の内閣不信任案などの採決では否決に協力する考えを示唆した。
(以上引用)

谷垣さんのたよりない顔つきは、それだけで野党の党首として失格ではないか。
人柄の良さと調整能力だけで微妙なパワーバランスの上に立って党首をしているが、ほとんど覇気が感じられない。
一方すでに民主党は死に体になっており、早晩空中分解する。あんな連中は次の選挙で全員討ち死にすれば良いのだ。
私の目下の関心事は、平沼赳夫さん率いるたちあがれ日本がどこまで票を伸ばせるかということと、国士・西村真悟前衆院議員が国政復帰出来るかどうかということぐらいである。
ショルダーバッグ鋭意製作中
ワンオフ製作中のショルダーバッグ、レザーパーツの製作に入っています。

画像上/すべてのレザーパーツは裏面の毛羽立ちを抑えるために糊をうって磨きをかけます。

画像中/従来中央に来るボタンは鹿の角を輪切りにしたものを使用していましたが、あまりウエスタン寄りにしたくないというお客様の御要望で、厚革をカットしたものをボタンの形に成形します。

画像下/ヌメ革のストラップに製作年月、お客様のお名前を刻印します。
スコードロンパッチ完成
VC-79のレザーパッチの仕上げです。

画像上/色を入れ終わった状態。

画像中/濃色でクッキリとラインを入れて絵が完成したらまわりをカットしていきます。毛羽を落とすために部分的にサンダーも使用。

画像下/パッチ完成。
ショルダーバッグ鋭意製作中
ワンオフ製作中の半月型のショルダーバッグ、型紙にあわせてパーツを裁断し縫い合わせていきます。
今日のところはジッパーの取り付けです。

画像1/本体のハンプは(わ断ち)といって上辺に来る部分は接ぎ目無しです。この部分にジッパーを取り付けるための開きを作ります。

画像2/本体と、見返しとなる短冊に切った生地を中表にして縫い合わせ。ジッパーが収まる開きの寸法(240ミリ×8ミリ)の長方形にステッチを入れる。

画像3/中央にハサミを入れ、角部は矢羽根に切り込みを入れる。

画像4/中表に縫い付けた見返しを切り込みから裏側にひっくり返し、アイロンで成形すると生地の中央部に240ミリ×8ミリの開口部が出来る。

画像5/開口部の裏からにジッパーをおさめてコバステッチで固定する。
ビュイック始末記(自動車検査編)
今回は車両引き取りから車検を通して納車されるまで丸々二ヶ月もかかってしまった。
リアの足まわりの整備の他、ラジエターも寿命が近づいていたようで、取り外してレストアされて戻ってきた。さらに以前、ヘッドライトのスイッチの台座が破損して、応急的に接着剤でダッシュパネルに固定するという荒技でしのいできたが、ここは古いカマロのパーツをうまく加工して全く違和感無く修理してくれている。こういうところが古い車を扱い慣れたプロフェッショナルの仕事である。
ガレージ井口さんは、海外からパーツを購入することなどまず無かった時代からアメ車整備に携わっていて、手元にパーツが無ければ他車のパーツを流用するのはお手のものなのだ。こういうのはパーツをマニュアル通りに交換する車両整備とは全く違う能力が必要なのは言うまでもない。
最近はアメ車のみならずフェラーリやランボルギーニといったスーパーカーの修理も請け負っていて、とっても忙しそうにしている。これらはおそろしく整備性が悪く、手間がかかって仕方がないと言っていた。さすがイタリア人の作った車である。後先のことをきちんと考えない民族的性格がこんなところにもいかんなく発揮されているのだ。

画像2/ショックアブソーバーは黒塗りのモンローのものに替えられた。

画像3/コアが新品交換され、キャップも新しくなったラジエター。

画像4/一番手前がヘッドライトのスイッチ。この台座部分はカマロのもの。形状はほとんど変わらない。もともと付いていたものはプラスチックに真空鍍金されていたが、これはアンチモニに鍍金されており丈夫そう。
パッチ縫い付け
名古屋市のお客様から持ち込まれたA-2とレザーパッチはRRL製。
アメリカンビンテージをモチーフにしたハイエンドな商品を展開するメーカーですが、A-2まで製作しているのは知りませんでした。
プリントの革パッチは縁がパイピングになっており、革の厚みが増すため、若干針が進みにくいようです。
クロコインレイバックル
ファニーの本社ショールームにあった包み(くるみ)の革製バックル。
スポット生産でカタログ掲載もされていない商品です。
アルミの芯材をサンドイッチするように縫い合わされたバックルは、ウエスタンのアイテムとして目新しいものではありません。ただこの製品は中心部に繊細なミシンワークでクロコダイルの革がインレイされ、その真ん中にはコンチョを取り付けられるように穴が開いています。
このバックルを注文されたお客様からは、これに合わせたラティーゴレザーのベルトもオーダーいただきました。コンチョは店頭のストックより、フィリグリータイプをお選びいただき、セットしての納品です。

参考価格/バックル10500円+ベルト8000円+コンチョ1500円
セブンアップス
これも最近リリースされた70年代の作品。セブンアップスとは、懲役7年以上に相当する重大な犯罪捜査専門に編成された警察内のチームのこと。
ダーティ・ハリーは一匹狼だが、こちらはチーム全員が荒くれで、捜査のためなら法を犯す事など何とも思っていない。主演のロイ・シャイダーは「ジョーズ」の警察署長役で誰もが知るベテラン俳優。幼なじみの内通者(トニー・ロー・ビアンコ)から得ていた情報をもとに捜査を進めていたが、その過程で仲間の一人が撃ち殺されてしまう。怒りのままに猟犬のように犯人を追いつめる勧善懲悪のストーリー。
マッスルカー(ポンティアックのマイナー車種)を使ったカーアクションは「ブリット」に比べても遜色は無い。銃撃シーンは多いわけではないが、犯人が使う極端に短く切り詰められたショットガンはいかにも恐ろしげである。わるものの一人でジョー・スピネルが出演しているが、この人はこの前後「ゴッド・ファーザー」の1と2でコルレオーネのヒットマン役でも出演している。他にも出演作品は多いが、いつも犯罪者の役ばかりである。夏ミカンのような凸凹の顔をしているのでわかりやすい。
ラストシーンまで一直線で、ストーリーには特にヒネリも無いのが残念だが、この時代の雰囲気というか空気がとっても懐かしい一作。
パッチ縫い付け
5月に関東の方からの依頼でノーメックスのフライトジャケットに刺繍パッチを合計8枚縫い付けましたが、同じジャケットにさらに2枚のパッチを追加で縫い付けます。
右腕部分の星条旗のパッチは横に長く、裏地までの貫通縫い付けでは棚ジワが出易いので注意が必要です。
今回右胸には色付きのパッチを縫い付けましたが、それ以外のパッチはすべて緑色がベースのサブデュード(実戦仕様)となっています。

スコードロンパッチ鋭意製作中
今回の製作にあたっては、お客様から若干ディテールの異なるVC-79のパッチの図柄を資料として3型送っていただきました。
単品製作の場合は参考資料を添えていただけるとスムーズに作業が進みます。
ショルダーバッグ製作
以前店内で製作して販売したキャンバス×レザーのショルダーバッグ。
製作にあたってはある程度数をまとめて材料を調達し、一度に集中して作り込まなければコスト的に合わないため、その後中々手を付けられないでいました。
しかし今回はお客様の御要望もあり、ディテールも若干変更してワンオフにて製作します。
価格的には相当額のアップになりますが、いくらかかってもかまわないというありがたいお申し出なので、そのようにご請求させていただきます♡
時間的にも余裕をいただいているので、他の案件と並行してゆっくり進めていきます。

画像上/これは2009年に試作して使い続けているもの。タンニン鞣しの革はつややかなアメ色に変化している。これをご覧になってオーダーをいただいた。鹿角を輪切りにしたコンチョは革ボタンに変更予定。

画像下/型紙と材料のタンニン革、9号帆布、ジッパー等。
スコードロンパッチ鋭意製作中
九州のお客様からの依頼で海軍用のレザーパッチをハンドペイントで製作します。
前回製作した334THもそうでしたが、デザインの一部が円からはみ出す変形のパッチは、ディテールが決まってから外まわりを裁断する事にしています。
おおまかに裁断した革を縫い付けに適した厚みに漉いてから模写の作業に入ります。
本日の修理品
ホルスタータイプのモバイルケースは、ループ部分をベルトに通しスナップで留めて固定します。
この先端のワンウエイスナップはウォレットのキーホルダーにも採用されていますが、着用時のはずれ防止のために片側からのみ脱着出来るようになっています。
今回はスタッド(オス)側の中心部分をホルスター内側から留めているカシメが破損しています。脱着時に逆方向から何度も負荷がかかるとこうなることがあります。
スタッドを新品パーツでカシメ直して修理完了です。
私の道具達
ショップの改装祝にお客様からいただいたマキタのトリマーをはじめて使ってみた。
トリマー本体と別に12種類のビットもセットでいただいたので、様々の形の溝切りが出来る。
今回は壁面に取り付ける杉の棚板の断ち端をサラッと削って段付き+カマボコ状にしてみた。
トリマーは以前、他社のものを借りて使ったことがあったが、それと比べるとモーターの音がずいぶん静かである。ビットも新品だけあって一瞬でサクサクとトリミング出来てしまう。
思った以上に使い勝手が良い。
これさえあればすべての木製什器の意匠がDIYで可能である。
ネットでお買い物…キャストアイアン
ついこの前、使うあても無いのにネットで素敵な鍛鉄のフックを発見し、発作的に購入したが、今回は使用目的が明確である。
シューズを棚置きするための板の支えになる大型のブラケットを前々から探していたのだ。
今回のものは鋳造された鉄製で、キャストもの特有のゴツゴツした表面はろくに研磨もされておらず、適当にペタペタとペンキを塗っただけというダイナミックな仕上げである。
すぐに錆びが浮いてきそうな黒染めの木ネジがセットになっているのも嬉しい。
これならわざわざフェイク塗装する必要も無い。
システム什器を一切排した店づくりは常に進行中なのだ。
マニフォールドベルト+ケイシイズバックル
いつもワガママな注文を聞いてもらっているマニフォールドさんに、「寸法言うから帯だけ裁断して仕上げて送って!バックルはこっちにあるのを適当に加工して付けとくから。でも手縫い用の菱目穴だけは開けておいてね!」と勝手なお願いをしておいた客注ベルトの帯が仕上がってきました。
セットするのはこの極厚7ミリのベルト帯にピッタリのケイシイズのブライドルバックル。
以前HPでこの組み合わせ例をご紹介したのをご覧になってのご注文です。

画像1/ケイシイズのブライドルバックルと半完成状態のマニフォールドのベルト。

画像2/センターにピンが収まるように長穴を開ける。

画像3/ブライドルバックルを通した状態でサドルステッチで固定する。糸は米国産のシニューを使用。

画像4/取り付け完了。
オールドコインコンチョ値上げのお知らせ
一昨日、ファニー本社から「重要なお知らせ」のメールが届きました。
以下本文をそのまま転載します。
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昨今の貴金属の高騰に伴い、古銭市場での各種銀貨にも多大な影響が出ておりました。
FUNNYでは、数々の策を講じて現行の価格を保持してまいりましたが、円高以上に急騰する銀貨の価格に、この度価格の見直しをせざるをえない状況になりました。
価格変更に伴う混乱など大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解、ご協力をお願いします。
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ということだそうです。
銀製品の暴騰についてはたびたびお伝えしてきましたが、前回の値上がりからそれほど日を置かずに今回の値上げとなってしまいました。
具体的には一番ポピュラーな1964年50セントイーグル(900/1000)が3800円から5000円に、同様に50セントリバティーも3800円が5000円になります。1921年1ドルモーガン(900/1000シルバー)は8500円から11000円へと値上がりします。
当店では現状の店頭在庫につきましては据え置き価格での販売になりますが、8月10日以降の入荷分は新価格での販売になります。
尚、ファニーとしては主力製品の50セントイーグルを本体とキーホルダーに使ったライダースワレットの価格を抑制するため、苦肉の策ですが50セントのコインそのものを1965年以降の銀の比率が低いコイン(銀40/銅60 一個2500円)に変更する方向で進めています。今後はこれがスタンダードとなり、従来の50セント(900/1000)はオプション扱いとなりそうです。
しかし年号以外の刻印は全く同じで、一見見分けがつかないため、これはこれで販売の際に混乱を起こすおそれがあります。ややこしくて扱う方も大変ですが、お客様には出来るだけわかりやすく告知していかなければならないと思っています。