アメリカとしては沽券に関わる問題だろうが、いまさらそんなことを言うのは無理がある。
アメリカはもうとっくに衣料品の生産国ではなくなっている。自分たちの政策の結果、工場も海外移転が進み、もっと言えば原糸メーカー、織布メーカーなどは原材料の調達自体海外依存度が高いはずだ(ちょっと前まで自国で黒人奴隷をしばき倒して綿花を摘ませ、それで衣料品を作っていた時代があったが…)。素材から純アメリカ産で調達出来そうなのは靴ぐらいだろうか。
しかしMADE IN USAのタグを付けるだけなら実は簡単である。
そんなもの何カ国にまたがってつくられていても、最終工程をUSAで仕上げて検品すれば表記上モンダイは無いのだから。実際のところ、原材料の段階から製品仕上げまですべて一国でまかなうことは現代の衣料品では少ないと思う。
そういえば当店のラインナップにもMADE IN USAをうたったものがあるが、これとて素材まで米綿とは限らない。メキシコ綿やインド綿、またはそれらの混合だってありうるのだ。