修理スペースが空いたので、先週お預かりしたデニム修理の段取りにかかっています。
裾が大きく擦り切れた状態のものを、お客様が市販の接着芯地を使って応急処置してある状態です。接着芯地は、表面に熱で溶ける樹脂の粉末をまぶした生地のことで、簡易修理に多用されます。うまく接着するのにはちょっとコツがあり、アイロンで樹脂が溶け出したのを確認したら、すぐに接着面を冷やしてやる必要があります。それでも永久的なものではなく、洗濯を繰り返すことで剥がれてしまいます。
今回はデニムで裏張りしてタタキで仕上げますので、剥がした状態から作業を行います。