店長日記

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名著であるため、ご紹介
『遺言』 田中森一 双葉社

著者は特捜のエースから弁護士に転身した所謂「ヤメ検」で、バブル期以降、専ら闇社会の住人を顧客とし、悪徳弁護士の見本のように叩かれた男だった。
許永中との関わりから巨額詐欺事件の主犯として逮捕され、晩年を獄中ですごし、出所後の2014年に病死した。
処女作『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』も面白く読んだが、本書は出獄後に書かれた最後の作品になる。内容的には処女作とかなり重複する部分もあるが、出獄後だからこそ書ける内容も盛り込まれている。
半農半漁の極貧家庭に生まれ、苦学して司法試験に合格、特捜検事になって数々の実績をあげたものの、上層部の姿勢に反発し、辞任して弁護士となった。それからは一転して反社会的勢力の弁護人として辣腕をふるい、権力側からは目の敵にされる。著者によると、詐欺事件は検察によるフレームアップで、そもそも詐欺の構成要素も無い、完全なでっち上げということになる。たしかに被害者とされる側の証言には無理があり、自己保身のために検察の主張に沿って作られたものではないかと思われる。それを裁判官があっさり認定し、実刑が下されるのが現在の裁判所の現実なのであろう。
4年8ヶ月もの服役を終えた著者は、服役中に発症したガンでの闘病や、今後の自身の方向性についても前向きに書き綴っているが、結局ガンは再発し、この本がタイトル通りの『遺言』となった。
初期モノ再生
次回の作業として、バズリクソンズが1994年に初めて製作したパッチモデル(527th BOMB)のパッチを新品のボディに付け直します。
傷みが酷く、修理出来なくなったボディからパッチのみ移植するという試み。
関東のお客様からのオファーです。

画像は1994年のバズリクソンズのカタログ。
本日のニュースより
総連本部、「退去逃れ」…転売先から賃借か
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部(東京都千代田区)の競売問題は、落札した不動産関連会社「マルナカホールディングス」(高松市)が不動産会社「グリーンフォーリスト」(山形県酒田市)に転売したことで、朝鮮総連が中央本部を継続使用する可能性が高まった。朝鮮総連の関連会社がグリーン社に購入資金を融資し、朝鮮総連が同社から中央本部を賃借する構図とみられている。専門家らは、朝鮮総連側が「退去逃れ」に成功したことになるとして、一連の経緯を問題視している。
(以上引用)

イスラム国がらみのニュースの影で、日本人拉致にも関与した犯罪組織、朝鮮総連が競売を骨抜きにし、本部ビルに居座る形になってしまった。
莫大な借金を合法的に踏み倒し、事実上本拠地を維持することに成功した模様。
悲報である。
しかもダミー会社に仲介したのが元国会議員の山内俊夫で、取材に対し「競売成立で総連は責任を果たした。法的に問題はない」と、堂々と開き直っているのだから始末が悪い。
大阪出張
続けてファニー本社3階に並ぶインポートの雑貨類。
家具や調度品も販売用で、お客様にご紹介したり、店頭ディスプレイ用に調達するショップもある。

画像1/小振りで使いやすそうな折りたたみ式のコーヒーテーブル。天板にはカウボーイのペイント入り。アンティーク風の仕上げ。

画像2/直径が60センチ以上ありそうな大型の掛け時計。これもアンティーク仕上げされたリプロ品。縁取りは銅風のペイント。機械はクオーツ。21000円。

画像3/寄木細工の縁取りがついた大型の鏡。28000円。ちょっと欲しいかも…。

画像4/大型の木製トランク。これもリプロ品だが、程よいボロさで、金具のロートアイアンがいい感じ。88000円。かなり欲しい。

画像5/ローハイドで出来たネイティブインディアンの太鼓。革面にはバッファローのペイントが入る。木の枝で出来たバチで叩くと低い音が響き渡る。

このあと訪ねた東洋の展示会は今夏の商談が中心。
撮影禁止なので画像はありません。
大阪出張
昨日は今年最初の大阪出張。
いつものように電車移動だが、名古屋駅で懇意にしているお客様とばったり遭遇。大きなトランクを引っ張っていて、仕事で羽田からインドネシアに長期出張するとのこと。地元のセントレアからも便が出ているが、大嫌いな大韓航空なので、乗りたくないそうだ。
なんという正しい判断であろうか。
当方は新幹線で大阪に向かい、乗り換えて近鉄線荒本にあるファニー本社を訪問。その後本町で開催される東洋エンタープライズの展示会をまわるという日帰りコース。

ファニー本社のホールセール場には、レアな商品も沢山ある。

画像1/大きなコンチョを連ねたオーバーベルト。58000円(左)と68000円。非常に良く出来ているが、コンチョは残念ながら純銀ではない。銀の価格暴騰で純銀製品の入手は難しくなった。

画像2/D.E.オスカーのハンドクラフトの贅沢なキャップ。28000円。

画像3/文字盤に1$銀貨をあしらったファニーオリジナルの腕時計。
サドルソープで丸洗い
もう30年近く前、サラリーマンをしていたころに梅田ナビオのファニー直営店で購入したウエスタンブーツ。
トニー・ラマのゴールドラベル、エル・レイの逸品でアナコンダの革製。
もちろん一顧客としての購入で、その時点では、自分が将来販売する側になるとは思ってもいなかった。
最近ほとんど履く機会が無くなったので、子供に譲ることにした。
タライで丸洗いして古い油分を落とし、しっかり乾いたら、あらためてエキゾチックレザー用のコンディショナーでメンテナンスする。
ネームプレート製作・縫い付け
昨日ご紹介したコットン製のネームプレート、早速ご注文いただきましたので取り急ぎ製作、B-15Cに縫い付けました。
印字はご希望により、U.S.AIR FORCEとしました。
右胸のモスキートのパッチは、一昨年ジャケットをお買い上げいただいた時に取り付けています。
ほとんど話題にならず、全く盛り上がりのない今回の選挙。
各党の推薦を取り付けて、トヨタのバックアップもある現職の再選が確定的だが、どうもこの大村という男、狡猾で節操が無く、気に入らない。
投票には行ったものの、久しぶりに白票を投じた。
ネームプレートサンプル製作
B-15〜MA-1などに取り付けているコットン製のネーム。
これをTシャツやワークシャツなど他のアイテムに取り入れようとサンプルを製作。
丸洗いを前提に、耐水性のインクで印字を入れ、染み出しのテストをした上でTシャツに縫い付けてみた。

画像1/印字した上でタライに浸けてテストしたが、染み出しは無かった。

画像2/乾かした後で、Tシャツに縫い付け。カット&ソーの縫製には専用の丸針を使用する。

画像3、4/縫い上がり。いろいろなアイテムに応用出来るかも…。
パッチ縫い付け/CWU-45P
MA-1の後継モデルとなるCWU-45Pは、マイナーチェンジしながらも採用され続けている現代のフライトジャケット。
内側がキルティングになっており、CWU-36Pよりも保温性に優れています。
右胸と両肩に3枚の刺繍パッチを縫い付け。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ
ロングセラー、スタンダードジーンズの初期のもの。
現在のものと素材もカッティングも変わりませんが、この頃のものはポケットにステッチが入り(うっすら跡が残るのみ)、赤いピスネームが付いています。
過去に前身頃を大きくリペアしていますが、今回は薄くなって穴が開き始めたヒップ周辺に当て布をします。

画像1/ビフォー。

画像2/かなり広範囲に当てる必要があり、ヒップラインに合わせてデニム生地を裁断、ロックミシンで解れ止めしておきます。

画像3/裁断した裏張り用のデニム。

画像4/裏側に当てて、穴の開いた箇所を中心にタタキで固定。

画像5/アフター。
パッチ縫い付け/CWU-36P
CWUへのパッチの追加取り付け。
今回の作業で、前後見頃合計21枚となりました。

画像1/右ポケット袋布上。

画像2/左ポケット袋布上。

画像3/右肩線。
本日のニュースより
【イスラム国殺害脅迫】「最後まで交渉に全力を」 後藤健二さんの母が記者会見

イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が日本人を殺害すると脅迫している事件で、27日に新たな画像が公開されたフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)の母、石堂順子さん(78)が28日、参院議員会館(東京都千代田区)で記者会見し、政府に「ヨルダン政府との交渉にどうか最後まで全力をあげていただきたい」と求めた。
(以上引用)

拘束されたジャーナリストはお気の毒と言うほかないが、この母親の先の記者会見での脱線の仕方があんまりなので唖然とした。
自ら危険地帯に向かった息子の窮状を訴えながらも、それにかこつけて反原発だの、憲法九条だの、地球平和だのと新左翼そのものの主張を滔々と述べている。もし生きて取り戻す事が出来なければ、安倍総理の責任を追及しそうな勢いである。
どういう出自の人なんだろうかと思わずにいられない。
ネームプレート製作中
「BUZZ RICKSON」とブランドのロゴで製作。
これは元々、映画『戦う翼』での故スティーブ・マックィーンの役名なのです。映画そのものは駄作だと思っております。
横10センチでのご指定なので、字間を出来るだけ詰めて製作。

A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ(サイズの変更も可能)、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。
パッチ縫い付け/CWU-36P
これから段取りするCWUのパッチワーク。
昨年の11月に、合計18枚ものパッチを前後見頃に取り付けましたが、さらに追加で右肩と左右ポケット上に3枚縫い付けをおこないます。
ジーンズ裾上げ
持ち込み品でお預かりになっていたジーンズの裾上げに対応していきます。
セレクト系ブランドの商品で、同型のブルーデニムとチャコールのツイル、2本ともチェーンステッチでの裾上げ依頼です。どちらも素材にポリウレタンを含んでおり、扱いにくい伸び伸びジーンズです。
物性的に、裁断、縫製の段階でどうしても裾線が横伸びしてしまうので、その点をご了解いただいた上で承りました(チェーンミシンでなく、地縫いミシンでも伸びが出るのは同様です)。
A-2カスタム進行中
下描きの上からオフホワイトで文字を入れていきます。
一度で厚塗りせずに、薄塗りを何度か繰り返し。
この後、左腕にはハンドペイントで製作した第8空章を縫い付け予定。これは以前、複数つくり置きしておいたもので、最後の一つ。
オイルドレザーでトリミングを付けてあります。
パッチ縫い付け/L-2
バズリクソンズが限定製作したブラウンボディのL-2。
ホースタブの横一杯に手刺繍パッチ、左腕にエアフォース章を取り付け納品させていただきます。
ライトゾーン用のL-2は、軽くて適度な保温性があり、春先~秋口まで使いまわしのきくジャケットです。