店長日記

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ネッカチーフ製作(バンダナ二個一)
以前から、標準よりやや大型(68センチ角)のバンダナをバイアス状に縫い合わせてネッカチーフを製作し、店頭販売してきた。
それを買って仕事用に使ってくださっているダイナーのオーナーから、違う柄も欲しいと言われたが、そのサイズのバンダナはペーズリーしかない。
なので、沢山ある標準サイズ(55センチ角)のもので別の柄を選び、二つ繋いで作ってみた。
パッチ縫い付け/ワークシャツ
バズリクソンズのNAVY仕様のブレード入りワークシャツ。
右胸に実物の刺繍パッチを縫い付け。
北関東のお客様の依頼品。
名著であるため、ご紹介
『カポネ』佐藤賢一著 文春文庫

言わずと知れた禁酒法時代のギャングのボスと、その摘発に血道をあげるアンタッチャブル(エリオット・ネス)の物語。
ストーリーは史実をなぞっているが、血なまぐさいシーンの描写はほとんど無く、殺人場面も登場人物たちの伝聞のような表現が使われる。
単純なギャング対捜査官の物語ではなく、カポネという陽気で目端の利く人物が、むしろ時代の要求によって登場し、一定の役割を果たしたかのような描かれ方になっている。対して捜査官のエリオット・ネスを、権力志向の強い腹黒い人物として描いている。そしてカポネ収監後の、それぞれの余生にかなりの頁が割かれている。
脳梅毒に侵され、出所後は痴呆となって惨めな最期を迎えるアル・カポネ。それでも感謝の念を忘れない人々がいる。
皮肉にも禁酒法時代からの深酒がたたり、ついにはアル中となって命を落としたエリオット・ネス。死後に出版された「アンタッチャブル」はベストセラーになり、負債の補填に充てられた。TVや映画の原作にもなったが、自己宣伝色の強い内容であったようだ。
モノクロTVドラマの「アンタッチャブル」は観たことが無いが、ケビン・コスナー主演の映画は娯楽作品としては良く出来ていた。
著者は西洋の伝記ものを沢山執筆しているので、他の作品も読んでみたい。
オプションパーツでグレードアップ
ファニーの久保工場長にオーダーし、先週本体が仕上がったナイルクロコダイルのウォレット。
さらに最高級のシルバーパーツを組み込んで、週末に納品させていただきます。

画像1/ドロップハンドルを純銀の彫刻入りに交換。

画像2/キーホルダーのナスカンも同様に純銀製に交換。

画像3/コンチョは1921年の1ドル銀貨をベースにオーバーレイしたカスタム品。

画像4/ウォレットチェーンも純銀彫刻入り。
サドルソープで丸洗い
汚れと古いオイルを洗い流したユケテンのリングモカシン。
日陰干しで丸一日、ほぼ水分も抜けています。
ついでに左足の方だけ若干幅が狭いので、ストレッチャーで微調整。
薄く全体に油分を補い、磨き上げ。
ちなみにこのダブルリング、ストラップを固定するのに一応機能しています(履き口が広いので、ストラップで固定出来ないと上手く歩けない)。
以前から度々ご紹介していますが、革の種類にかかわらず、手順を間違わなければどんなものでも水洗いできます。表面をブラッシングするだけのメンテナンスでは、どうしても汚れが残ってしまいます。
近年、レザーを丸洗いする専門業者もでてきていますが、DIYでも充分可能です。
サドルソープで丸洗い
分厚い一枚革のリングモカシン。
梅雨の晴れ間に水洗い。ソープで古い油分を落とし、内部もきれいに洗い流して風に当てて日陰干し。
完全に水分が抜けるのを待って、オイルを入れます。
梅雨の三ヶ根山・殉国七士廟再訪
昨日は天気も良かったので、車で三ヶ根山を訪れた。
この時期は、山頂に至る三ケ根山スカイライン沿いに咲く紫陽花が見頃でもある。3月に車で訪れた時は、海側からスカイラインに至る道は崖崩れで通行止めになっており、大きく迂回したが、復旧していた。
七士墓にお酒を供え、参拝を終えると、いつものように休憩所に立ち寄り、案内人の方たちと長話。
この地出身で、参拝にも訪れる高須クリニック院長の近著を頂いて帰路に就く。

注)殉国七士廟には戦勝国の報復裁判でA級戦犯とされた東条大将以下七人の戦争指導者のご遺骨が眠っている。これは埋葬を許可しなかった米軍から有志が奪還し、紆余曲折を経てここに安置される事になった。この七人のA級戦犯とされた方々は靖国神社にも合祀されている。入り口にある「殉国七士廟」の巨大な石柱は、岸元総理の揮毫によるもの。
ブーツストレッチャー…こんな使い方も
2015年にファニー本社で買い入れたブーツストレッチャー。
内側に二つのジャッキが仕込まれていて、ハンドルを回すと、ネジの力でグイグイと引き伸ばすことが出来る。
今回はヌメ革のメッシュベルトを伸ばすのに流用。
そのつくりからいっても伸び易いメッシュベルトだが、着用者の体型変化で5センチ以上伸ばす必要があり、芯まで水を含ませてから作業を行った。

画像1/洗面器で水を含ませる。

画像2/芯まで水が入ったら、ある程度日陰で乾かす。

画像3、4/湿り気が残っている状態で引き延ばし。ネジの力は強力で、一枚革のベルトならかなり伸ばすことが可能。

この後、乾いたら保革油を塗って作業完了。
本日の修理品/エターナル811
倉敷児島発のデニムブランド、エターナルの定番モデル。
ゴワゴワした生地がこなれてきて、程よいタテ落ち感と、棚ジワが美しく出始めています。
今回は後ろ中心のパンクと、股ぐりの穴あきを補修。股ぐり部分は、下前立ての縫い代付近でミシンをかけ辛い所ですが、裏当てしてガッチリ補強しておきます。
田中元外務審議官、日朝首脳会談には周到なシナリオを

小泉元総理の北朝鮮訪問を実現した田中元外務審議官は、TBS番組「時事放談」の収録で、安倍総理が意欲を示す日朝首脳会談について、留意すべきポイントを挙げ警鐘を鳴らしました。
「金正日(キム・ジョンイル)総書記が拉致を認め謝罪する、そういうシナリオを作ったわけですが、本当にそれが起こるかどうか確信がない。もしそれを金正日総書記がしなければ、(小泉)内閣がつぶれていたと思いますよ」(田中均 元外務審議官)
田中元外務審議官はこのように述べた上で、安倍総理が国会で「最後は私自身が日朝首脳会談を行わなければならない」と早い段階で表明したことを踏まえ、一定の成果がみられる周到なシナリオを作らなければならないと指摘しました。
(以上引用)

周到なシナリオを作るために、俺の意見を聴けとでも言っているのか?
この人は、かなり以前に北朝鮮に取り込まれているんじゃないの。
北が体制崩壊したあかつきには、日本における協力者として名前が出てきそう。
本日の修理品/ツイル ワークパンツ
ノーブランドのワークパンツ。
膝に引っかけたような穴があり、放っておくと裂けてしまうので、接着芯地とタタキで補修。
こういうフラットな生地は、修理跡が目立ってしまうことは避けられません。
接着芯地で固めるだけだと、洗濯するうちに剥がれてしまうので、ミシンでの留めつけも必要です。
フィリグリー・ギャリソンベルト
先のウォレットと同じナイルクロコダイルを尾錠側と剣先にチップとして使い、帯をフィリグリーで仕上げたオーダーベルト。
こちらも久保工場長によるワンオフ制作。
形状は1+3/4インチ(45ミリ弱)幅のギャリソンベルトで、帯全面にフラワーカービングが施され、ブラウン系のカラーでまとめられています。カービングの所々をナイフで切り取り、ブルーのトカゲ革を挟み込み。8か所のポイントにはブルーのスピネル(尖晶石)を埋め込み。バックルの留めボタンは純銀コンチョ。帯の裏側にまでカービングが入ります。
これ以上無い、最高級のクラフトベルト。

参考価格/秘密♡
ホーンバッククロコダイル・ライダースウォレット
お客様のオーダーでファニーの久保工場長に依頼し、納品までに半年かかった商品。
ナイルクロコダイルのクラウン(突起部分)を贅沢に使ったライダースウォレット。
使用する上で最も美しく見えるように裁断され、色は現行品にはないブラウンを調色してもらい、手染めしております。硬く縫い辛い鱗部分の縫製も見事な仕上がり。
随所に職人としてのこだわりが見て取れる最高の作品です。

参考価格/内緒♡


本日の修理品/スティーブンソン カーペンターパンツ
2年前の5月に、左右のヒップが擦り切れていたのを裏張りし、タタキで補強したカーペンターパンツ。
もうそろそろ生地も限界ですが、今一度修理を行います。
今回は千切れた後ろループを別物に交換し、裂ける寸前の後ろ中心のシームを補強。
製陶の作業着としてお使いになっている模様。

画像2/千切れた後ろ中心のル-プ。

画像3/別物のベルトループに付け替え。ストックしていた中でブラウン系はこれしか無かった…。

画像4/ヒップの穴はガッチリ塞いであったが、中心の巻き伏せ縫いに沿って裂ける寸前。

画像5/中央にグログランのテープを渡し、裂け目を補強。
スタッズバッグ製作
バトラー・バーナー・セイルズの馬革メッセンジャーバッグ。
このフラップにスタッズを打ち込んで納品します。
薄く漉いた馬革で厚みが足りないため、裏に革の芯材を当てた上で打ち込み。

画像1/ビフォー。

画像2/アフター。
本日の修理品/ナバホ バングル
著名なシルバースミス、故スティーブン・J・ビゲイ作のバングル。
台座から外れた大きなターコイズを嵌め直します。

画像1/シルバーの台座に残ったクッション材と接着剤を丁寧に擦り落とし。

画像2/パテに木屑を混ぜて盛り付け。このバングルの場合、かなり嵩上げしないと、元の石の高さになりません。

画像3/パテが乾ききる直前に石を嵌めこみ、リムを内側に曲げて石を固定し、作業完了。
本日の修理品/ナバホ バングル
スティーブン・J・ビゲイというナバホ族の作家の作品。
シルバーの板を重ねてロウ付けしていくオーバーレイという手法で作られたバングル。
大ぶりのターコイズが枠から外れた状態で、これを元の状態に修復します。
シルバーの台座と石との接合部にはクッション材として革屑や木材のチップが詰められていたはずですが、それが劣化してガタつきが出て外れたものと思われます。
代替品を詰めた上で石を嵌め直します。
パンダ“死守”へ「何でもやる」 中国が契約終了示唆で神戸市会議連

神戸市立王子動物園にジャイアントパンダを招くため訪中した日中友好神戸市会議連(平野昌司会長)が、現在貸与を受けている雌の「旦旦」をもって契約を終了する可能性を中国側に示唆された問題で、同議連は15日、市側に訪中時のやりとりを説明する報告会を開いた。動物園側は「契約交渉をする1年後までに、やれるべきことは何でもやっていきたい」とした。
報告会には、議連側が超党派のメンバー7人、市側は油井洋明建設局長ら4人が出席。冒頭、平野会長が「旦旦を中国に戻し、若い雄と雌を送ってもらうことを求めていたが、赤ちゃんや雄を死なせたこともあり、難しいとの反応だった」と説明。来年6月の契約交渉に向け、市と協力して取り組む方針を確認した。
研究成果が乏しいとの指摘を受けたことについて、油井局長は「これまでやってきた研究と、今後進める高齢化の研究について、できるだけ早く中国側に伝えたい」と説明。7月から同園で飼育の裏側などを紹介するパンダ特別展を計画していることも明かした。
平野会長によると、議連として安倍晋三首相に直接働き掛けができないかについても検討を進める。
(以上引用)

中国のパンダ外交を側面支援するアホ市議連。
こんな案件を忙しい安倍総理に陳情するつもりか?

*パンダは、侵略したチベット領から中国がかっぱらってきた動物です。
尾州職人・横振り刺繍パッチ
当店で下絵を製作し、熟練職人が横振りミシンを使って制作する刺繍パッチ。
コンピューター制御の自動刺繍機でつくられた量産品と違い、同じ絵柄でも一点一点微妙に表情が異なります。
今回はファイティングイーグルの絵柄を、前回とは背景色などを変更して制作。
B-15系のカスタマイズに…。
100均でお買い物…珪藻土
今日も所用で近くの百均に出向いたところ、塗料コーナーにあらたに珪藻土(塗料)が陳列されているのを発見。
試しに買ってみた。
漆喰同様、壁の仕上げに用いられる珪藻土は、Wikiによれば化石化した藻を砕いたものらしい。壁材の他、戦時中にはなんと菓子の増量剤としても使われたとある。
もちろん塗料としては、つなぎのアクリル樹脂や顔料を含んいる。実際の珪藻土の割合は表記が無いのではっきりしない。
試しに小さな植木鉢を塗ってみたが、一般的な水性アクリル塗料に比べると乾きが遅い。
ザラリとしたマットな仕上がりは悪くはない。
少し試してみて、使えそうなら、(コーナーが無くなる前に)まとめ買いしてもいいかも…。