2021年8月

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ジーンズ裾上げ
セレクトショップさんの依頼で、ピグメント染色の国産デニムをチェーンステッチで裾上げ。
ピグメント(顔料)で染められた綿製品は、独特のコシと、穿き込んだ時のアタリが特徴です。
糸色は当店が販売する製品に合わせたラインナップから、近似色を選択しております。

チェーンミシンによる裾上げ/¥1,650(ただしカット分3.5センチ以下の場合、縫代出しの為プラス¥550)

*裾線の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、製品は必ず洗ってお持ち下さい。
*煩忙時、持ち込み品の裾仕上げはお断りする場合がございます。
*当店で通常扱うジーンズの生地に合わせてミシンをセッティングしています。他社製品で極端に生地の厚いものには対応出来ません。
新市長の公約で、武漢肺炎(コロナともいう)による地域経済の落ち込みを補うための施策らしい。
市民1人あたり2万円の地域振興券が郵送され、市内で営業する登録店舗で使用可とのこと。
当店も一応資格要件を満たしているので、今日申請した。
地域経済の活性化を促すのは結構だが、一方で毎朝、市の屋外拡声スピーカーで、「不要不急の外出を控えましょう」なんてやっている。
「不要不急」のモノを扱う当店では、この振興策の効果のほどはわからない。
本日の修理品/ファニー ライダースウォレット
20年位前にお買い上げいただいたライダースウォレット。
外周のステッチの半分が切れて、ひらひらと口を開けている状態。ここまで拡がってしまうと、全周再縫製になりますが、中々難しいケースです。
元の穴を拾って縫い合わせていくのが一番ですが、ピッチを合わせても、送りの関係で上下が縫いずれることが多いのです。元のミシン穴とミシン穴の間に針が落ちると、革を切ってしまうことになります。また、この当時のものはドロップハンドルは付いておらず、ナスカンを直接留めるための鳩目が開けられていますが、そのリムがステッチの上に被っているため、鳩目も取り外して打ち直しになります。
週明けにファニーの工場に相談し、対応可能であれば、こちらでは手を付けずに委託します。
ベルクロ縫い付け/CWU-45P
デザインはCWU-45Pですが、現代的なハイテク素材を使用した民間仕様。
色違い二着の左右上腕に、ベルクロを縫い付ける作業。
ベルクロの上端は袖山のラインにかかりますが、表裏ともに縫い代の始末が奇麗なので、問題なく作業できました。
これが米軍放出品だと縫製が粗く、袖山のアールが左右で異なっていたり、表地と裏地のズレが大きかったりしてバランス良く取り付けるのに苦労しますが、今回はスムーズにいきました。
G-1カスタム完成
原画は、歌川派の浮世絵から拝借。
鹿の角、駱駝の頭、牛の耳、鯉の鱗、鷹の爪を組み合わせた神話の聖獣。
ナローベルト、リボーン!
ずいぶん昔、ペンドルトンの正規代理店ペンドルトン・ジャパンが国内で生産していたベルト。
しっかりと加脂された上質な製品でしたが、長年の使用で「くの字」に変形した状態。
ある程度形を戻してやり、色も入れ直します。
G-1カスタム進行中
数日ぶりにペイント作業再開。
オフホワイトの下地の上に、色を重ねていきます。
ネームプレート
県外のお客様からご注文いただいた革ネームの製作。
今回は縫い付けは行わず、完成後、普通郵便(84円)で発送します。
ご要望により、保革油で色付けを行いました。

A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ(サイズの変更も可能)、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。

価格/3300円(税込み)
ファニー製品価格改定のお知らせ
今年の2月に、武漢肺炎下での流通コスト高騰により、レザー製品全般が大幅値上げとなりましたが、今回は貴金属製品が対象です。
シルバーコインコンチョ、シルバーアクセサリーがこの9月末納品分より値上げとなります。
何卒、ご理解の程、宜しくお願いいたします。
現状店頭在庫につきましては、価格据え置きにて販売いたします。
ファニー製品のご購入を検討されているお客様は、値上がり前のこの機会にいかがでしょうか。
ワークパンツ
当店ではシングルミシンでの裾仕上げにも対応しております。
今回はラングラーのチノパンで、広幅三巻のため、縫い代が4,5センチほど必要です。
縫い代出しのため、裾線を解体した上で裁断を行います。

工賃/1320円+550円(縫代出しの為)

画像1/ビフォー。

画像2/縫い代出しのため、裾線を解体。

画像3/アフター。
100均でお買い物…アイアンフック
先週、最寄りの〇イソーでデザインボードを購入した際、近くのコーナーで見つけて即買いした。
突起が8センチ程の、キャスト製法でつくられたアイアンフック。
アイアンの素朴な風合いが大好きで、店内や自宅の多くの金具に利用しているが、これまで100均で見かけたことは無かった。この手の商材は、専ら小洒落たセレクト系のインテリアショップが扱うもので、もっと小ぶりなものでも、一個500円以上はする。これが100円なんて、タダみたいなもの。
どこで売られているモノであれ、ほとんどは海外製で、インドあたりのものが多い。
難を言えば、今回のモノは鋳型から外した時のバリがそのまま残っていて、うっかりすると手を切ってしまいそう。
当面使う予定も無いのだが、サンダーでバリ落としだけしておいた。
G-1カスタム進行中
前回バックペイントを入れたG-1の前胸に、追加でペイント。
背中の虎と対になるよう、龍の頭部分を入れます。
タッチも背中とのバランスを考え、細かく描き込みます。
店頭ラックもDIYで
100均で(300円だったが)買ってきたデザインボードを、塗装してミシン台の側面に取り付けてみた。
樹脂製なので、軽くサンディングした上でプライマーを吹き付け、グリーンで下塗り。
乾いたら、メディウムを塗って、クリームで上塗り。
適度な罅割れで、古さを演出。
100均でお買い物…デザインボード
ホームセンターでは昔からある多孔ボードで、壁に取り付け、穴にフックを固定して小道具などを整理するもの。
60センチ×30センチと小さいサイズで、ミシン台の横に取り付けるのに丁度良さそう。
一見合板みたいだが、樹脂製となっている。
安っぽいが、サフェを塗って塗装すれば、それなりに仕上がるだろうと考えて購入。
ちなみにこちらは300円商品。
鉄製のフックも、数種類見繕って購入した。
本日の修理品/リーバイス 20517
過去に何度も修理を請け負って、見頃の大部分を裏当てしたリーバイスのブーツカット。
この製品は赤タブ517と同型ですが、縫製工程が多少簡略化されたモデルでオレンジタブ付き。
80年代のアメリカ製だと思われます。
今回は、穴の開いた右膝上から、ポケット口にかけてリペアします。
ハンドプレス打ち駒制作
ファニーが主にキーホルダーに使っているワンウェイスナップボタン(滑脱防止のため、片側に向かってのみ開閉出来るようになっている)。
このタイプは、バネ(雌)の内側に小さな突起が出ており、ゲンコ(雄)の縁がそこに引っかかるようになっています。
打ち込みの際は、打ち棒とハンマーを使って、出来るだけ水平が出るように取り付けています。
しかし革に厚みがあるとなかなか難しく、軸が傾いてしまうことが多いのです。
プレスを使えばきれいな水平が出ますが、このワンウェイ形状に合わせた打ち駒は流通していません。
そこで汎用品の打ち駒を削り、形状を合わせて、ハンドプレス機にセットして使えるようにしてみました。
ちなみにファニーさんの工場では、打ち具等は外部の専門職に依頼して、旋盤やフライス盤で作っていると聞いています。
ネットでお買い物…長孔ポンチ
主にベルト穴を追加する時に使用するが、携帯カバーのレンズ穴を開ける時にも流用する。
寂び易いので、防錆油でのメンテナンスが必要。
ネームプレート製作中
通販でネームのみご注文いただいた分を製作。
外回りには縫い付けの時の目安になるネン押し。
乾燥するのを待って郵便発送します。

A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。

価格/3300円(税込み)