本日の修理品/ファニー ライダースウォレット

本日の修理品/ファニー ライダースウォレット
20年位前にお買い上げいただいたライダースウォレット。
外周のステッチの半分が切れて、ひらひらと口を開けている状態。ここまで拡がってしまうと、全周再縫製になりますが、中々難しいケースです。
元の穴を拾って縫い合わせていくのが一番ですが、ピッチを合わせても、送りの関係で上下が縫いずれることが多いのです。元のミシン穴とミシン穴の間に針が落ちると、革を切ってしまうことになります。また、この当時のものはドロップハンドルは付いておらず、ナスカンを直接留めるための鳩目が開けられていますが、そのリムがステッチの上に被っているため、鳩目も取り外して打ち直しになります。
週明けにファニーの工場に相談し、対応可能であれば、こちらでは手を付けずに委託します。