2014年3月

40

スコードロンパッチ完成
549thのスコードロンパッチは着色を進め、最後に外周りをカットして完成。
背景部分はヌメ革の素地のままで、アメ色に変化していきます。

画像1/おおよそ着色を終えたところ。

画像2/今回は黒い縁取りをやや強めに入れて仕上げ。粗断ちのままだった外周りをカットして完成。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ501
一般に66モデルと呼ばれる70年前後のスモールe、耳付き、ポリ糸縫製の501。
当方が古着商を始めた当初はまだ流通量も多く、コンディションの良いモノが沢山残っていました。5800円で販売していましたが、じきに高騰して10000円を越えるようになり、数年のうちに現地からはほとんど入ってこなくなりました。現在国内で流通しているものも多くは、以前に日本に輸入されたものがグルグル回っているのだと思います。
お客様はファニーのライダースウォレットをご愛用で、そのせいもあって右のヒップポケットが大穴になっています。全面的に裏張りしますが、上端の閂止めあたりまでポケットを取り外して作業を行います。
カケツギに使うミシンが別の作業でふさがっているので、とりあえず今日のところは段取りまで…。
ネームプレート製作・縫い付け
以前にCBI仕様でパッチを取り付けたB-15。
今回はネームプレートを追加製作しました。
刻印したばかりのヌメ革は白っぽいですが、次第にアメ色に変わっていきます。
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回、常滑市のお客様からご注文いただいたのは549thのパッチ。
外回りが爆弾に乗るサタンのラインに沿った変形パッチです。
ヌメ革にペイントしていきますが、背景部分は着色せず、ヌメ革のままで仕上げる予定。

画像1/粗断ちの状態で下絵の描き込み。

画像2/外回りは粗断ちのままペイントし、最後にカットします。
スタッズベルト引き渡し
数日前の寒さはどこへやら、一転して春の陽気。
卸売りのスタッズベルトはせっせと作った甲斐もあってリオーダーいただいており、今日の夕方に引き渡し&新柄の打ち合わせで商社が来店予定。納期をキッチリ守る当店としては、月曜日の時点で仕上げてあったが、昨日(休業日)の朝、一本追加注文がひっそりとメールで入っていた。
仕方がないので超特急で一本追加製作。
本日の修理品/ファニー ビルフォード
道路に落とした拍子に車に轢かれ、金属パーツが破損したビルフォード。
通常、ほとんど交換することのないスタッド(スナップのオス)や、内側コインポケットのキャップもすべて潰れているので、取り外して新品交換します。

画像1、2/金属パーツが変形したファニーのビルフォードと交換用の内外パーツ。

画像3/作業完了。右下は取り外したパーツ類。
私の道具達
自動巻の時計の中で、一番使用頻度が高いのがこのオイスターパーペチュアルだが、今日、田原市からおこしになったお客様が全く同じモデルを使っておられた。
オイスターパーペチュアルは生産数が多いが、ベゼルにエンジンターンが入ったものはそう多くないと思う。お客様も他人が付けているのを初めて見たとおっしゃっていた。
ちなみにロレックスはサブマリーナも持っているが、大きくて収まりが良くないので、あまり使っていない。
本日のニュースより
河野談話見直さず=検証作業は実施—菅官房長官

菅義偉官房長官は10日午前の記者会見で、従軍慰安婦制度への旧日本軍の関与を認めた河野洋平官房長官談話について「見直すことは考えていない」と明言した。韓国への配慮を示した形だが、政府による見直しを期待する日本維新の会などから反発が出そうだ。
菅長官は、談話の基となった元慰安婦とされる女性の証言内容をめぐる検証作業に関して「(韓国との)擦り合わせが行われたのではないかとの証言があったので極秘チームで行っていく。国会から要請があれば(結果を)提出する」との考えを重ねて示した。
(以上引用)

調査の結果、元慰安婦と称する人達の発言が覆されても、「見直すことは考えていない」と言うつもりなのだろうか。大体、なぜ極秘チームで検証する必要があるのか。人選の段階から調査の過程もすべて公にして進めていけば良いと思うのだが…。
ーーーーーーー
当店では、今回の維新の会による河野談話の見直しを政府に求める国民運動(署名活動)に協力しようということで、趣旨にご賛同いただける方には店頭で署名をお願いしています。署名は3月末に杉田議員を通じ、安倍首相に届けられます。
画像は署名に協力してくれた元スタッフのS君。
パッチ縫い付け/コットンギャバワークシャツ
コンディションの良いワークシャツは米軍放出品と思われるビンテージ品。
左腕に縫い付ける第15空章も年代物のようです。
関東のビンテージコレクターのお客様の依頼です。
…それにしても、強風で雪模様の今日は寒い。
パッチ縫い付け/モーターサイクルベスト
ミーティング先で購入する刺繍パッチはバイカーの遠征史。
それらを一枚のベストに順に縫い付けていく作業を度々承っております。
今回は3枚縫い付けましたが、数年のうちには隙間が埋まってしまいそうな状態。
B-15Cカスタム完成
バックペイントの仕上がったB-15C。
3月とはいえ、昨日も雪がちらつくような厳しい寒さが続いており、まだしばらくは着用していただけることでしょう。
シザーケース完成
先月末に途中まで製作して、中断していた自前のシザーケースをやっと完成させた。

画像1/シニューを使って手縫いでコバ仕上げ。持ち出しの部分は裏に回り込んでワンウェイスナップで留められるようにした。外回りを縫う前にスナップは打ち付けてある。

画像2/裁ち鋏が収まるホルスター部分を縫い合わせて完成。手縫いの場合は縫った後、ヘラで軽くステッチの上を押さえ込むと見栄えが良くなる。

画像3/完成したケースと長年使用している裁ち鋏。

画像4/同じ素材のベルトに装着するとガンベルトのよう。スタッズを配した派手な仕上りは、歌うカウボーイことロイ・ロジャースのスタイルをリスペクト?
パッチ縫い付け/MA-1
バズリクソンズが少数制作した1958年型のMA-1。
下前立ての上端が丸くカットされ、ファスナーは真鍮を黒染めしたタイプが装着されています。

画像2/333タクティカルファイターのパッチは当店で在庫していた米軍の放出品。

画像3/馬革でトリムを付けたエアフォースマークを縫い付け。このMA-1には、当初からプリントのマークは付いていなかった。バズリクソンズがせいさくした
B-15Cカスタム鋭意製作中
前回、左胸にモスキートのペイントを施したB-15C。
さらに背中全面に文字を描き込んでいきます。下地に使うオフホワイトに黄色の顔料を混ぜたものでペイント。周囲へ染み出しがないように、粘度を加減して描きます。
以前バズリクソンズがカスタムモデルとして製作したモスキートのバックペイントはビビットな黄色に塗られていますが、それと比較するとかなり抑え気味の配色。

画像1/ブックマン調の書体を下描き。

画像2/最初に文字の左側のラインを追ってペイント。

画像3/ジャケット本体をひっくり返して、文字の右側のラインに沿ってペイント。
スタッズベルト鋭意製作中
ウエスタンカルチャーの教本から、開拓時代に牧場主が所有する牛に押した焼印のデザインをいくつか拾い出し、新作スタッズベルトのデザインパターンを製作中。
ちなみに商標を意味するブランド(brand)の語源は、これらの焼印(burned)であるらしい。
ーーーーーーー
いつになっても作業台はベルト資材が占拠して散らかっておりますが、いつもどおり販売商品の修理には即応しております。
どうぞお気軽にお持ちください。
仲春の三ヶ根山・殉国七士廟再訪
何度も電車を利用して、最寄り駅から徒歩で登っている三ケ根山だが、自宅から車を利用すると、三ヶ根山スカイラインで頂上に到達するまで、わずか1時間足らず。
昨日も思い立って行ってみたが、半日で往復できる距離なので、気軽なドライビングコースにもなる。
今月末には山桜や水仙が見頃となるので、装備を整えて、トレッキングで訪れる予定。

画像1/岸信介元首相が揮毫した殉国七士廟の巨大な石柱。

画像2/裏側には岸信介書と彫り込まれている。

画像3/廟の手前の駐車場は、ドリフト族のアホが残していったタイヤ痕が多数。あいつら、スカイラインから落ちて死ねば良いのに!

画像4/美しく手入れされた慰霊碑周辺。最近地元の有志の方の手で周辺に花壇もつくられた。

画像5/廟の世話人Iさんの休憩所でお昼をいただいた。

画像6/この日は肌寒く、休憩所周辺に屯する猫たちも身体を寄せ合っていた。
本日の修理品/レッドウイング(外部委託)
ウエルトまで擦り切れていたアイリッシュセッターのハイカット。
熟練職人の手によって全面交換され、見事に復活しました。
クレープソールはビブラム社のものを使用。

画像1/ビフォー

画像1/アフター

画像1/ビフォー

画像1/アフター

*シューズの修理につきましては、当店で販売した商品以外は一切お受けしておりません。
本日の修理品/ファニー キーホルダー
だんだん春めいてきて、本来過ごし易い時期だというのに、東アジアの癌・支那による汚染物質の攻撃で、目をしばたたかせながらの修理作業。
高級なエキゾチックレザーのフルクイル・オーストリッチを使用したキーホルダーのナスカン交換です。
破損したナスカンはワンウエイスナップで本体にカシメられているので、スナップボタンごと取り外して交換になります。

画像1/大径1ドル銀貨を装着したキーホルダー。ナスカンもLサイズ。

画像2/革を傷つけずにカシメ部分だけを削って取り外します。

画像3/新品のナスカンをセットしてカシメ打ちし、修理完了。

ライダースワレットや携帯ホルスターに付属するナスカン(茄子カン)はダイキャスト製で、大事に使って頂いたとしても、いずれジョイント部分が摩耗したり、スプリングが破損することは避けられません。当店では常時各サイズに合わせたパーツをストックしておりますので、即日対応出来ます。

*当店で販売した商品以外はお断りする場合がございます。
B-15Cカスタム鋭意製作中
ナイロンボディの左胸にモスキートの絵柄を直接描き込んでいきます。
いつものようにオフホワイトで下地をつくってから、色を付ける作業に入ります。
今週末は新着の商品をさばきつつ、ペイント作業を進め、塗面を乾かしている合間にスタッズベルトを製作して、ついでにブログ更新しています。
こんなときは切実に人が欲しい!と思いますが、こんな時だけです。
来週から背中にステンシル文字をペイントの予定。
名著であるため、ご紹介
『新撰組顛末記』 永倉新八著 新人物往来社

まだ学生だった頃、TVで毎週放映されていた「新撰組始末記」を好んで観ていた。
新撰組の物語りはそれ以前も、以降も何度も映像化されているが、平幹二朗が近藤勇を重厚に演じたバージョンである。土方歳三役は古谷一行で、鬼のような副長をみごとに演じていたので、この俳優のイメージは私の中では固定化された。古谷一行といえば、金田一耕助ではなく、やっぱり土方歳三ということになる。他の登場人物も生き生きと描かれていたが、モデルだった草刈正雄が沖田総司役で出演したり、山南敬介を演じた高橋長英も良かった。夏八木勲(永遠の0でも重要な役所を好演)が演じた二番隊隊長の永倉新八も印象深い。テーマソングは角川博が伸びやかに歌っていた。
このTV版の原作は子母澤寛で、当時興味が湧いたので原作本も読んだおぼえがある。
ところで今回手に取ったのは、幹部隊員の中で唯一維新後も生き残った永倉の体験談を編集したもの。永倉の実子が昭和二年に初版を出したようだ。
近藤らと参加した新撰組草創期から、粗暴な局長芹沢鴨を排除するための内部粛正、池田屋事件などの歴史的な倒幕派との戦い等々、正に血で血を洗うような隊の歴史が克明に綴られている。
壬生狼と呼ばれて恐れられたのは、その剣の腕や組織力だけではなく、時には豪商をゆすって大金を拠出させたり、酒の上でのつまらない諍いで刀を振うなど、悪辣な所行もあったためだと当事者の口から語られている。
平然と人を殺めた彼らの存在が明治維新を数年遅らせたと言われるが、彼ら自身もまた歴史の波に飲み込まれ、そのほとんどが屍の山に埋もれていく。
それにしても幕末、明治維新というのは命の軽い時代であったものだ。
ーーーーーーー
と、ここまで書いたところで、そういえば平幹二朗も「永遠の0」に出演していた事を思い出した。戦闘で片腕をもがれた元特攻隊員の役だった。