2012年9月

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パッチ縫い付け
そろそろフライトジャケットのシーズンがやってきます。
今回は関東のお客様のB-15Cへの刺繍パッチの縫い付けです。

画像上/B-15系は縦に内ポケットがあり、貫通縫い付けによってステッチが玉縁にかかって使いにくくなる場合があります。
スコードロンパッチ鋭意製作中
鋭意製作中といいながら、一週間ほど手を付けられずにいた640爆撃隊のスコードロンパッチ。
下描きを終え、やっと色付け段階に入りました。
鯨肉をいただきます
お客様からのいただきものです。
幕末、明治の志士たちの足跡を訪ねる四国の旅のおみやげにいただきました。
口にするのは久しぶりですが、私が小学生の時には給食のメニューにもあり、わりとポピュラーなものでした。
鯨肉を食するのは日本の文化です。
毛唐のハンティングと違い、自然のめぐみに感謝し、骨の一片、脂の一切れまで無駄無く利用してきた誇るべき日本の文化なのです。
ビュイック始末記(キャブレター編その弐)
8月に車検を通したビュイックだが、ここひと月あまりはあれこれと忙しく、ほとんど乗る機会がなかった。
先週、久々にチョイ乗りしようとエンジンをかけたが、あきらかにアイドリングの調子がおかしい。
バラバラと安定せず、パーキングのレンジでオートチョークが解除されるまでの2分以内にエンストしてしまう。プラグが2、3本死んでいるような感じがする。時間をおいて何度やっても同じである。
……どよーんと気が滅入る。
車検から帰ってきてほとんど乗っていないというのに…。
とりあえずガレージ井口さんに電話して状態を伝えたところ、見てみないと原因は特定出来ないが、プラグコードの接続に異常がなければ、ただのカブりの可能性もあるからおもいきり回転を上げて様子を見てみてと言われ、やってみたが状態は変わらない。少しその状態で走ってみたが、アクセルペダルを離した瞬間にエンストしそうになるので、低速では左足でブレーキを踏みながら右足でアクセルを吹かして、近所を一周して帰ってくるのがやっとのありさまであった。
仕事の時間がせまっていたので、仕方なくその日は諦めた。
数日後、再び井口さんに連絡すると、ジェットの目詰まりの可能性を指摘され、対処法を教わった。
エアクリーナーを外し、エンジンをかけた状態でキャブの吸気口を手で塞ぎ、右手でスロットルレバーをひねって回転をあげるというもの。その一瞬手の平が吸い込まれそうになるが、真空状態をつくりだし、それで目詰まりがあれば飛ばす事が出来るかもしれないという。
半信半疑ながら言われた通りエアクリーナーを外してエンジンをかけ、何度かやってみると、突然吹け上がり、それまでの不調がウソのようにアイドリングが安定した。結果的に目詰まりが原因での不調であったのだ。やっぱり本職の見立ては的確である。
この車のガソリンタンクはプラスチックの安全タンクに換装されているのでサビの侵入は無いが、それでも微細なゴミがフィルターをすり抜けてキャブレターに入り込む事はあるらしい。長年乗っていながら初めての経験であった。
今回は適切な助言で事なきを得たが、めでたしめでたしと思っていた矢先、また別の問題点が持ち上がった。
…苦難の道は続く。
本日のニュースより
安倍元首相が自民総裁選に出馬へ=町村派は分裂選挙に

自民党の安倍晋三元首相は9日、総裁選(14日告示、26日投開票)に出馬する意向を固めた。11日にも表明する。安倍氏が所属する町村派会長の町村信孝元官房長官も既に記者会見で、立候補の意向を明らかにしており、同派が分裂選挙に突入することが確定した。一方、石原伸晃幹事長と石破茂前政調会長は10日に出馬表明する。
安倍氏周辺は9日、「週前半に出馬を表明する」と明言。安倍氏は同日のフジテレビの番組で、町村氏から自重を求められていることに関し「派閥で(候補を)一本に絞る時代があったが、これからは切磋琢磨(せっさたくま)していく新しい時代に入る」と述べ、応じられない考えを示した。安倍陣営は10日に主要メンバーが集まり、今後の段取りや総裁選で掲げる政策などについて詰める。
(以上引用)

安倍元首相は、その退陣の仕方はダメダメであったが、在任中は政策面でひとつも間違った事はしていない。
マスコミの徹底的な逆宣伝にさらされたのは気の毒だった。
このチャンスにぜひ再登板してもらいたいと思う。
実効支配継続中
日射しが弱まるにつれ、また頻繁に顔を見せるようになった近所の黒猫。
手足がまた一段と長くなり、精悍さが増した。
グロリア
この映画が日本で劇場公開された時、たしか「タクシードライバーを越える衝撃!」などと宣伝文句が踊っていたので、劇場まで足を運んだ記憶がある。
劇場はガラガラだったが、作品は期待以上であった。
俳優にして高名な映画監督であったジョン・カサベテスが、奥さんのジーナ・ローランズを主演に据え、ニューヨークの暗部をシャープな映像感覚で描ききったハードボイルドの傑作。
物語りの軸は、父親がギャングの金をくすねた事で家族全員を殺害された移民の少年と、いきがかりでその子をかばう事になったアバズレ中年女の心の交流である。反発しながらも結びつきを深めていく少年と中年女。しかしジーナ演じるアバズレはただものではない。機転がきき、度胸満点で、ここぞという時にはためらいなく追手のギャング相手に拳銃を撃ちまくる。くわえ煙草が実にサマになっており、ウィットに富んだセリフにもほれぼれさせられる。
これはニューヨーク版の任侠映画と言ってもいいかもしれない。
そしてヒリヒリするような緊張感が続いた後の、ラストシーンがまた素晴らしいのだ。
レンタルビデオ店で手軽に借りられるので、是非ご覧いただきたい。

付記/この作品は、後年シャロン・ストーン主演でリメイクされたので観にいったが、やはり旧作には及ばなかった。
FUNNYインディアン・モカシン
ファニーのモカシンシリーズの中では男女共に人気のあるスクーサンダル。
比較的新しくラインナップに加わったモデルです。
当初はオプション設定だったポイント(かかと部分のパーツ)が標準となり、力のかかるかかと部分が二枚合わせになりました。
今回は茶系の三配色でスッキリまとめ、サイドのレースを留める部分にはスクーコンチョを採用しました。

価格/18000円

*店頭にて注文製作を承ります。12種類のデザイン、30種類以上の素材、3色のソール、コンチョやビーズのオプションなどを自由に組み合わせて頂く亊が出来ます。子供サイズ(13〜20センチ)男女サイズ(23〜29センチ)。ご注文より納品まで約1ヶ月半かかります。
轡(くつわ)風アイアンチェーン
金属加工を本職にする当店のお客様に製作をおねがいしたアイアンのチェーン。
イメージだけをお伝えし、あとはおまかせだったが、大満足の仕上りである。
無垢の鉄棒の先に輪切りにした鉄パイプの側面を溶接し、馬の轡を模したデザインとなっている。
一コマが17,5センチと大振りで、シンプルかつダイナミック。
当店のアプローチとデッキとの仕切りには市販のユニクロメッキのチェーンを使用していたが、これをなんとかしたいとずっと思っていた。流通品のチェーンではどうも味気なく、ご相談したところ、気安く請け負っていただいた。あえて防錆加工せずにラッカー仕上げしてもらったので、ほどなく錆が浮いてくるだろうが、そのラットな状態で使い続けたいと思っている。
エクステリアの大事なデザインポイントがひとつ出来上がった。

画像3/ビフォー

画像4/アフター
スコードロンパッチ鋭意製作中
スカルをモチーフにしたパッチは多数ありますが、今回製作するのは比較的マイナーな図柄で、当店では初めての製作です。
まずは大まかに裁断して下絵の模写から。
変形パッチなので、図柄に合わせたアウトラインが決まってからきちんと裁断します。
本日の修理品
過去に当店で販売したファニーの初期型ライダースウォレットです。
現行品に比べると非常にシンプルで、内部は札入れ一カ所とジッパー開きの小銭入れのみで、カードケースも無いタイプです。かつてはこれが主流の商品だったのです。
かなり使い込まれており、札入れの底が抜けてパックリ口を開けています。
コバがずれないように合わせながら元の穴を拾ってステッチをかけ直していきます。

*この修理は当店で販売した商品以外はお受けしておりません。
本日のニュースより
文鮮明氏が死去=統一教会の創始者—韓国

世界基督教統一神霊協会(統一教会)の創始者である文鮮明氏が3日、韓国京畿道加平郡の病院で病気のため死去した。92歳だった。統一教会が3日、明らかにした。風邪と肺炎による合併症で8月から入院していた。
文氏は現在の北朝鮮平安北道の定州出身。戦前、早稲田大付属早稲田高等工学校電気工学科で学んだ。
54年にソウルで教団を創立。大学教員、大学生ら知識層を中心に急速に信者を増やし、58年に日本、59年に米国に進出するなど、積極的に海外展開した。韓国メディアによると、現在約190カ国に約300万人の信者がいるとも言われる。経済活動にも力を入れ、韓国では多数の企業を保有して「統一グループ」を形成している。
一方、80年代以降、信者による霊感商法が社会問題化した。また、大規模な合同結婚式を行っており、教団と信者の家族との間でトラブルも起きている。92年には日本の芸能人が参加したことで大きな話題になった。
(以上引用)

…これはめでたい。
…じつにめでたい。
日本人を食い物にした朝鮮カルトの親玉がとうとうくたばった。
このペテン師の回復祈願のため、カルト信者は三日間の断食までしたそうな…W
今後、かならず内部分裂が起こるだろうから、楽しみに注視したい。
本日の修理品
3本とも同じ方からの持ち込みで、裾をカットしてチェーンミシンで巻き直します。
真ん中のブルーデニムは綿100%の生地なので問題はありませんが、左側のピグメント染色のデニムと右側のブラックデニムはポリウレタン混の素材で、いわゆる伸び伸びジーンズです。
これらは裁断、縫製によって生地が横伸びしやすく、裾線がどうしても波打ってしまいます(チェーンミシンでなく、地縫いミシンでも同様)。
生地の特性をご説明し、ご了解いただいた上で対応いたしました。

画像下/右側のブラックデニムの仕上り状態。
私の道具達
これは東急ハンズで購入したノコギリ作業の時に使うガイドなのだが、小物製作の際には意外に重宝している。
1×4、2×4の材木をカットする時に、いちいち差し金で目印をつけなくとも、直角、幅45度、垂直線に対し45度の位置に溝が切ってあり、それに沿わせてノコギリを当ててカットする事が出来るのだ。
大がかりな木工作業のときは電動丸ノコの出番となるが、ちょっと棚板をカットするくらいならこれで十分。むしろ手でノコギリを挽いていくので、こちらのほうが精度が出る。とくにハコもので端を45度ずつにカットしてつき合わせる場合などは正確に角度が出るので便利である。
今週も当店の内装作業は進行中。

画像上/「ガイドブロック」という商品名で売られている。プラスチック製。作業台に固定出来るようにもなっている。

画像中/1×4材の幅を斜め45度にカット。

画像下/1×4材の断ち端を斜め45度にカット。