今週はデニムの修理品が多数入庫しています。
今日はその中であまり一般的でない股下の延長加工というのに対応します。
製品は某ナショナルブランドのブーツカットで、すでに販売店で裾上げされていますが、仕上りが思ったよりも短いので着用しておらず、なんとかならないかというものです。
こうした場合は三つ巻き部分を解体し、裁ち端ギリギリに修理用テープで見返しを付けて延長する事が可能です。今回はかなり広めに三つ巻きされていたので、内側に縫い込まれていた縫い代部分で1,5センチ延長する事が出来ました。
当然裏返せばテープが見えてしまいますが、長さが足りなくて着用出来ない状態で放置しておくよりは良いのではないかと思います。
画像1/持ち込まれた状態。かなり幅広の三つ巻き仕上げ。
画像2/ステッチをほどいて折れ山をアイロンでプレス。
画像3/見返しとしてテープを中表で縫い付け。
画像4/シングルミシンで裾上げ。マチ針の位置が元の裾線。