2011年5月

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A-2カスタム進行中
今回は西三河のお客様の依頼で、CBI仕様で製作します。
ベースになるのは、なつかしいバズリクソンズ初期のA-2で、当時のリアルマッコイズが製作を請け負ったモデルです。

上/ネームプレート製作…この後、縁をカットして溝切りして縫い付け。

中/レザーのベースに薄革をパッチワークした空輸部隊章。パーツごとに染め分けてミシンで縫い合わせた当店の労作。

下/左腕のエアフォースプリントの上に縫い付ける刺繍パッチ。これは今や絶滅が危惧される刺繍職人さんの手によるもの。
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本日のニュースより

北京で友愛呼び掛け=鳩山前首相、ファッションショーに出席 
中国を訪問した民主党の鳩山由紀夫前首相は7日、北京で開かれたファッションショー「東京ガールズコレクション(TGC)」に出席した。ステージであいさつした鳩山氏が「私が友愛の伝道師、鳩山です」と自己紹介すると、数千人の観客から歓声が。東日本大震災での中国の支援に触れ「中国の救援隊はいち早く駆け付け、多くの義援金や物資も届いた。心からお礼を申し上げる」と謝意を示した上で、「文化、ファッション、音楽に国境はない。世界の国境がなくなり、平和になることを願っている」と訴えた。
(以上引用)

売国なう。
そのマヌケぶりにおいては村山富市をも凌ぐといわれる鳩山由紀夫(自称・友愛の伝道師…W)。
歴史に名を残すバカの中のバカは、残念ながら今日も意気軒昂である。
イームズ サイドシェルチェア
ずいぶん前に個人的な趣味で購入したものの、あまり使われることなくSHOPの片隅に置かれているもの。
多めのガラス繊維で凸凹した表面仕上げや裏面の無刻印、エッジなどの特徴から、おそらく初期(1953〜1955年)のタイプに間違いないイームズのサイドシェルチェア。
最初期のグラスファイバーを使用した実用家具の記念的作品です。
今ではあらゆる公共の場所で見かけるグラスファイバーチェアの原型。この頃は、あらゆる工業製品の材料に化学合成したものが使われ出し、衣料品でも化学繊維が、それまでの天然繊維の代替品として多用されるようになった時代です。
一体成形ものだからこそ可能になった流れるようなライン。明るいピンクはいかにも50年代のアメリカ人が好みそう。
しかし椅子としての剛性がもともと低いのか、半世紀以上を経て劣化したのか背面がゆらゆらたわんでちょっと頼りない感じ。でも、とても軽いので天気の良い日にデッキに持ち出してコーヒーブレイクに使用しています。
本日の修理品
デニム修理の定番、膝の穴のカケツギです。
サイドシームを切り開いて裏から当て布(今回は縦20センチ×横12センチ)してカタン糸でタタいていきます。とくに御要望があればリメイク風に色あいの違う糸で目立つようにタタくこともありますが、通常は出来るだけタテ糸に近い色糸を使用します。
この後シームを閉じて完了です。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。目安としては、カケツギで裏打ちする場合は一カ所2500円以上になります。小さな穴でも生地が薄くなっている場合は、お客様の想像以上の範囲を裏打ちするケースが多いです。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。 
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本日のニュースより

放射能汚染「早く解決を」=中国副主席、鳩山氏に要請
中国の習近平国家副主席は5日、北京を訪れた鳩山由紀夫前首相と釣魚台迎賓館で会談し、福島第1原発の放射能漏れ事故について「一刻も早く解決してほしい」と要請した。鳩山氏は「いまだに放射能漏れが止まっておらず、空と海が汚染されていることを申し訳なく思う」とわびた上で、「早く汚染がなくなるような手だてを、世界の英知を結集して講じたい」と協力を求めた。 
(以上引用)

この時期に中国詣でした上に、後々タカリのネタになるような言質をさっそく取られるところはさすがです。誰にも真似できません。
明日はご夫人と北京で「東京ガールズコレクション」に参加するご予定のようです。
ビュイック始末記(燃料タンク編)
一般にアメ車の燃料タンクは車体下、左右のリアタイヤの間にあり、給油口はそのすぐ後ろのナンバープレートを手前に倒すとあらわれる。
しかしコイツは違うのだ。
トランクを開けると、ど真ん中に巨大なポリタンクがあらわれる。なんとかいうメーカーの(名前を聞いたが忘れた)ドラッグレース用の燃料タンクに換装してあるのである。この中央の蓋を開けて給油するようになっている。もともとのタンクはただ付いているだけで機能していない。ポリタンクの中には台所で使うようなスポンジのブロックが入っており、油面が安定するようになっている。ゲージも付いていないので、残量を見るにはその都度トランクを開けて、タンクの中に木の棒を突っ込んで確認しなければならない。
これは別に私のオーダーではない。
納車された時に「あれっ?」と、初めて気付いたぐらいなのだから。
しかしなんと大胆なレイアウトだろう。
多少の工具類以外は荷物が積めない上に、ガソリン臭い…。この車に、よけいな荷物なんか積むんじゃねーよというビルダーのメッセージであろうか。
しかしスチールのタンクと違って、サビの心配がないという旧車乗りにとっての利点もあるので納得している。
何事も割り切りが必要なのだ。
ステップボードのカバー製作
先週にひきつづき、大型バイク用のパーツをワンオフ製作しています。
今回は前後左右のステップボードの上にとりつけるカバーで、タン色の本革で製作して縁をニッケルのスタッズで意匠しました。リアタイヤまでステップが続いているのでかなり大きなものになります。型紙はあらかじめお客様のほうでご用意いただいていたので、スムーズに作業が進みました。取り付けもご自分でされます。
ウォレット+スタッズ
三重県から車で直接ご来店になったお客様のオファーです。
無地のライダースウォレットのストラップ部分にボールスタッズを打ち込みました。
同時にコンチョは50セントをフィリグリータイプに交換です。
FUNNYが注文に応じて製作するスタッズウォレットは、パーツの段階でストラップと本体の外回りにぐるりとスタッズを打ち込み、それから縫製をして組み上げます(当HPでも商品欄でご紹介しております)。
当然ですが、出来上がったウォレットに後で打ち込みが出来る箇所は限られますので、本体に影響がないストラップぐらいのものなのです(ちなみにFUNNY本社では後付けのカスタム加工は一切受け付けていません)。
加工には、当店で在庫しているスタンダード社の2本爪スタッズを使用します。

*本日(3日)は祭日ですので営業しております。
手持ちの時計達
たまには時計の話などを…
この分野はそれほどのマニアでもないし、構造的な部分を事細かに語れるわけでもありません。一昔前までに買い込んだものがいくつかあり、それらを気の向くままに使っています。使い方も結構ラフで、あくまでも道具としての扱いなので、小キズなどもあまり気にしないほうです。長い間放ったらかしになっているものもいくつかあります。
当店のお客樣方には機械式の時計を使っている方が多く、ブライトリングやロレックス、珍しいゼニス等を目にすることもあります。
単に時間を知るだけなら携帯電話で事足りる現代でも、人を引きつけてやまない腕時計には、やはり機能を越えた魅力があるのでしょう。

上段右/セイコーマチック…親父が昔使っていたもの。ヨレヨレだったが、きちんとオーバーホールしてバンドも交換、蘇った。軽くて意外なほど使いやすい。数年前、たまたまチェストの上に置いておいたところ、歩き始めたばかりだった息子が掴んで投げつけたため、プラスチック風防に記念のヒビが入った。
上段中/ロレックス デイト…サンダーバード風のベゼルが気に入って購入した珍しいモデル。普段使いに最適。
上段左/ロレックス サブマリーナ…友人が金無垢のヨットマスターを使っているのを見て、ギラギラしたやつが欲しくなり購入。いかんせん重すぎる。「それ、本物なんですか?」と訊いてくる無礼者多数。金価格が高騰した今ではとても買えない逸品。
下段右/オメガ シーマスター…グリーンの文字盤が素敵。突然止まることがあるのでオーバーホールが必要。
下段中/オメガ シーマスター300…1日で2時間ぐらい遅れが出るので、ほとんど時計の用をなさない。フルオーバーホールが必要。フォルムはとても気に入っている。
下段左/ロンジン…唯一のクオーツ。超薄型。自分で電池交換しようと思ったが無理だった。主に冠婚葬祭用。つまらん。

*5月3日(火曜日)は祭日ですので営業いたします。
雇用について
一昨日、アルバイト希望の方がアポ無しでご来店。とても人当たりの良さそうな感じで、おそらく対面販売では私等よりずっと適性のありそうな人ではあったが、当面新たに人員を補充する考えは無く、その旨お伝えして丁重にお引き取りいただいた。
人手が足りているわけではない。
しかし人材難は今に始まったことではなく、特に当店の場合、取り扱う商品の専門性が高いのと、修理やカスタマイズに軸足を置いており、人手が増えてもただちに戦力が増強されるわけではない点が難しい。むしろあれこれ教え込んでいる段階では、そちらに膨大な時間を取られてショップ機能が低下し、人件費で消耗してしまう。どんなに物覚えが良くて器用な人でも即戦力にはなり得ず、かなり長い間、トレーニングしながら給料を払っていくことになるのであるから。
人材確保の困難さという点でショップとしての発展性に限界はあるが、一方では特化したサービスを続けることで一定の需要を満たし、不況下でも生き残ることが出来るのだ。
したがって、今の体制維持というのが正しい経営判断ではないかと思っている。

追記/仮にこういった仕事で身を立てたいという希望者がいて、昔の徒弟制度のような非人間的な扱いが通るのであれば、何人か受け入れ可能であろう。
しかし権利意識の強いゆとり君たちにそんな提案が受け入れられるはずもない。
本当は将来の方向性を定めた若い子にとっては、実際の現場ではほとんど役に立たない専門学校などに授業料を払って行くことを考えれば、丁稚奉公も合理的だとは思うのだが…。

*5月3日(火曜日)は祭日ですので営業いたします。