イームズ サイドシェルチェア

イームズ サイドシェルチェア
ずいぶん前に個人的な趣味で購入したものの、あまり使われることなくSHOPの片隅に置かれているもの。
多めのガラス繊維で凸凹した表面仕上げや裏面の無刻印、エッジなどの特徴から、おそらく初期(1953〜1955年)のタイプに間違いないイームズのサイドシェルチェア。
最初期のグラスファイバーを使用した実用家具の記念的作品です。
今ではあらゆる公共の場所で見かけるグラスファイバーチェアの原型。この頃は、あらゆる工業製品の材料に化学合成したものが使われ出し、衣料品でも化学繊維が、それまでの天然繊維の代替品として多用されるようになった時代です。
一体成形ものだからこそ可能になった流れるようなライン。明るいピンクはいかにも50年代のアメリカ人が好みそう。
しかし椅子としての剛性がもともと低いのか、半世紀以上を経て劣化したのか背面がゆらゆらたわんでちょっと頼りない感じ。でも、とても軽いので天気の良い日にデッキに持ち出してコーヒーブレイクに使用しています。