THE MECHANIC(メカニック)

THE MECHANIC(メカニック)
最近懐かしい70年代の佳作が次々にDVD化されており、レンタルビデオで気軽に観られるのが嬉しい。
この「メカニック」も学生の頃にTVのロードショー番組で観て強く印象に残っていた作品。
当時マンダムの化粧品CMで日本では大人気だったチャールズ・ブロンソンが主演している。
機械のように冷静に暗殺を実行するヒットマンのアーサー(ブロンソン)は、ある日自分の知古で父親の友人でもあった男の暗殺を依頼され、心臓発作に見せかけてそれを実行に移す。その男には怠惰な生活を送る息子がおり、やがてアーサーはその息子を自分の右腕の暗殺者として育成していくことになるのだが…。
冒頭のシーンではまったくセリフが無く、N-1ジャケットを着たアーサーが淡々と仕事をこなす様が描かれる。
物語りの中盤で、アーサー達が日本人の空手道場を見学するシーンが出てくるが、老師範が弟子の若者と試合する際、若者がくりだした騙し討ちのチョップで肩を砕かれながら、猛烈な反撃で若者を叩きのめしてしまう。この(掟破りの)若者に制裁を加えるシーンが物語りの結末を示唆している。
ブロンソンの寡黙で男臭い演技はこの頃の他の作品(バラキ、狼よさらば等)にも共通で、根強いファンが多い。
アナログのアクションシーンもCG全盛の現代モノと比べれば派手さは無いが、ロングショットを上手く使っていてけして悪くはない。
最近ジェイソン・ステイサム主演でリメイク版が作られているが、そちらはまだ観ていない。