VOGT社のネックレスチェーンの修理品です。
強く引かれたような状態で、クラスプ(留め金)の付け部分のシルバーのコマが破損しています。
クラスプ自体は壊れていないのですが、ツイスト状の付け部分のパーツは元の状態にはもどりません。このようなスターリングシルバーの線材を組み合わせてつくられたものはロウ付けで修復するというわけにもいかないのです。バーナーで高温になるまで熱すれば銀ロウが溶け出す前にチェーンそのものが溶けて変形してしまいます。
破損したコマをはずして代わりのカンを間に挟んでクラスプを固定します。
作業は拡大鏡を見ながら先細のラジオペンチでおこないます。