レザージャケット袖丈詰め

レザージャケット袖丈詰め
今日からレザーのライダースジャケットの袖丈ツメの作業にあたります。
東北のお客様からオファーをいただいたのですが、メールの添付画像を見た段階では非常に難しいケースでした。
袖口はジッパーで開閉するマチ付きタイプで、丁寧なことにジッパーのまわりはムシが隠れるように玉縁まで付いています。切り替え部分では革が何層にも重なります。もちろん裏地付き。
仕事としてお受けする以上はきちんと仕上げるのが前提ですが、当店のミシンの性能でこなせるかどうか判断がつきませんでした。加えてこうしたケースは見積もりを立てるのが難しいのです。正直、やってみないと何時間かかるかわかりません。タイムチャージで後で請求するのが一番合理的ですが、衣料品の修理ではそういうわけにもいきません。そのあたりを率直にお伝えして一度はお断りいたしました。
しかしどうにも長い袖口をなんとかしたいとご希望で、一度現物を見た上で判断させていただくことになりました。
宅急便でジャケットを送っていただき、結果的には一番厚い部分が当店のミシンの押え金にギリギリ収まる厚みだったのでお受けすることになったのです。工賃は見計らいでご請求しましたが、なんとかその範囲内で作業完了させるつもりです。

画像中/両袖口を約3,5センチカットする。仕上り位置をマーキング。

画像下/縫い代部分を残して袖先と裏地を裁断。ジッパーは開き止まりのU字金具を取り外し(再利用する)、不要な分をカットする。

今日のところはここまで。