本日の修理品

本日の修理品
お客様が古着屋さんで購入され、裾線がパンクしているので当店にお持ち込みになりました。
ビンテージもののヘラクレス(シアーズ)オーバーオールです。
全体に程よい色落ちと、通好みのペンキの跡が残り、ビンテージのオーラを発しています。100%綿糸の縫製で半世紀以上経っていますので、各所に糸切れがみられますが、とりあえず着用に差し支えないように裾を巻き直しします。
古いオーバーオールやワークパンツは、全体を白糸で縫ってある物でも、なぜか裾の三つ巻きは表側が濃紺の糸で、内側が白糸のチェーンになっている物が多く、他ブランドでも同様です。ということでオリジナルの雰囲気をこわさないように同様の配色(濃紺×白)で巻き直しです。
この手のワークウエアは90年代ぐらいまでは本国に山ほど有り、値段もけして高い物ではなかったのですが、最近はモノが枯渇し、値段も高騰しているようです。国内で流通している物は以前日本に入った物がユーザー→買い取り(委託)業者→ユーザーというようにクルクル循環しているものも多いようですね。
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本日のニュースより

81歳伝説のギャング、逃亡劇16年…全米騒然 
米連邦捜査局(FBI)が同時テロ首謀者のウサマ・ビンラーディンらと並ぶ最重要指名手配容疑者として行方を追っていた81歳の元大物ギャングが16年に及ぶ逃亡の末逮捕され、米メディアが連日、大々的な報道を続けている。
有力情報に200万ドル(約1億6000万円)の賞金がかけられていたジェームズ・バルジャー容疑者がロサンゼルス近郊サンタモニカで逮捕されたのは22日。通報を受けた捜査員が3階建てアパートで発見した老人が本人と確認され、逃亡生活を支えた愛人の女(60)とともに逮捕された。FBIは最近、テレビCMなどで改めて情報提供を呼びかけていた。
バルジャー容疑者は、米東部ボストンの犯罪組織「ウインター・ヒル・ギャング」の元ボス。アイルランド系米国人主体の、麻薬やギャンブルで膨大な利益を上げた組織で、バルジャー容疑者は銃で人の眉間を撃ち抜くなどの冷酷ぶりで社会を震え上がらせていた。2007年にアカデミー各賞を受賞した映画「ディパーテッド」でジャック・ニコルソンが演じた大物ギャングのモデルとされる。
(以上引用)

記事を見て思い出したが、一時米国の実録犯罪物の和訳本を読みあさっていた中に、この男のものもあった。本の題名は忘れたが、名前はジェームズ(ホワイティ)バルガーと表記されていたと思う。しかし映画でのジャック・ニコルソンの演技との関連は全く知らなかった。
このアイルランド人のギャングは、長年FBIの密告者でもあった為に、鬼畜としかいえないような所行を黙認されていたはずである。そのあげくの逃亡、逮捕だから、今後裁判ともなれば、当局にとって都合の悪い情報もボロボロと出てくる可能性もある。…ちょっと楽しみだな。