来るたび発見!?名古屋・大須

来るたび発見!?名古屋・大須
昨日は所用で久々に名古屋・大須界隈に立ち寄りました。
本当に蒸し暑い日でしたが、人影が少ないのは天気のせいだけではありません。中部地区でも圧倒的な集客力を誇った大須地区にも不況の影響は確実に及んでいます。
特に古い集合テナントでは退店が相次いで穴が埋まらず、歯抜け状態で、かつての勢いは感じられません。
路面店では、古くからの所有者がのんびり経営している店舗は別として、テナント入店のケースでは、実績と資本力があるSHOPは健在ですが、新規出店の入れ替わりが非常に激しくなっています。手元にある数年前の大須MAPと現在とを比較してもガラリと顔ぶれが変わっているほどです。賃貸料が高いので固定費を賄うだけでも大変で、売り上げが落ちればあっという間に資金がショートしてしまいます。私の知人でこのエリアに複数出店している方がいますが、順調な経営ながら粗利益のかなりの部分が賃貸費用に消えていくようです。
ところで昼食に入ったフード店ではカウンターに座りましたが、対面で給仕する女の子が虫がとまったようなキモチ悪いネイルをしていました。あのツメでしっかり手を洗えるとはおそらく誰も思わないのではないか。料理を出す店が店頭にこんなネイル女を配置するのはよほど人手が足りないのでしょうか?
カウンターに置いてある調味料もカチカチに固まって出てこないので、肝心なことにはほとんど気がまわらないのでしょう。この激戦区にしてこんな人員配置では、今度行ったら店が無くなっているかもしれません。
そんな残念すぎる給仕のおかげで少し胸焼け気味でしたが、その後にふらりと立ち寄った2丁目の「じゅっぷん」というコーヒー専門店の一杯取りのコーヒーが実においしくて不快な気分が吹っ飛びました。深炒りの豆を金網で濾したコーヒーは、その芳香も味わいも今まで味わった中で最上質のものでした。ご夫婦で経営されているようで控えめでツボを得た接客、昭和の古い建物を利用した趣のある店舗も素敵です。ここのコーヒーを飲む為だけにまたここまで来てもいいかなと思わせるほど居心地の良い空間でした。
「来るたび発見!」という大須MAPのキャッチコピーは、色々な意味でそのとおりにはちがいありません。