ビーチじゃなくても…SCHWINN(シュイン)

ビーチじゃなくても…SCHWINN(シュイン)
たまにこのシュインのビーチクルーザーで仕事場に来る事がある。
ビーチクルーザーは、名前が示す通りアメリカ西海岸のサーファー文化が発祥である。
サーファーたちがサーフボードを搭載するキャリアを取付けて、海岸までの短い距離を移動するために使用したバルーンタイヤの自転車が原型で、その後独自の発展を遂げた。
ちなみに私はサーフィンをやった事は一度も無いが…。
私の購入動機は、わざわざ車を出す事も無いような近場への移動手段として、気軽に乗れる自転車が欲しかったという事につきる。スポーツとして本気で走り込むつもりなど毛頭無いから、走行性能などはどうでも良く、フォルム重視で検討した結果、これに決めたのだ。正式にはSCHWINN HEAVY DUTIというのだが、たしかに頑丈そうで、実用車にポップなカラーリングをしただけな感じがしないでもない。潔く、基本構造として最低限必要なもの以外は何も付いておらず、スッキリしたもんである。特徴的なのは、後輪がペダルを逆回転させるとロックする仕組みのコースターブレーキになっているところだろう。
そして天気の良い日に、これでノロノロ走るのは意外に解放感があって気分が良い。
購入して数年になるが、外装は手入れをした事が一度も無いので色褪せ気味である。黒塗りのハンドルは少しサビがきているがそれもいい雰囲気で、この自転車については自然に年を取るようにヤレていくのにまかせているのだ。
当節、自転車の世界では本気モードのロードバイクがちょっとしたブームで、私の友人にも金にあかせてド高いロードバイクを何台も所有しているのがいるが、車両のメンテナンスや管理、高精度パーツへの交換、自己走行記録の向上と、かなりストイックに突き詰めている様子で、私からすれば、なんだか重い。
その点このSCHWINNはどこまでも軽くつきあえ、気分転換にもってこいだ。
このなごみ系のクルーザーは、気楽に、気侭に、近所を普段着でチョイ乗りしたい方にはぜひお勧めしたい一台である(別にうちで売ってるわけじゃないが…)。