名著であるため、ご紹介
『おそめ』石井妙子著 新潮文庫
石井妙子さんの著作を読んだのは、『女帝小池百合子』から始まって3冊目。
本作は2009年に上梓されたもの。
ひょんなことから老境にさしかかった「おそめ」こと上羽秀に出会った著者は、それが一冊の本に纏まる当てもないまま、東京から京都に通い詰める。
仕事としてというより、伝説の銀座「おそめ」のマダムに対する興味が著者を駆り立てていた。
高名な政財界、文学界の大物たちが集った「おそめ」のマダムの口から、具体的な交遊録が語られることはついになかった。しかし周辺取材を進め、「おそめ」の過去をひも解いていくと、それがそのまま昭和という時代の裏面史になっている。
緻密な取材によって、(秘するが花)を貫いた伝説のマダムと、そこに集った名士たちを綴った上質なノンフィクション。
石井妙子さんの著作を読んだのは、『女帝小池百合子』から始まって3冊目。
本作は2009年に上梓されたもの。
ひょんなことから老境にさしかかった「おそめ」こと上羽秀に出会った著者は、それが一冊の本に纏まる当てもないまま、東京から京都に通い詰める。
仕事としてというより、伝説の銀座「おそめ」のマダムに対する興味が著者を駆り立てていた。
高名な政財界、文学界の大物たちが集った「おそめ」のマダムの口から、具体的な交遊録が語られることはついになかった。しかし周辺取材を進め、「おそめ」の過去をひも解いていくと、それがそのまま昭和という時代の裏面史になっている。
緻密な取材によって、(秘するが花)を貫いた伝説のマダムと、そこに集った名士たちを綴った上質なノンフィクション。