カルト対策

カルト対策
昨日の休業日、子供も春休みで家にいたので、朝から家族で近所の桜がきれいな公園に出かけたのだか、奇妙な青年に出くわした。
にこやかな笑顔で、ベンチに座っているひとびとに「気功の勉強をしてるんですが、興味はありませんか?」と声をかけてまわっていた。誰にも相手にされていなかったが、それでもあちこちのベンチをまわって声をかけていた。
う〜ん……怪し過ぎる。
疑似科学療法の詐欺が得意なカルトが、正体を隠して接近するときの見本のようなやり口である。
私の妻にも声をかけたが、ちょっと後ろにいた私の事はスルーしていった。
…惜しい事をした。一声かけてくれれば、「ハイ、興味あります!」と言って逆に根掘り葉掘り質問攻めにしてこき下ろしてやったのだが…。
百歩ゆずって、まじめに気功の勉強をしている青年であったとしても、気功による治療効果については科学的根拠がなく、国は認めていない。だから当然にいつまでたっても保険適用外である。また医師でもないのに治療と称して金をもらったりすれば 医師法違反 である。癌でも治るとかたり、結局死に至らしめた事例は枚挙に暇がない。そして多くのケースではカルト宗教が背景にある。
以前から、疑似科学をネタにした商売や、オカルト、霊感商法の類いが大嫌いである。
人間の不安や、思い込み、善意を徹底的に利用するやり口はどこの団体も似通っている。
しかし日本では、こういった連中にそれほど厳しい態度はとられていない。
私が学生の頃は、韓国発の似非キリスト教、統一教会が各校で勢力を拡大した。多くのまじめな学生が原理研究会に取り込まれ、霊感商法のお先棒を担がされたり、韓国人の貧農と集団結婚させられ人生を棒に振った。
オカルト雑誌「ムー」で広く紹介されたオウム真理教では、ヨガによる超能力開発と称して信者の獲得がなされた。
最近でもTVではスピリチュアル・カウンセラーを自称する醜いデブが、詐欺行為が露見した後も平然とゴールデンタイムに出演する。
信教の自由を盾にとればなんでもやりたい放題ではないか?
あきらかに反社会的な体質があっても、よほど大きな社会問題ににならなければ対応しないのだから、行政ものんびり構えている。
やはり被害を防ぐには自己防衛が基本という事であろう。
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<おまけ>本日のニュースより

死者をよみがえらせる奇跡を起こしたとされ、世界中に数百万人の信者を持つインドの霊的指導者、サティヤ・サイ・ババ(Satya Sai Baba、85)が、危篤状態に陥り、同国南部の病院で集中治療を受けていることが5日明らかになった。
サイ・ババは前月28日、肺と胸のうっ血によりアンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州プッタパルティ(Puttaparthi)の病院に入院した。同病院の4日夜の発表によると、容体は悪化しつつあり、人工呼吸器をはめて腎臓透析を受けている。
サイ・ババの容体については、政府高官が「安定している」と発表するなど、情報が錯綜(さくそう)している。病院には安否を気遣う信者ら数千人が到着しつつある。
信者は、いくつかの奇跡を起こしたサイ・ババを「神の生まれ変わり」と称し、あがめている。インドの首相元首相や財界トップも信者であることは有名な話だ。
サイ・ババの財団は同国の保健・教育分野に資金援助を行っており、サイ・ババ氏が入院したのも財団が財政的な援助を行っている病院だ。
(以上引用)

タイミング良くこんなニュースが報道されていたので拾ってみた。
「死者をよみがえらせる奇跡を起こした」霊的指導者が、なんで人工呼吸器をはめて腎臓透析を受けているのだ…?
サイババ信者の方にぜひお尋ねしたい!