二つの祖国(テレビ東京版)

二つの祖国(テレビ東京版)
後半となる二日目の放送。
原作とは多少異なっているところもあるが、戦勝国による東京裁判が、裁判の体をなしていない茶番であることをきちんと描き切れていると思う。
被告のキャスティングは微妙な感じで、全然似てない東條閣下と大川周明博士のほか、ラストエンペラーをなぜか織田信成が演じていた。広田弘毅役のリリー・フランキーはしっかり役作りしていたように思う。
全編に挿入されるBGMは時代背景とは関係なく、なぜか70年代の洋楽が入ったりするが、監督の趣味なんだろうか。
重要シーンでは防衛相の講堂や、旧帝国ホテル(たしか明治村内にある)をロケに使って臨場感を出しているが、一方でセットを使ったシーンは、セットそのものがショボすぎる。
いろいろアラはあるが、主演や助演の俳優陣は良かったし、TVドラマとしてはけして出来の悪い作品ではないと感じた。