パッチ縫い付け/A−2

パッチ縫い付け/A−2
今回は関東のお客様から、持ち込みでのパッチの縫い付け依頼。
左胸に縫い付けるレザーパッチは難なく対応できましたが、フェルトに金モールの付いたショルダーパッチの方はミシンでの縫い付けは困難でした。
ミシンで縫っていくためには押さえガネでパッチを固定し、針の動きに合わせて送り歯で奥に送っていくのですが、コバに近い金モールに押さえガネが当たってしまいます。金モールは柔らかく、簡単に潰れてしまうので、押さえガネが触れないように縫わなければなりません。押さえガネには様々な形状があり、7種類ほどを使い分けていますが、フェルトの部分の出代があと数ミリないと、どれをもってきても掴み代がないので送りが機能しないのです。
流通品のパッチには、機械では取り付けようのないものが時々あり、首を傾げます。
縫い針で手縫いするなら何とかなるでしょうが、非効率なので当店ではお受けしておりません。