大須・八の日

大須・八の日
昨日は家族を連れて名古屋・大須を訪れました。
最近ではほとんど足が向くことも無くなりましたが、学生時代からなじみのある町で、当時はアメ横ビルや周辺の商店街をぶらついたり、七ツ寺の劇場でアングラ芝居を観たりしていました。現在のように洗練されたな感じのお店はあまりなく、インポートショップが数軒、古着の米兵さんはたしか木造の3階建てで、生活衣料のような古着が中心だったとおもいます。それでも他所の商店街には無い猥雑でどことなくうさんくさい感じが気に入ってよく通ったものです。
この10数年で様変わりした大須にはアメカジショップも多数出店し、顔見知りの同業者も何軒か出店しています。
昨日は八の日で、赤門境内では古物市が開催されていました。
ここでは種々雑多な骨董品からただの中古品まで、玉石混交なモノが露天に並びます。
この市には、毎回必ず西門の下を縄張りにしていた山田岩松というオジさんがいて、軍装品関係に強かったこともあって仲良くさせてもらいました。細く長く付き合いは続き、自分が商売を始めるようになってからは商品を卸してもらったこともありました。興が乗るとネイティブな名古屋弁で経済学を説く、変なインテリの露天商でした。
ところが今年の春頃、八の日に訪ねてみると別の人が同じショバに出店しており、話を聞いてみると先年、仕事での移動中に交通事故で亡くなられていたとのこと。
突然の訃報にはさすがにガックリきました。
あまり濃密な付き合いじゃなくても心の琴線に触れ、印象深い人というのがいるものです。そういう人の一人でした。
…さよなら岩松さん。…ありがとう。
<合掌>

*年内は31日まで通常営業です(火曜定休)。新年は2日から営業いたします。