スリー・ビルボード

スリー・ビルボード
昨日、停電する直前にDVDで鑑賞。
ゴールデングローブ賞を制し、オスカーにノミネートされている新作映画。
娘を無残に殺され、犯人探しに躍起になる母親は、警察の職務怠慢に怒りを向ける。有り金をはたき、ロードサイドに3枚の看板を立て、捜査の進展を促す。周囲の言うことには耳を貸さず、教会を捨て、孤立する母親。
その行動は地域に波紋を拡げるが、徐々に関わった人一人一人に心的変化をもたらしてゆく。
演じるのは名優フランシス・マクドーマンド。カントリーワゴンを運転する、くたびれたカウガールのような母親役が良く似合っている。警察署長役のウディ・ハレルソンや、暴力警官で複雑な性格を演じたサム・ロックウェル他、脇役陣もバランスが良い。
よく練られた脚本は、物語の終盤に向かってたくさんの伏線が張られている。
ただ、最後に完結するストーリーではないので、受け取り方は人それぞれだろう。
個人的には、非常に良く出来た映画だと思う。
何年かしたら、また観てみたい。