『恋づくし 宇野千代伝』工藤美代子著 中央公論新社
工藤美代子さんの著作はいつも面白く読ませてもらっている。
宇野千代と言えば、奔放すぎる男性遍歴が有名で、何度も結婚離婚をし、その合間にも数多の出会いと別れを繰り返した明治生まれの女流作家。本書にはその一部として尾崎史郎、梶井基次郎、東郷青児、北原武夫らとのエピソードが綴られる。
貞操観念など端から持ち合わせていないような千代は、銃後の妻であった時期でさえも他所の男になびいてしまう。欲望の赴くまま、不倫に次ぐ不倫を繰り返した半生は、時には裕福であり、時には日々の暮らしにも窮するほど毀誉褒貶の激しいものだったが、「泥棒と人殺し以外はなんでもした」と、あっけらかんと言ってのける。
そうした中で生み出された「おはん」、「生きていく私」といった作品は評価も高く、映像化もされている。
ずいぶん前だが、生前の宇野千代が黒柳徹子の対談番組に出ているのを見た。
もうすでに高齢だったが、自身の波乱に富んだ人生をあけすけに語っている姿が印象的だった。
宇野千代と言えば、奔放すぎる男性遍歴が有名で、何度も結婚離婚をし、その合間にも数多の出会いと別れを繰り返した明治生まれの女流作家。本書にはその一部として尾崎史郎、梶井基次郎、東郷青児、北原武夫らとのエピソードが綴られる。
貞操観念など端から持ち合わせていないような千代は、銃後の妻であった時期でさえも他所の男になびいてしまう。欲望の赴くまま、不倫に次ぐ不倫を繰り返した半生は、時には裕福であり、時には日々の暮らしにも窮するほど毀誉褒貶の激しいものだったが、「泥棒と人殺し以外はなんでもした」と、あっけらかんと言ってのける。
そうした中で生み出された「おはん」、「生きていく私」といった作品は評価も高く、映像化もされている。
ずいぶん前だが、生前の宇野千代が黒柳徹子の対談番組に出ているのを見た。
もうすでに高齢だったが、自身の波乱に富んだ人生をあけすけに語っている姿が印象的だった。