名著であるため、ご紹介

名著であるため、ご紹介
『悪童殿下』工藤美代子著 幻冬舎

工藤美代子さんの人物伝はほとんど読んでいるが、これは女学生時代から接点があり、直接インタビューする機会もあった「髭の殿下」こと寛仁親王殿下についてのオマージュ。
とにかく型破りな皇族として、メディアに取り上げられることが多かった寛仁親王殿下。
学生時代から酒にタバコ、応援団長として他校の学生と殴り合うなど、およそ「宮様」のイメージとはかけ離れた生活から、成人後の命を削っての福祉活動への取り組み、長年にわたるガン闘病、家庭問題まで、著者との信頼関係によって明らかにされたエピソード満載。
軽妙洒脱な愛すべき人物であり、一方で、一般人が想像できないほどのストレスにさらされた生涯でもあった。
戦後皇族方の意外な日常も垣間見ることが出来る一冊。