本日の修理品

本日の修理品
このところレザー関係の仕事が多いのですが、合間をぬってデニムの修理もせっせとやっています。
このシュガーケーンの1947モデルは初期ロットの頃のもので、バックポケットにアーチ型のステッチが入っています。ステッチ以外は2004年の発売以来、素材もシルエットもまったく変わらずにロングセラーを続けている商品です。手に色が付きそうなワンウォッシュの状態でお買い上げいただきましたが、長年の着用で色もすっかり抜け、傷みが進んでいるので修理にお持ちになりました。
後ろ中心のシームが開いているので、縫い代部分に芯材を噛ませて補強し、巻き直します。
裾線は派手にパンクして、部分的に縫い代も無くなってしまっているので、解体した上で短い部分にあわせて裁断し直して再度裾上げです。結果的には2,5センチ程短くなります。
何度か書いていますが、縫製糸まで全て綿100%にこだわっているジーンズは、経年劣化で糸切れは避けられません。しかし適切な修理を施せば、インディゴの風合いを楽しみながら長く愛用していただけます。

今回の工賃/¥2000

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。目安としては、カケツギで裏打ちする場合は一カ所2500円以上になります。小さな穴でも生地が薄くなっている場合は、お客様の想像以上の範囲を裏打ちするケースが多いです。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。