マグニフィセント セブン

マグニフィセント セブン
昨年9月にファニーからもらったウエスタン専門誌に、「荒野の七人」のリメイク版が特集記事で掲載されていた。
それがいよいよ公開されたので、公開初日の今朝、時間を作って行ってきた。本当は休みの時にゆっくり観に行きたいが、来週の店休日(火曜)は大阪出張で、当のファニーに商談に行くので観ていられないのだ。ヒットしなければ早々に公開が終わってしまい、観逃す可能性も出てくるし…。
近くのシネコンに入館すると、10人ぐらい先客がいたが、見事に年配者ばかりだった。
で、肝心の映画だが、これは旧作の「荒野の七人」、(さらにはベースになった黒澤明の「七人の侍」とも)ストーリー展開に大きな違いはない。ただ、それなりの予算がかけられ、撮影技術も格段に進歩しているので、アクションシーンには圧倒的な迫力がある。
人物(人種)の設定は前作と大きく異なり、7人の内4人が非白人で、デンゼル・ワシントンが主演している。黒人がガンマンを演じているのは、「続・荒野の用心棒」のリメイクである「ジャンゴ」くらいしか知らないが、史実的にはどうなんだろうか…。ともあれ銀メッキのピースメイカーのガンさばきは堂に入ったもの。前作でブラッド・デクスターが演じたキャラをイーサン・ホークがやっているが、苦悩を抱えた役を上手くこなしていたと思う。巨体の性格俳優ヴィンセント・ドノフリオは、少し気のふれたような正義漢を上手く演じている。ヒロインの女優さんは名前も知らない人だが、抑揚のある演技でなかなかの芸達者。敵役の俳優がなんだか弱そうで、貫禄が足りなかったのは残念。
リアルさには欠けるが、アクション映画としてはそれなりに見ごたえがある。
いろいろなシーンで前作へのオマージュが盛り込まれており、その視点で観ても楽しめる作品であった。