この成人の日に、初めて和服に袖を通すという人も多いんじゃないでしょうか。
実は日本の着物文化は、それを支える製造現場が産業として成り立たず、東南アジアにシフトしてしまっているのが現状です。
国内に残っている伝統工芸的な仕事をする工房をことさらマスコミが取り上げたりしますが、そんなのは全体からすればごく一部。生糸の製造から縫製までの細かく分業化された工程の多くは、すでに日本人の手を離れています。
職人の待遇が悪く、後継者不足で技術の伝承もままならず、残念ながら、国内では作り手がいなくなりつつあるのです。