本日の修理品

本日の修理品
本物のビンテージ、50年前のリーバイス501XX(ダブルエックス)です。遠く茨城県から修理依頼をいただきました。年代相応に全体にやれていますが、なんとか着用出来るレベルまで手を入れたいと思います。
20年位前、古着商だった頃、ジーンズは千本以上扱いましたが、XXモデルは既に別格扱いでした。それでも異常にバカ高くはなく、サイズ、コンディション共に良いもので、店頭で3万円位で販売していました。ちなみに赤耳(66)は5800円、レギュラーで4800円でした。しかしその後の古着バブルで状況が一変、アメリカ本土での価格が暴騰し、程度が落ち、サイズも揃わずで普通のビジネスにはならなくなりました。私は早々に見切りをつけ、アパレル時代のツテで、国内のレプリカもの中心に切り替えましたが、古着輸入にこだわった方々は大変だったと思います。なんといってもアメリカの古着ディーラーはユダヤ系(一部アラブの人もいましたけど)で、しっかりとカルテルをつくり、油断も隙も無く、強力なネゴシエーションが必要になります。日本人同士のように信義で通じる事はありません。『友愛』なんてバカなこと言ったりしたら徹底的にムシられるでしょうね。きっと。