人権国家

人権国家
昨日、不動産賃貸の仲介を生業にしているお客様と世間話をしていたのですが、民主党が3月に提出して参院で可決された「賃借人保護法」がとんでもない悪法で、賃貸不動産業界では非難の嵐のようです。
借り主の人権を拡大保護したこの法律によって、簡単に言えば、滞納家賃の回収が極めて困難になります。あくまでも「借り主の善意」に丁重に訴えかけて、けして威迫することなく、支払をうながすようにといった法律なのです。くり返し督促したり、ドアの前に張り紙をするのも人権を侵すからダメ、貸し主側が法律に抵触すれば懲役もありうるという内容です。
家賃を踏み倒される貸し主の権利は一顧だにされず、あくまでも借り手は善意であるという前提の、現実離れした恐るべき法律です。
悪意のカタマリのような賃借人にとっては家賃など踏み倒し放題の素晴らしい時代がやってきますね。

貸し主「おそれいりますが家賃の御入金をお願い出来ませんか?」
借り主「金なんかねぇよ!払ってほしけりゃ裁判でもやれや!」
貸し主「そんなことおっしゃらずになんとかお願い出来ませんか?」
借り主「しつこいんだよ!生活権を侵すつもりか?人権侵害だぞ!」

これで日本の賃貸市場は一気に冷え込むんじゃないでしょうか?
貸す側のリスクが大きすぎ、アパート、マンション経営から撤退する人も多くなるでしょう。貸し倒れ分は自腹を切るか、他の賃借人の家賃を値上げして回収することになります。
さすが筋金入りの人権派弁護士が内閣の重責を担う民主党です。
「明日の日本 生活が第一」WWW
次は一体どんな議案を提出してくるのでしょうか?