冬本番を前に…

冬本番を前に…
朝夕の冷え込みが厳しくなった今日この頃。
アパレル業界では、早くも来春夏ものの商談時期に入っております。ついこの間まで店頭に並んでいたハワイアンシャツや、半袖ワークシャツなどの来期分の受注会が各地でおこなわれます。当店では来週、大阪で行われる展示会が一回目の商談となります。
展示会場にはサンプルとして製作したアイテムが並び、その場でサイズと個数を見込みで発注し、それがシーズンに入ると商品として納品され、決済するということになります。メーカーも、出来るだけ早い段階で受注を確保し、自社の在庫負担を減らしたいので、こういう対応になります。かつては二次卸しをする「問屋」が力を持っていた時代もありますが、期中になってから必要な商品を小口で卸売りするようなビジネスは少なくなり、各地の販売店とメーカーの直接取引が多くなりました。
商品のラインナップは基本的に販売店のセレクトになります。メーカーは定番商品はある程度在庫負担しますが、展示会で受注したそのシーズンだけの色、柄の製品は、受注分以上に作ろうとしませんから、それらはシーズンインしてからのフォローは難しくなります。展示会受注が極めて少数の商品などは、カタログ掲載されていても、ほとんど市場に流通していない「まぼろしの商品」ということもあります。
と、差し障りのない範囲内で業界の話をしたところで、本日はオーダーいただいたペイントパッチの仕上げに取り組みます。